ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

信じて見守る〜子ども編〜


こんにちは。奈良の南村です。
藤野さん、子どもからは本当に多くを学びますよね。
うちの娘はこの冬中学受験をしました。この経験を通じてまたひと回り成長したその姿から、私自身多くの学びを得ることができたと感じています。

ひとりっ子の娘は、幼いころから兄弟喧嘩はおろかお友だちとおやつやおもちゃの取り合いをした、という記憶もあまりありません。
勝ち負けにあまり頓着がないようにも思えるわが子の様子に、これから先の人生に待ち受ける多くの競争や困難を乗り越えていけるのか?という不安とある種のもの足りなさを、私はどこかでずっと感じていました。

そんな娘に変化が現れ始めたのが約一年前の春でした。
以前から通っていた塾のレベル別クラス編成で、後から入塾してきた学校のお友だちが上のクラスに入り、同じクラスになれなかったことが口惜しい様子でした。初めて自ら目標を決め、そこへ向かって努力して目標をクリアする、という経験を一つ一つ積み重ねて行きました。
その後は中学受験を目指し、仲良しの塾友たちとともに切磋琢磨しながら一年間頑張ってきました。
いつしか娘の口からは自然と「ぜったいに合格したい」「ぜったいに負けたくないねん」といった言葉が出るようになりました。

結果的に娘は第一志望の学校に合格はかなわず、共に合格を目指していた塾友だけが目標を達成する、という酷な結末を迎えました。
その結果を目の当たりにして、私の頭の中は過去への後悔に占領されました。
苦手分野の克服が甘かった? 塾風が自由過ぎた?そもそも中学受験を勧めなくても良かったのでは・・・と。
肩を落とすわが子の姿に心が痛みました。どのような態度でどんな言葉がけをするのがよいのか・・・と私は迷っていました。

受験後十日ほどが経過したある日、いつものように塾から帰った娘が話しかけてきました。その日は受験を共に闘ったいろいろな仲間や先生と話をしたそうです。そして、娘自身からこれから自分の通う学校でどうありたいのか、ということや次の受験への思いを告げられました。
子どもは既に前を向いていました。私が立ち止まって後ろを振り返り後悔している間に、しっかりと前を見据え歩き始めていたのです。

人生で初めて一つの大きな山を越え、少し強くなった娘の心こそ、今回の経験で得た一番大切なものだったのかも知れません。
失敗も成功も一つ一つの経験そのものが、ひとの成長に結びついていることを、娘のおかげで学ぶことができた一年でした。
今は家族みんなで、春のおとずれを楽しみにしています。

さて、秋田さん京都の春のお楽しみといえば、何でしょうね?

奈良県/南村友子 











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