ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

並んで座って、視線の先に


埼玉の田中です。

新年度を迎え、我が家の息子たちもそれぞれ進級しました。担任の先生もクラスメートも新たな顔ぶれ、部活動には後輩が入ってきます。
職場に新入社員が配属された主人は従前の仕事にプラス人材育成の重責もあり てんてこ舞いの様子。
私はと言えば、週3回のパート仕事に変わりはないものの、中途採用の職員さんの入社や産休育休から復帰するアシスタント仲間を迎えて、仕事の割り振りや担当クライアントの異動があり、ちょっと気持ちがざわつき気味です。

そんななか、私用でお休みされる職員さんから月初めに行うデータ抽出の業務を依頼されました。普段、アシスタントが行う業務ではありませんが、4月分だけやってほしいとのことでした。
事前に手順を伺い、メモもして作業当日朝を迎えました。…が、データ抽出に失敗。依頼元の職員さんしかわからない業務だったこともあり、解決せぬままにクライアントへ訪問する時間となってしまいました。

「あーぁ、やっちゃったぁ。今日は朝からダメだ〜」と移動の車の中で嘆いていると、同行の同僚が「私も最近、イケてないなぁ。思い込みが激しいせいか、ミスが続いてて…」と話を続けます。

車の中って話しやすい環境なのでしょうか。不思議ですね。
運転する同僚、助手席に座る私も正面を向いて座っているため視線が合うこともありません。狭い車内は同乗者が違えば息苦しく感じる空間にもなるところですが、「クライアントや職員の皆さまのお役に立ちたい」と同じ志を持つ同僚とは 普段思っていても口にすることはない胸の内を吐露し合うことができました。

もしかしたら同僚も私も、相手をクッションにして自分自身に語りかけていたのかもしれません。すると自分という枠の中から出て、相手や他の人のことを少し考えられるようになるのだろうと思います。
思いを受け止めてもらえた心地よさに私は気持ちがほぐれていくのを感じ、また同僚から思いがけず、愚痴や職場について感じていることが聞けて、“あぁ、同じ思いの人がいたんだぁ”と嬉しくなって、“また頑張ろうっ”と元気が出てきました。訪問場所へ到着するころには、同僚も「こんな日こそ慎重に、フォローし合いながらやって行こうねっ」と笑っていました。

たった15分の移動時間で、気持ちが180度変わるマジック。それは「車の中」だからなのでしょう。車の中でしか話せないこと、車の中だから話せることがあるのだなと思いました。

ふと、最近息子たちとこんなふうに空間を共有したことがあったかしら…と幼い息子達を保育所や学童にお迎えし、家までの車の中での光景が思い出されました。
春は環境が大きく変化することもあり、思春期の彼らにとっても想像以上のストレスとなっているかもしれない。こんな時だからこそ、ブログメンバーの長野さんのおっしゃる「ファン」目線で、並んで座って、視線の先に彼らの言葉に耳を傾けることができたら素敵だなぁと、花見ドライブにでも誘ってみようかなと思っています。

次は森屋さんですね。
来たる10連休、森屋家ではどのように過ごされますか。

埼玉県/田中揚子 






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