ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

変化の秋


長野さんから初バトンを頂戴しました、埼玉の田中です。バトンを落とさず最後まで走り切りたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

長野さんの息子さんのストレートじゃないけどお母さんに甘える様子は、ウチの息子達(中学3年生、中学1年生)の今より少し先を想像するようでした。

さて、この秋 私にはちょっとした変化が起こりました。変化のきっかけはその息子、中学1年生の次男です。

次男は夏休みにアメリカ カリフォルニア州で一カ月のホームステイをしてきました。ママ大好きの甘えん坊さん、ホームシックになるだろうな…と予想はしていましたが、アメリカから届いた葉書には想像以上の辛い現実が綴られていました。
母への切実な願いを書いているのに半分は表面が破けて読めず、気が動転した私は葉書をひっくり返したり、透かしてみたり、読めない葉書を手に右往左往。現地ステイ先の本人と直接連絡を取ることではできないルールが焦燥感を煽ります。

〜これはマズイ、どうにかしなくては〜
〜葉書に書かれた日付からすでに2週間を経過している。今は少しは楽しめているだろうか、まさかホストチェンジになってはいないか〜

もどかしい気持ちで主催会社からの連絡を待ちました。

主催会社の方から現地駐在スタッフの報告でも次男がホームシックになっていること、ホストファミリーもなかなか打ち解けないのを気にしていること、本人がまずは一週間頑張ると約束するとスタッフと話し合ったとのこと。
ここまで伺ったところで、ようやく受話器を持つ手の震えが治まりました。と同時に、言葉も肌の色も違う人々、聞こえてくる音、流れる時間、吸い込む空気も全く違う異国の地でどっぷり一カ月を過ごす次男が私の中にもぶわぁぁっと湧き上がって同化するような感覚を覚えました。

〜次男はなんてスゴイことをしているんだ! そこにいるだけでなんて素晴らしいんだ!〜

そこに2年前に娘さんをモンタナ州へ送り出した先輩母から「そんな葉書読んだら、動揺するわよ。ウチも娘が大泣きして主催会社から手がつけられないそうですと連絡が来た時はさーって血の気が引いたし」、さらに「やっぱり、親の手の届かないところで頑張るのってすごーく人間を成長させると思うよ。次男君の力を信じて待っていようね。」とメッセージが。

〜私の動揺は私だけじゃなかったんだ〜

海の向こうで頑張っている青少年達へリスペクトが湧き、ホームステイに関わるすべての人へ感謝の気持ちでいっぱいになり、

「私、何かが変わりそうだわっ」

とメッセージを送り返してました。

その後の次男はホストママのバースデーパーティで親戚の家で食べたスイカの味が日本のスイカと同じ味だと気づき、その後は涙が出なくなったそう。スイカが僕を助けてくれたんだと。
閉じていた心はほぐれ、外へと開いていったのでしょう。一緒にバスケットボールを楽しむ仲間ができ、ホストとはボールの取り合いから喧嘩し、自分からソーリーって言ったんだよと・・・帰国後の次男の土産話は辛かったことも楽しかったことも尽きる様子がなく、どんな小さなエピソードも大切に受け止めてあげようと思いました。

そして私もこの秋、「ちょっとやってみよっかな」「なんとかなるかな」とお仕事の面接に始まり、プロのヘアメイクで大変身のプロフィール写真撮影。高尾山へ初めてのハイキング、そしてこのリレーブログのメンバーに手を挙げました。今までなら「えーっ、そんなの無理ムリ〜」と尻込みしてしまうところ、次男のアメリカでの頑張りに背中を押されたかのようにトライしている自分がいます。

子どもたちの背中を押し続けてきた私が、親が子どもに背中を押してもらうこともあるのだと気付けたのは大変化と言えるかもしれません。秋が過ぎても私の“変化”は続くでしょう。

次のバトンは新メンバー最後のご登場、森屋さんへリレーします。
どんなお話が出てくるか楽しみにしていますね!

埼玉県/田中揚子 






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