ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

私が大切にしていること


先週のくりさんの「可愛い子には・・・」で、やはりいくつになっても親には頭が上がらないなぁーと改めて思うのでした。

兵庫県の明石のりえです。
毎日、暑いですね。
毎年、夏休みに入ると9つの児童館で【子どもとつくる即興ライブ】という事業をさせていただいています。8年目を迎えたので今まで約72館の子どもたちとお芝居を作りました。
今年も児童館の子どもたちに会ってきました。
学童保育で朝から児童館に来ている子どもたちは、もう元気いっぱいです。

この即興ライブは、子どもたちから出てきた言葉をもらって即興でお話をつくったり、子どもたちに舞台に上がってもらったりします。
このライブで私が子どもたちに伝えていることは3点!

一つ、 自分の頭から出てきたアイデアを言葉にして伝えてみる!
二つ、 自分の心に正直に、自分で考えて自分で決める!
三つ、 前に出るひとを応援する!

子どもたちは、1時間のライブの中でこの3点を一生懸命受け取り、実行してくれるのです。

そして、そのためにも私が子どもたちに対して、大切にしていることが3点。

一つ、子どもから言葉が出てくるのを待つ!
二つ、子どもが頑張ったことを見逃さず、伝える!
三つ、子どもたちをノセる!

その中でも特に大切にしているのは、三つ目の子どもたちをノセる!ことなのです。

子どもたちは、はじめて会う私たちが誰なのか、何がはじまるかわからないので多少、緊張します。空間も かたくなり、まるで私たちと子どもたちの間に透明のカーテンがひかれているようです。
緊張感漂う空間では、なかなかすっと劇空間に入ってきにくいのです。 しかも、1時間というタイムリミットがあります。なるべく早く、子どもたちとの間のカーテンが開き、心も開き、共に楽しめる空間にしなければいけません。
だから、子どもたちをこの空間や私たちの空気にノセることが大切になってきます。

子どもたちをノセるために、まずは、私たちが目の前の子どたち達の空気にノッていきます。
子どもたちを強引にお話の世界に連れて行くのではなく、子どもたちにいろんな言葉をかけたり、わかりやすい動きを見せたりしながら子どもたちの心に寄り添っていくのです。
すると、子どもたちとの言葉のかけ合いがはじまり、どんどん子どもたちがノッてくるのです。そして自分からすっとお話の世界に入って来られるようになります。

関西でいうノリ、ツッコミのノリの部分で、
どんどんノッてくると子ども達は、ツッコミを入れはじめます。
私がお話の中で歌詞を間違えて
「オケラだって!かえるだって!」と歌おうもんなら、
子どもたちはすかさず「ミミズやろ!」
とツッコんでくれます。
それは、それは、絶妙な間合いです。
そうなるとライブは大盛り上がりです。

ノッてきて言葉も沢山出てきたり、意外な一面が出てきたりと子どもたちが表現しはじめて、この時間、空間をみんなで共有し、楽しめるようなのです。
セットも音響も照明も何もない児童館のプレイルームを、”想像”という絵の具でお話の中の風景に塗り替えたりもできるのです。
興奮のあまり子どもたち全員が登場人物になってお話を作ったこともありました。
もちろん、子どもたちのエネルギーに私がノセられることもよくあります。

ノセるの良いところは、心も身体もリラックスし、頭で考え過ぎずに行動できることです。
ノリでやったら出来ちゃった!というように。
だから、ライブの後、児童館の先生が「まさか、あのおとなしい子がみんなの前に出るなんてびっくりしました」とおっしゃることも多いのだと思います。

そして、物事には、表と裏があります。悪い方にノルとこれまた違う力を発揮してしまいます。
「ノリでやっちゃいました。」というふうに。
だから、私達大人が良い方向にノセる。悪い方向にノルと良い方向に軌道修正しつつ、良い方向にノっていくことの楽しさや、自分の力がうまく出せることを体験させてあげることは、大切なのではないかと思うのです。

さらに、ノリだしたら後は、手を離す。
子どもたちは、生き生きと自ら走りだすのです。
私も1時間というライブを子どもたちにノセられて、自分の力を出し続け、走りぬけています。

いつも、私の先生は、目の前の子どもたち。
やっぱり、まだまだやめられないなー。
あ、やっぱり子どもたちにノセられていますね。私。

では、私のラストバトンをお渡しします。
千葉のふくちゃん、よろしくお願いします。

兵庫県/はせなかりえ 





No. PASS