ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

選択の自由


こんにちは、神奈川の松下です。
楠野さん、娘さんの受験体験と楠野さんの言葉、
これから本格受験を迎える我が家へのエールのように感じました。

春。環境が変わる季節。
たくさんのやるべきことに溺れてしまいそうになることがあります。

例えば、まだ娘が小学生に入ったばかりの頃の、私の週末はこんな感じでした。
平日は仕事なので、土曜日に起きたらまず、
遊ぼう遊ぼうという娘を制して掃除、洗濯。
それから、娘と遊んで、合間に買い物や細々としたことを片づけて。
週一回はホットヨガにも行きたい。ヴァイオリンも弾きたい。
でも時間がない。

私はヴァイオリンを弾くことが趣味なのですが、
「やらなくちゃならないこと」を片づけた後でないと、
大好きなことをしてはいけない、と思い込んでいました。

平日はもちろん、休日も限られた時間に目いっぱい詰め込んでいるので、
一番後回しにしたヴァイオリンの時間まで、たどり着けないこともしばしば。
あーあ、今週も弾けなかった、なんて思ってどんよりしていました。

以前ハートフルコミュニケーションの講座で、「全ての行動を、私たちは選んでいる」と学んでいました。
そうはいっても、家事も仕事も、やらなくちゃいけない。
決まった時間に電車も乗らなくてはいけない。
義務感でやっているだけで、そこに選択の余地はないのではないか、と思っていました。
けれどもモヤモヤと心の片隅で、「全ての行動を選んでいる」ってどういう意味だろう、
と気になっていたのだと思います。

あるとき、天啓のようにひらめきました。
一番やりたいことを、一番にやったっていいじゃないか、と。
後回しにせずに、私は、一番やりたいことを、今すぐ、やってみよう。

そうして、土曜日の朝、ママはヴァイオリンを弾くね、と宣言して楽器を弾いてみました。
うわ、できた。
ただ、部屋が散らかっていると、練習に集中できません。
それなら、まず楽器を弾く2階のリビングだけ掃除をしよう。
それ以外の部分は来週でもいい。
さらに、平日夜に一回、仕事が終わった後、娘を家族に託して、
公民館の会議室で楽器を弾くか、ホットヨガに行くことにしました。

そんな風に、好きに組み合わせて、色々選択できることに気づきました。
掃除は毎回全部自分でやらないと、という思い込みからも自由になり、
ロボット掃除機を導入したり、家事サービスを頼んだりもしてみました。

そして、何よりも、「家をキレイにしなくちゃ」「○○しなくちゃ」の口癖をやめ「○○しよう!」に言い換えました。
家をきれいにすると気持ちがいいから、「掃除をしよう!」
美味しいものが食べたいから、「料理をしよう!」

「しなければならない」のではない。
仕事に行くのも、家事をするのも、子どもと遊ぶのも。
するのも自分、しないのも自分。選べばいい。
選択の自由を自分に許すことで、心も、行動も軽やかになりました。
勝手に自分をがんじがらめにして、できないことにイライラしていた頃の私は、
何ともハタ迷惑だったなと思います。

気が付けば、あの頃遊ぼう遊ぼうだった娘は、
軽々と私の背を越し、この春小学校を卒業しました。
時間の使い方も、家族との関係も、毎年毎年変わっていきます。
そして、どんなに環境が変わっても、私は、常に、選ぶことができる。

庭の草木もつぼみが膨らんで、いよいよ春です。
長野さん、今回はどんなお話しでしょうか。
楽しみです。

神奈川県/松下いづみ 







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