ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

つかの間の楽しみ


櫻井さんのいも虫のお話より、私もお友達のお庭の山椒の木を探してみました。
でもなかなか卵らしきものはなく、やっと見つけたのは、10数個の白い卵でした。ネットで調べたら、どうやらカメムシらしい、ちょっと育てるのは…と捨ててしまいました。
カメムシ母さんには、「なんて、勝手なの!」と言われてしまうかもしれませんね。

勝手と言えば、私は子どもは勝手に育つものと思っているところがあります。
なので、普段は比較的子どもたちにあまり口を出し、手を出しはしない方なのかなあと思います。

そんな私ですが、唯一、好きでやっている子どもへのお世話があります。
それは、塾や駅までの送り迎えです。
わが家では、受験を迎えると塾に行くことになるのですが、その時にしている私のお手伝いです。
今年は、大学受験の娘と高校受験の息子がいるので、ほぼ毎日、どちらかの送迎をしています。
車を運転するのが好きなこともありますが、なんかあの空間が好きなんですよね。

私は運転手で子どもは後ろに乗ります。
時間になると車の前と後ろに乗り込み、出発です。
10分とかからない時間なので、話しをすることもあれば、何も話さないこともあります。
CDの音だけが流れる車の中で、なんとなく時間は過ぎていきます。

ただ目的地に向かって、いつもの道を進みます。外の景色は変わっていきますが、密室の中の2人の状態はそのままで、バックミラーから子どもの頭だけがうかがえます。
なんだかそれがとても特別な空間で、とても嬉しい時間で、送り届けることに充足感と安心を感じています。
だいぶ手を離れてしまった子どもたちにつながることができる、唯一の空間になっているのかな。
子どもが4人もいると、なかなか1対1で面と向かって話をするということがないので、2人っきりという時間が、とても新鮮に感じられるのです。

時には、いつもは言えないことを言えたりもします。
運転をしているおかげで感情を抑えて言えるので、説教っぽい話になっても、運転手相手に言い返せないのか黙って聞いてくれます。
自転車で行けばと言いつつ、結局は送り迎えをしてしまう私です。
一日の中のつかの間の時間ですが、なぜかやめられない好きな時間です。

南村さん、こんな母をどう思いますか?

千葉県/藤野美奈



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