ハートフルコーチの泣き笑い日記　～NPO法人　ハートフルコミュニケーション～

形

千葉の藤野です
寒くなったかなと思ったら、暖かくなったり、
行ったり来たりしながら、少しづつ冬へと向かっている今日この頃ですね。
こういう不安定な時期は体調を崩される方も多いのではないでしょうか？お気をつけ下さい。

櫻井さんのお話から、夫婦の形も日々、変化しながらこれまでを歩んで来たのだろうなぁと思いました。
人と人との関係は、季節の不安定さよりもさらに不安定なのではないのかなと感じています。
そう考えると、家族が安定するなんてあるのだろうかと思います。
全員の気分がいいなんてことはほぼない毎日です。

それぞれ、外ではいろんなことが起きています。楽しいことばかりではありません。嫌なこともあり、それぞれに問題が発生して自分なりに頑張っています。
それを家庭に持ち帰ってくることもあるのではないでしょうか。
しかし、最近、そんな不安定な自分を安定させるために家庭があるのかなと思うようになりました。

わが家の高校生になる娘は、小さい頃から父親にガミガミ言われていたので、きっと早く家を出たいだろうなと思っていました。
ところが、ある日、大学選びの話をした時のことです。彼女は「家から通える所がいい」と言うんです。
理由は、「ホームシックになっちゃうから」だそうです。
高校生になってからは、部活で帰りも遅く、帰ってきてもリビングにいることはほとんどありません。
私達はこれまでに娘をたくさん傷つけました。嫌われてるのは当然だし、娘にとって家は嫌な場所なんだろうと思っていました。
なので、その言葉を聞いた時、私は驚いたのと同時に安心したのを覚えています。

娘の真意はわからないけど、あまり話さない娘が言った言葉には嘘はないと思います。
いつものイライラしているように見える娘ですが、
家って、そんなアンバランスな状態でも許される場所なのかもしれないですね。
今は安定していない娘ですが、あの言葉を信じてみようと思っています。

池に浮かんだ舟の上で誰かが立ち上がり揺れた時、そのバランスを取るためには一緒に乗ってる者はじっと動かないことと、以前、何かの本で読みました。まさしくこれが、今の私に出来ることなのかな。
アンバランスな家庭の状態を整えるために安心出来る場所を作ること、
不安定な中にも安定した部分を保つことが今の私の役割だと思っています。

今は、とてもいびつな形をした家族ですが、ずっとは続かない。
人も人との人との関係も常に変化しています。いつかはいい形になれるよう頑張ろうと思います。
ごつごつした石も川の流れで丸くなるように、いつかきっといい形になると信じています。

ちょっとしんみりしてしまいました。
南村さん、来週のブログ、よろしくお願いします。

千葉県／藤野美奈　

2017年11月20日（月） No.328 (日記)