ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

習慣が身につくとき


神奈川の松下です。
秋田さんの「七つの子」の替え歌は、家族の絆として秋田さんからお子さんへ、
そしてお子さんからお孫さんへときっと伝わっていくのでしょうね。

さて、先日とある友人から聞かれました。
「松下さんのお嬢さんは、すごくしっかりしていますね。
 松下家の子育てのポリシーって何ですか?」
今まであまり意識してこなかったので
「強いて言えば『子どもに任せる』ということかな」と答えました。

我が家では、その日のスケジュールや過ごし方を娘が自分で決めて実行し、
なるべく私は口出ししないよう、普段から心がけています。
どうすれば上手くいくかをアドバイスすることはありますが、
宿題でもピアノの練習でも、ペットのカメの水槽掃除でも基本は本人に任せています。
そして「手伝ってほしい時はいつでも声をかけてね」と言っています。

私も自分の予定を伝えるようにしているので
2人で過ごすリラックスタイムを作るために、
「今日はお皿洗っておくから、先にママはお風呂入っていたら?」と
娘が提案してくれることもあります。

この「自ら考え、動く」という姿勢が
「しっかりしている」という印象につながったのかもしれません。

と、今はいいペースで過ごせていますが、
一朝一夕にこの境地にたどり着いた訳ではありません。

朝起きる、出したものを片づける、洗濯物を出す等
日常生活にはたくさんの「やること」があります。
自分で予定を組み立て、一つ一つできるようになるまでには
長い道のりが必要でした。

私も娘が幼い時は「ピアノの練習、もう終わったの?」などと
チェックしてしまうこともしばしば。
口うるさく言うのも嫌だけれど、かといって何も言わないと
いつまでたっても基本的な生活習慣が身につかないのではと葛藤していました。

そんなある日、娘から
「『もうやったの?』」と聞くの、やめてくれる?
信頼されていない感じがするから」と言われたのです。
確かにその通りです。
娘のことを「できていない」存在として捉えていたなあと反省しました。

それからは、「やりなさい」「やったの?」ではなくて、
予めスケジュールを聞き、前向きな言葉がけをすることにしました。
例えば、
「出したものは元の場所に戻そうね」
「玄関を綺麗にしておくと、福の神がやってくるよ」
「毎日コツコツ練習していると、ある日グーンと伸びる時が来るよ」のように。

特に娘は片づけが苦手で、低学年の頃、なくし物、忘れ物が続いた時期がありました。
「片づけは苦手だから」と落ち込んでいる娘には
「段々出来るようになるよ」と励まし続けました。


すると! ごく最近です。
「部屋が散らかってきたからそろそろ片づけようっと」と
自分から始めたりするようになりました。
綺麗になると気持ちがいいね、と声をかけると娘も嬉しそうです。

できないことを指摘するのではなく、何も言わず放置するのでもなく
信じて、任せ、できるようにサポートする。
そして、できたらすかさず気付いて、一緒に喜ぶ。

その繰り返しで、子どもはゆっくり成長していきます。
子育ての成果は、すぐ求めてはいけないのだなと実感する今日この頃です。

それでは、次は長野さんにバトンを渡します。
今週はどんなお話でしょうか?
長野さん、よろしくお願いします。

神奈川県/松下いづみ 





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