ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

小学校の先生との想い出


東京の加藤クリです。
植松さん、授業参観で親も参加できるってスゴいですね、驚きました!
私も、自分の小学生時代を思い返してみます。

5〜6年の時の担任はベテラン女性教師でした。
最初の自己紹介で、
「私の長所は、人の長所をすぐに見つけるところです。そして私の短所は、気が短いところです」
と話されたのがとても印象的でした。

その担任のK先生は週末のプライベートな時間も、私たち児童とよく遊んでくれたものです。
自宅へ大勢で遊びに行き、何枚かのホットプレートを使ってワイワイとお好み焼きや焼きそばを作って食べました。
我が家ではお目にかかったことのなかったウズラの卵を初めて手に取り、お好み焼きの上で割った新鮮な感覚を覚えています。

夏休みには皆でK先生に連れられゾロゾロと、市営の流れるプールへ行きました。
卒業時には、一人一人にメッセージとして「詩」を書いてくれました。
それぞれの子どもの特技、個性、特徴を捉えて書いてくれたと記憶しています。

私に書いてくれたものは
「加藤さんは、夢見る乙女」で始まる短い詩でした。
楽しい空想を次から次へと展開し、頭の中は常に閃きとアイディアで一杯な私のことをよく把握されていたのではないかと思います。

そしてもう一つ最後に、クラス全員にずっと約束していたプレゼントがありました。
それは、歌。
「名も知ら〜ぬ〜遠き島より〜流れ寄〜る椰子の実ひとつ〜」
島崎藤村の「椰子の実」でした。
よく通る声で、それは堂々とした歌いっぷりだったのを鮮明に覚えています。
皆の前でK先生が歌を歌うのは最初で最後でした。
今でも、椰子の実の歌詞を耳や目にした時には懐かしいK先生の顔が浮かびます。

また、気が短いと自己紹介で言っただけあって、怒る時はガツンと怒ります。
私も頭をげんこつでポコッとやられたことが一度。
K先生からお目玉を喰らっても、日頃から関係性が出来ていたからでしょうか。
「自分はそんなに悪いことしてないのに」と思いつつ、不思議と腹が立つほどではありませんでした。
子どもに「悪いこと」を「悪い」と教えるうえで、その子どもとの豊かな心のつながりや信頼関係が築かれている事って大事なのだな、と思い返されます。

授業で何を教わったのかはあまり覚えていません。
でもK先生がやってくれた色々なこと、五感の全てを使って経験させてもらったことは今でも鮮明に思い出され、温かく楽しい気持ちにさせてくれます。
私の人生の、大切な「宝物」の1つです。

それは、教室で一方的に受ける授業だけだったら、なかったことでしょう。
K先生が「義務」という範囲に留まらず、教室と違う場所に飛び出して色んな体験をさせて下さった「効果」は絶大でした。

私たち大人は、次の世代の子どもたちにどんな「想い出」をプレゼントできているでしょうか。

子どもたちが大人になった時に、私たちとの「どんな出来事」を思い出してくれるのか・・・
思い出して欲しいのは、どんなことか・・・

K先生は私たち教え子が「大人になってから何を思い出すか?」というところまで考えて行動されていたのかどうか、分かりません。

でも、K先生の恩恵を受けた私は子どもたちと向き合う時に、その子が「既に大人になっている様子」を想像しながら接してみたいと思います。
姪っ子や甥っ子達は既に成人してしまったので、友人の子どもで実践しようかな。
皆さんは、どんな「想い出」になりたいですか?

さて、次は新潟の櫻井さんにバトンをお渡しします!
櫻井さ〜ん、いかがお過ごしですか?

東京都/加藤クリ








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