ハートフルコーチ リレーブログ

日々の発見やつぶやきなど。

親離れ、子離れ


田中さんから襷を受け取りました、神奈川の森屋です。
まもなく訪れる大型連休、どう過ごそうかな? 息子がいなくなった事だし、家の掃除でも頑張ろうかしら…

3月上旬、長男が大学の陸上部寮に入寮しました。息子がいなくなった後は、思わず「大丈夫かなぁ」の心の声がもれてしまう、心配性の私。
「大丈夫かなぁ」の種は、ただひとつ。今まで好き勝手に生活していた息子が、初めての共同生活、しかも4年生の先輩と、8畳ほどの部屋で過ごすのです。外では、意外と気を遣う子なので、ストレスでアトピーが悪化しないだろうか?それだけでした。

でも、彼からのSOSが来るまでは、グッと堪えようと決めていました…が、次の日、「調子はどう?何か困ったことはない?」。SOSが待ちきれず、メールをしている私(笑)。
「特にないよ」のひと言だけ返信があり、入寮から2日目を迎えました。すると、「オレの部屋の写メ送って。使える物があるか見たいから」と彼からのメール。どうやら、自分の領域のレイアウトを考え始めた様子でした。
早速、写真を撮って送ると「ゴミ箱とボックスを郵送して」とのこと。丁度仕事は休みを取っていたので、夕方届けることにしました。
「持って行くよ」と返信すると、「まじ? じゃ、他にも必要な物があるから、買い物付き合って」。彼なりに、仕事をしている私に気を遣っていることがわかりました。

2日振りに見る息子の顔は、緊張感に溢れ、心配していたアトピーの症状も良くない状態でした。様子を聞きたいと思い「夕飯食べるでしょ?」と切り出すと、「寮で食べるよ、早く言ってくれたら、寮の夕飯、欠食出しといたのに…」仕方なく、寮の前で息子と荷物を降ろし、帰って来ました。
きっと彼も、必死に新しい生活を送っているのだろうと思い、あとは信じて任せよう、そう自分に言い聞かせました。

1週間後、忘れ物をしたとの連絡を受け、寮の前で待つ彼と再会しました。「ありがとう、じゃ!」「え? 終わり? 元気?」「はい、ありがとう、気をつけてね」「うん…じゃあ、がんばってね」
5分も息子の顔を見る事なく家に向かう道中、なぜか涙が溢れてしまいました。
息子が入寮して、初めて泣いてしまった私は、こんなにも子離れできていないのか…息子はとっくに親離れしているのかもしれない、何だ、この寂しさは。息子を信じきれていないのか、自分を情けなく思ったり、いや彼は大丈夫!と言い聞かせたり、それでも「元気?」の返事が、「はい」と言う彼の緊張感が、私の涙を止めることはありませんでした。
共に生活するなかで、息子の話を聞きながら寄り添い、応援できていた安心感のある今までとは違い、離れた場所で、息子の力を信じようと、ただ「がんばれ、がんばれ」と呟く私がいました。

そして、2日後、「部屋らしくなったよ!」と、ネットで買ったパイプ棚が置かれ、自分の領域を過ごしやすいように、整然とレイアウトされた写メが送られて来ました。その写真を見て、私の心配は一気に吹き飛びました。
「大丈夫!」と確信すると同時に、「息子の力を信じる」と思いながらも、私の手助けなしでは何もできないのではないだろうか?と思っていた自分に気がつきました。写真に添えられた「部屋らしくなったよ!」の短いメールは、「手助けはいらないよ!」と言われたように取れたのです。
自分で考え、自分の生活を確立している息子に「素晴らしい!」とだけ返信し、それから2週間、私は彼の心配をする事なく、仕事に打ち込み、休日は、友達と楽しい時間を過ごしました。

4月に入り、大学の入学式で久し振りに見る息子の顔は、驚くほど大人になっていました。積もる話があったようで、彼の方から、「寮の夕飯は欠食にしたから、一緒に食べよう」と言ってきました。
入学式の後は、やはりストレスの話から始まりましたが、それは愚痴ではなく「だからこうする事にした」という対処法で終わりました。「オレは大丈夫!」と言われているようで、私は、幸せな気持ちで彼の話を聞く事ができました。
逞しくなった彼の頑張りを認めると、「寮生活もなかなか楽しいよ。自分でお金をおろして、節約しながら必要な物を買って、今なら、お母さんの気持ちがわかる」。
この時、息子は自立する時を待っていたんだと、思いました。
自分で解決するまでは、何も言ってこなかった息子。そして、1枚の写メで「手助けはいらないよ!」と言ってくれた息子に、私は子離れさせてもらったような気がします。
環境が変わるたびに、「信じるとはどういうことか」を、体験している母です。

さて、次回は、名和さんに襷をお渡しします。よろしくお願いします。

神奈川県/森屋弘美 








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