ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

個性派姉妹への私なりのサポート


昼間はまだ、暑かった夏の名残りを感じますが、朝晩は、秋の涼しさを感じるようになりましたね。
こんにちは。愛知の児島です。
佐藤さんの、息子さん、パスケースが見つかって本当によかった! ドキドキしながら読みました。
私も、佐藤さんがおっしゃっていた「相手を信頼し、見守ることの奥深さ」を、常々、感じております。

私は、一人っ子です。兄弟姉妹と競うことも、戯れることもなく育ってきました。なので、いざ自分が姉妹を育てるにあたり、いろいろわからないところがありました。
まずは次女が生まれる前に、持っていた疑問は、
「今は長女をこんなに愛しているのに、もう一人生まれたら、この愛情は次女にも注がれるから、私の長女への愛情は、半分になっちゃうんじゃないか?」ということです。
嬉しそうに私のポンポコポンのお腹を撫でる長女を見て、なんだか不憫に思ったりもしました。
でも、その疑問は、次女が誕生してすぐに解決しました。私の愛情は、二分割されるのでなく、長女への愛情はそのままに、ポワンッ!と二倍に増えたのです。
お腹の中にいる時はあんなに心配していたのに、この心配は杞憂に終わりました。

そして、「同じお父さんとお母さんから生まれてきて、同じように育ててきたのに、どうしてこんなにこの子らの性格は違うの!?」
これが次なる疑問でした。

長女はのんびりした穏やかな子で、友達とけんかもしません。親としては、あまりに大人しいので心配でした。
幼稚園の頃から体操教室に通っていたのですが、トランポリンや跳び箱に並んでいても、いつも順番を抜かされて、なかなか順番が回ってきません。
「抜かさないで!」ってなかなか言えないんですよね…。わかります。私も同じタイプですから。「主張できない気弱な女」でございます。強くなれ!なんて言われたら、もっと萎縮しちゃいます。
「トランポリンも跳び箱もなかなかできなくて淋しいね…」と、帰り道、二人で話しました。長女は、ぽつんと「うん…」とだけ答えました。
しかし、ある時から彼女は抜かされなくなりました! 前に並ぶ子の背中に、ほとんど隙間がないくらい、ぴたーっとくっついたのです!
これでは誰もその間に入れません! そのままの距離で歩きにくそうに前に進んでいく長女を見て、思わず笑っちゃいました。強くはなれないけれど、負けないための知恵が働いたようです。

で、次女はというと、友達と普段は仲良しなのですが、喧嘩をする時は、例え相手が男の子でも、必殺目つぶし!が出るほど壮絶でした。私の言うことは、大概聞きません。万年反抗期です。
さらに、幼稚園や学校では、環境が変わるたびに、
「前のクラスがよかった」「学校より幼稚園の方がよかった」「幼稚園の友達の○○ちゃんに会いたい」
と、それはそれは、毎回、「過去を振り返る女」でした。
新しい環境に慣れたいと思いながらも、どうしても過去を振り返って、あの頃に戻りたいと思ってしまうことに、次女本人も悩んでいました。
私はそんな時、「また出たな、過去振り返り…」とちょっとうんざりしながらも、
「そうかぁ、みーちゃんはそんなに幼稚園が楽しかったんだね!」「そんなに仲良しのお友達がいたなんてすごいねぇ!」
と、次女と話しました。
「そうだよねぇ…」と次女はまだしょんぼりしていましたが、時が経つにつれ、なんとかかんとか、環境が変わることにも慣れていきました。
そして小学校の高学年になると、それまでいつも私が前夜のうちに用意していた服を、朝、すべてコーディネートし直して、登校するようになりました(笑)。
つまり、次女には色々なことに独特の「こだわり」があるのでした。実は、私はそんな次女のことを少し頼もしくも思っていました。何事も抵抗なくこなしていく長女にはない、破天荒さが魅力でもありました。

長女は、ゆっくり黙々と、でも、楽しそうに、道をまっすぐ進むタイプです。
そんな長女には、私も、急かすことなく、黙々と、楽しい感じを醸し出しながら伴走してきました。
これに対して次女は、同じようにゆっくりとですが、振り返ったり、下を向いたり、ジグザグコースをたどって道を進むタイプです。長女に通じていたやり方が、次女には全く通じないことがたくさんあり、はじめは戸惑いました。
でも、このコーディネィト総取り換えの一件で、「それもありなんだな!」と思いました。自ら選び直した服を着て、次女は毎朝誇らしげに出かけて行くのですから。
そこで私も次女には、ジグザグ歩いて疲れたダメ―ジを包み込めるよう、穏やかにゆったりと伴走するようになりました。

今では、二人とも、二十歳を過ぎました。「主張できない気弱な女」の長女は、優しさとともに、強さも秘めるようになりました。一人暮らしを始め、いきいきと働いています。
「過去を振り返る女」の次女は、時には、振り返りながらも、しっかり前を見据えています。夢に向かって一歩一歩進んでいます。 ちなみに、今はデザイナーを目指しております。
あの時、無理やり芽を摘まなくてよかったなぁ、と思います。
「同じように育ててきたのに、どうしてこんなにこの子らの性格は違うの?」という2つ目の問いを今改めて振り返って、同じように愛してきたけれど、同じように育ててはこなかったなぁ…ということに気づきました。

「姉妹でもこんなに違うものなんだ。」とその違いを受け入れると「姉妹なのにどうして?」と疑問に思うことも、いつの間にかなくなりました。
違いを発見し、個性と認めて、二人が幸せに成長できるよう、それぞれに伴走していったので、長女は長女らしく、次女は次女らしく、大人の階段を登っていったんじゃないかなぁ?と母は思っております。
これからも、二人の個性を大切にしつつ、私なりに、娘たちをサポートしていけたら、と願っています。

それでは東京の堀さん、リオでの日本男子リレーチームの如く、華麗にバトンをはい!!

愛知県/児島まなみ 





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