ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

テレビのない生活


埼玉の田中です。

2019年も気づけばもう2月。職場の窓からは収穫を終えた里芋畑の土を寒風が舞い上げ、空を茶色に染めているのが見えます。
息子さんの巣立ちを前に長野さんの揺れ動く親心を感じ、そして私にもそう遠くないうちにやってくる未来を想像してちょっとウルっとしてしまいました。

さて、今日はテレビの話を。
我が家にはテレビのアンテナがありません。
主人も私も一人暮らしの学生時代からテレビのない生活を続けており、アンテナはいつでも建てられるから大丈夫と工務店さんに言われたからという単純な理由です。
インターネット社会の今となっては、テレビを見ないという人も増えていますのでそれほど驚かれなくなりましたが、それでもやっぱり「不便じゃない?」と聞かれます。

実は大のテレビ好きの私。不便と感じないまでも、タイムリーに映像を目にできないもどかしさや損した気分になったりすることはあります。
それは今や私よりも、息子たちの方が強いかもしれません。小学校時代には「友達との話についていけない」とか「○○って何?」とタレントの名前やテレビ特有の用語を聞いてきた時もありました。姑に「テレビがなくて孫が可愛そう」と言われた時はさすがに罪悪感を感じてしまいました(苦笑)。
それでもテレビのない生活を続けているのは、それが“当たり前”だから。息子たちもそのうちあきらめたのでしょう。文句を言わなくなりました。

その代わりどうしてもテレビが見たい時、息子たちは知恵を働かせるようになりました。予め祖母へ電話をして録画をお願いしたり、車載テレビやスマホのワンセグなど、その時の自分たちに一番都合のいい選択をするようになります。

駅伝シーズン真っ只中の陸上部の長男と兼部で出場した駅伝大会で快走し野球部より走る方が楽しくなってきた次男。今年のお正月は箱根駅伝の復路中継をどうしても見たいと、早起きして2人で自転車をこいで祖父母宅へ。
祖父母はお年玉やお雑煮を用意して待っていたようですし、大画面テレビで一緒に観戦しながら、孫たちとのやりとりに感心したこと、笑いが止まらなかったことを楽しそうに話してくれました。

テレビを見ない代わりに、新聞を広げ、ラジオに耳を傾け、本を手に取ったり、時々相撲をとったり、一人で考えたりする時間がある。田中家の夕飯時はよくしゃべる息子たち、常にダジャレや面白いことを言う主人、笑ってばかりの私。
家族のコミュニケーション密度の濃さは、一緒にいる時間にテレビがなかったのが一番良かったのかもしれません。箱根駅伝を見たい孫の祖父母孝行なんて副産物もあって、テレビのない生活はそんなに悪くないなと改めて思うのです。

次は森屋さんへタスキをつなぎます。
森屋家でも箱根駅伝盛り上がったでしょう?

埼玉県/田中揚子 








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