ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

人を思いやるために必要なこと


こんにちは。東京都の堀です。

児島さんの、ついつい心の中で「今のこの状況察して!」 と念じてしまうお気持ち、わかります! 私もそんな毎日です。 正直に気持ちを伝えられたらどんなに楽かと思います。

さて今回は、 自身の所属する「ボーイスカウト」で起きたある出来事についてシェアします。
私はその団体で小学生部門のリーダーをしています。 この活動が最終的に目指す大きなもののひとつに、 奉仕の心を育てるということがあります。
普段はキャンプやハイキングといった活動がメインですが、 今年の3月に特別イベントと称し、 会員の小学生たちを連れてイチゴ狩りに出掛けました。
移動は電車ですが、奉仕の一環から慣例的に、 よっぽどの理由がない限り席には座らず、 他の方々に席を譲るようにしています。
その日も電車に乗り込み、吊り革を掴んで立っていると、 一人の小学生が疲れ顔で私に言いました。「 何で席に座ったらダメなの?」。
私は心の中で(もう疲れたの? もう少し頑張って立っていられないかな〜)とイライラしつつ、 自分の体のことだから自分で決めさせようとし、「 体力的に厳しければ座ってもいいよ」と声をかけました。すると、 その小学生は自分なりに考えた末、 最後まで頑張って立ち続けました。

時々、疲れ顔でそう聞いてくる小学生がいますが、 途中で断念して座る子もいれば、立ち続ける子もいます。 この差は何なのだろう?と、ふと疑問に思いました。
自分一人で考えてもなかなか答えが見つからないため、別の日に、 小学生たちと一緒に考えることにしました。

私から小学生への問いかけ

あなたは電車に乗っています。席に座っている状況で、 お年を召した方が乗車してきたら、あなたは「席を譲る」?「 席を譲らない」?
その理由は?

「席を譲る理由」
人助けは気持ちいい、リーダーに褒められたい、 後ろの景色が見たい、おしりの痔が痛む、等々。

「席を譲らない理由」
疲れている、眠りたい、座るのは当然の権利と思う、 偽善者と思われたくない、等々。

なるほどと思うものから、 思わず笑ってしまうものまでたくさんの意見が挙がりました。
そしてこれらの意見にはある共通点があることに気づきました。 それはどの答えも結局は「自分のことを第一に考えている」 ことなのです。
小学生たちもみな一様に「あ〜!この理由も自分第一だねぇ〜」 と、驚いていました。
立ち疲れた小学生が、座らなかったのも、色々な葛藤の末、 自分のことを第一に考えて選んだ結果ではないかと思います。

考えてみれば私も思い当たることがあります。
人前ではいつも冷静な人と思われたいため、 イライラする気持ちを隠して平静を装ったり。
わが子を「早く寝ようね!」と急き立てながら、 本当はそのあと自分の時間をゆっくり楽しみたかったり。
電車の件では、ご年配の方が前に立たれても、 疲れている理由から、 寝たふりで座り続けてしまうこともしばしばです。

わが子や小学生たちの前では偉そうなことを言っておきながら、 結局は自分第一と考えている自分に後ろめたさを感じていました。

でも色々考えていくと、自分がある程度、満たされた状態でないと相手に意識が向かないことに気づきました。
例えば、息子が駄々をこねたとき、疲れていると自分のことに精一杯でつい適当にあしらってしまいます。
でも疲れてなく、精神的にも調子が良いと自然と息子を思いやれます。
人に奉仕する(人を思いやる) には先ず、自分が如何に整った状態(幸せな状態) であるかが必要なのでしょう。

また、結局は自分第一に考えてしまうことは変えられない! と割り切ると、 気持ちがぐんと楽になることがわかりました。
ちょっとイライラするようなときは、 自分をもっと労らないといけないサインなのかもしれませんね。

さて、次は植松さんにバトンをお渡ししますね。
今度はどんなお話しが聞けるのか楽しみです。

東京都/堀 善雅 





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