ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

冬のスキンシップ


奈良の南村です。

藤野さんのブログを読んで、成長なのか?老化なのか?は不明ですが、とにかく日々変化して行く「人」で成り立つ家族というのは、その時々にかたちをかえていくものなのだとしみじみ納得。変幻自在ではありますが、家族ひとりひとりにとっては何があっても帰れる場、そして安心して存在できる場であるよう、これからも私ができることを努めて行きたいと思いました。あたたかいお話を有難うございます。

さて、先日私も日曜日の通勤電車で心があたたまる光景を見かけました。
“おまえはもう〜しょうがないなぁ”と、お父さんの声で私はその親子に気がつきました。どうやら、今日は小学校低学年くらいの息子くんとお父さんでお出かけの様子。その息子くんが車内でお父さんに抱っこをせがんだようです。手にはしっかりDSを握り、お父さんの腕の中でゲームを始めました。“しょうがないなぁ”と言ったお父さんもなんだかまんざらでもない様子です。

(お父さん、抱っこをせがまれるチャンスはもうあと何回あるのでしょうね〜)などと、私はその親子を微笑ましく眺めながら、我が家のスキンシップについて考えてみました。

私の親は昭和初期世代で、幼いころ抱っこやおんぶはしてもらいましたが、小学校へあがるころ以降は・・・ハグとやらなんて恥ずかしくてそんなもの、、、という世代です。ただ、冬場になると乾燥肌の私はしょっちゅう背中がかゆくなりました。
宿題の途中でさえ、母のところに行っては“かいて!”と背中を向けていました。孫の手を使って自分で背中をかける年齢になってもそのお願いは続きました。それは、毎日の炊事洗濯でいつも母の手は少しあれていて、そのガサつく母の指の感触がかゆい背中にはうってつけの気持ちよさだったのです。父親のしっとりとすべすべな指は物足りなく、今思うと家事仕事を全て母に任せていた証のように感じます。

母がいなくなった今では、その役目をいつの間にやら娘が引き継いでくれているのです。娘の手はまだまだ柔らかくすべすべで私の背中には頼りないのですが、“お願い!”といえば渋々でも母の背中をかいてくれる娘には日々感謝しています。娘の場合、“こんどは私の番!”と言って必ずお返しが必要なので、交代でテレビを見ながら背中のかきっこがわが家の冬の風物詩、欠かせないあったかいスキンシップなのです。

“もうちょっと右!”“も少し強めに”などと注文し合いながら、背中を任せられる家族の場と時間・・・私にとって何よりリラックスできるひと時です。母から私、そして娘へとつながっていく愛情の連鎖でもあるような気がしています。

これから、ますます寒い日々がやってきます。人の手は暖かいです、心まであたたまります。皆さまもぜひお試しください“冬のスキンシップ”。
それでは、冬場はけっこう寒い京都の秋田さんへバトンをお渡しします。

奈良県/南村友子









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