ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

再び夫とふたりきり


こんにちは。新潟の櫻井です。
先週の森屋さんのお話。かつての自分が重なりました。
次男を産んだ時、私は、長男の気持ちに寄り添っていたかしら?
あれから20年。随分時がたちました。

もはや息子達は自立し、今年から夫と二人の生活が再び始まりました。
結婚生活も30年目に突入し、子らが巣立った後の生活。どうなることかと思いました。
長男が心配して「父さんと二人の生活はどう? 何か変わった?」と声をかけてくれたり。
しかしながら、何とか今のところ平和に暮らしています。
お互いの努力と辛抱のなせるワザでしょうか。

そんななか、先月夫が還暦を迎えました。とうとう60歳、まだまだ60歳。
受け止め方は様々ですが、本人に聞くと50歳になった時より少しショックだったとか。

誕生日の晩のこと。もともと物欲が無い人なのでプレゼントは特に用意していませんでした。
しかしながら、何もないのも淋しかろうと・・・夕食の寄せ鍋に初めて貝を入れてみました。
それも、アサリではなく我が家の食卓初登場のハマグリを。そして、
「今日は、お誕生日なのでハマグリを入れてみました! きっと美味しいと思います〜〜!」
と盛り上げました。夫婦ふたりきりの食卓なのに、我ながら明るすぎ〜と思いながら。
夫は、「そうか!ハマグリか!」と反応上々でふたりで鍋をつつき、円満な還暦の夕食となりました。

誕生日当日は、ハマグリでお茶を濁した私でしたが、還暦を期に翌日から始めた事があります。
それは、夫を再び名前で呼ぶこと。結婚当時のように『○○さん』と呼ぶことにしました。

子どもがいなのに、『パパ』はありえないし、『あなた』は上品過ぎる。『ねえ』では伝わりにくい。消去法の結果というところです。
かつての若かりし頃からかなりのブランクがあるので、初めはやはり照れくさく、かなり勇気が入りました。
でも、大きく息を吸い込んで・・・覚悟を決めて言ってみました。

「○○さん、買い物に行って来るね〜〜!」と大きな声で2階の夫に呼びかけました。

すると、いきなり夫がどどど・・・とかけ降りて来て開口一番!
「どうして、名前を呼んだんだ?」とかなり驚いた様子。その様に玄関の戸を閉めかけていた私もびっくり!
「還暦を期に、今度は名前を呼ぶことにしたんだよ」と宣言しました。

何だかお互いに照れくさいやらおかしいやら。日常では感じない感情が、ぽっと
広がりました。(分析するに、もはや愛ではなく安心感!?)

それ以後、名前で呼ぶと、返ってくる返事も以前より心なしか明るく感じます。
私の気のせいかもしれません。ですが私自身の気持ちは以前より穏やかです。

これからずっと一つ屋根の下で暮らしていくのですから、お互いに気持ちよく過ごしたいとはじめた小さな工夫。とはいっても、この先も むっ・・・とすることももちろんあることでしょう。
ですが、そのつど何かしら工夫を重ねていい夫婦でいたいと思います。
そして同時に、将来息子達が家庭を持つ時、夫婦のあり方のモデルの1つになれたらいいな、とも思っています。

様々な目論見を抱えた私の還暦プロジェクト。死ぬまで決行できたら、きっと家族みんなで幸せになれそうな気がします。

お次は、藤野さんへバトンをはい!寒くなりましたね。風邪など引いていませんか?

新潟県/櫻井美奈子 





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