ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

タイミング


こんにちは。静岡の植松です。

堀さん、新年早々素敵なお話のシェアありがとうございます。
私も、困っている人がいたら手助けしたい!!と素直に思いました。
親切の輪が広がっていきますね。

さて、今回はお正月のちょっと嬉しかった話です。
実家で過ごしたお正月、食べすぎ飲みすぎを解消すべく、息子と2人で私の母校である小学校に行きました。
小学校の校庭には様々な遊具があります。
まずは築山(つきやま)登りを競争します。年長になった息子は走るのも早くなり、気を抜くと負けそうです。ついついムキになって本気でかけあがる自分がいました。
タイヤ跳びは一人ではまだ怖いと言って、私に手を繋いでとリクエストがきます。
ジャングルジムはてっぺんまで一人で登れる様になったので、2人で競争します。
ブランコもどっちが高くまで漕げるか競争です。
息子の成長を感じつつ、校庭にある遊具でひとしきり遊びました。

残る遊具は鉄棒です。
息子は幼いころから鉄棒が苦手で、公園に行っても鉄棒に触ることがほとんどありませんでした。
見ると、いちばん低い鉄棒に逆上がりの補助板が設置してあります。
補助板とは、まさにその名のとおり、逆上がりを補助するための板です。
横幅は1m弱で、地面から低い鉄棒の高さまでゆるい曲線を描いています。
逆上がりがまだできない子どもは、足元にその板を置き、鉄棒を両手で持って逆上がりの構えを取り、この板を駆け上がることで逆上がりの感覚を習得し簡単にできるようになるのです。
私の子どもの頃にはこのような板はありませんでした。もしかしたら、子どもの頃に逆上がりが苦手だった人が開発したのかもしれません。
逆上がりが苦手な多くの子どもを、この板は救ってきたと思います。

私は「鉄棒もやってみたら?」と促します。
案の定「いいよ」と言って鉄棒に近づかない息子。
これまでの私なら、嫌なものを無理強いするのも良くないかなと思い、それ以上すすめることはしませんでした。
しかし、他の遊具でこれだけ体を使えるようになったのだから、鉄棒もいけるのではないかと思い、補助板を利用して逆上がりをやる過程を途中までやってみせました。
「この板があるとちょっと足で蹴るだけで逆上がりができるんだよ!!」と息子に説明すると、「そうなの?」と食いついてきます。
「○○もやってごらん」
すると、珍しく息子もやる気になって鉄棒を握りました。

補助板に足を置いて一歩ずつ足をあげますが、要領がつかめずうまくいきません。
「やっぱりできないよ」と弱音を吐く息子。
私は「もう一度だけやってごらん」と言って、板の高い位置にある息子の足をもってくるんとあげてあげました。
初めての逆上がり体験です。
息子の顔がパッと明るくなります。

「次は自分でできると思うよ。やってごらん。」
何度かトライしましたが、まだ要領がつかめないようです。
もう一度、私が足を持ってくるんとしてあげます。
「高いところまで足があがったら板を蹴ってごらん。」
次の瞬間、自分だけで逆上がりができました。
はにかんだ笑顔が嬉しさを物語っています。
「○○すごいじゃん、自分だけでできたね!!」「うん!!」2人でハイタッチです。

ここまでくれば後は繰り返すのみ。
今まであんなに鉄棒を避けていた息子が、何度も何度も鉄棒と格闘します。
最初はできない時もありましたが、慣れてくると成功率がどんどんあがります。
成功するたびに得意げな顔をし、何度も繰り返します。
できなかったことができるようになるって嬉しいよなーと思いながら、息子のどや顔を見て私まで幸せな気持ちになりました。

気づくと息子の手は真っ赤になっていました。
「手が痛くなっちゃたよ」と言ってその日の鉄棒は終了となりました。
家路につきながら、満足げな息子の顔を見て私は思います。
タイミングとちょっとした手助けなんだよなと。

これからも息子の"できた"をたくさん共有したい。どや顔をたくさん見たい。
そのためには、息子をよく観察し、タイミングを見逃さず、的確なサポートができる母でありたい、と思った2017年のお正月でした。

お次は、クリさんです。今回はどんなお話かな?!楽しみにしています!!

靜岡県/植松知子 





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