ハートフルコーチ リレーブログ

日々の発見やつぶやきなど。

娘の思春期は私の成長期


神奈川の森屋です。
田中さんのブログを読みながら、「今時の高校生、うちにもいる・・・」と、娘とのコミュニケーションに諦めかけていた自分に気が付きました。

高校1年の娘は、思春期真っ只中。入学したばかりの4月、「あなたはどうしたいの?」と聞いても、「別にどうしたいって、ないんだよね」。新しい環境でやる気がない訳でもないけれど、周りに着いて行く方が楽だから・・・そんな様子でした。「だったらこうすれば?」と、つい私の余計な口出しも始まり、娘は「う〜ん」と言いながら、自分の部屋に篭りました。
静かにドアを閉められる度に、(あ、また口出しちゃった)と反省し、中学生から高校生へと進化した思春期を、静かに見守ること3か月。朝から晩まで部活は頑張っているものの、私が話しかけても反応は薄く、スマホとにらめっこしているかと思えば、突然笑ったり大声を上げたり。友達とのやり取りの最中に話しかけると、自分の部屋に篭ってしまうので、スマホとにらめっこしている娘を相手に、傍らでにらめっこしているのが最近までの私でした。
でも、自分の高校時代を振り返れば、当時スマホなどなく、毎日友達と長電話をして、親に叱られていたな。(親より友達との関わりの方が大切で、楽しい時だから仕方ないか。)そう思いながらも、少し寂しい気持ちと、勉強はいつするの?誰と話してるの?と、気になることは膨らみます。それでも、質問攻めにするのをグッと堪え、たまに「夏休みの課題は大丈夫かなぁ」程度に留めていました。

そんななか、娘は部活を休み、目指す大学の夏期講習に参加しました。様々な演奏会を控えている吹奏楽部の練習を休むことは、多々リスクはあるものの、大学の夏期講習ならばと、顧問の先生からは快く承諾していただきました。
ところが、3日間の夏期講習の最終日は、部活も地元のイベントで演奏する本番と重なっていました。私は当然、3日目の部活も休むものと思っていましたが、娘は「夏期講習終わって、急いで帰れば、本番に間に合うから参加する!」と言うのです。私は「本番前2日も休んでるのに、本番だけ演奏するなんて、ダメじゃない?」と、言ってみましたが、「先生は、途中からでもいいから入って、って言ったから大丈夫。私だって、ずっと練習してたんだから」と、聞く耳を持ちません。
娘がイベントで演奏したい気持ちはわかるけど、果たして先輩や仲間からどう思われるだろう、と心配性の私の不安がよぎりました。きっと、数か月前の私なら、娘の先の事を案じて「休みなさい!」と言っていたでしょう。でも、この時の娘には、変化を感じました。数か月前「別にどうしたいって、ないんだよね」と言っていた娘が、「演奏したい、休まない」と、自分の意志をはっきりと伝えてきたのです。友達から「天然」と言われている娘ですが、「こうしたい!」が見つかれば頑固です。「自分で休まないって決めたのならいいと思うよ」と応えました。(口出ししたいことはいっぱいあったけど、堪えた成果かも)少し私自身頑張った!と自分を褒めると、その先の事はまた一緒に考えよう、と思うことができました。

そして、夏期講習2日目が終わった夜。私が心配していたことが起こりました。先輩から、「前日練習を休んでるんだから、本番は来なくて良いから」とメールが来たのです。娘は「ほんとこの先輩ムカつく! 先生が途中からでも良いって言ったから、私は行くよ!」と、珍しく私に同意を求めてメールを見せに来ました。
私は内心(この先輩の言うことはもっとも!)と思いましたが、娘は他の先輩に相談し、「気にしないでいいから、おいで」と言われた事を盾にして、強気になっていました。そんな娘を見て、私は再度内心をグッと堪え、娘の味方になりました。自分で「こうしたい!」と決めたことを尊重したかったのです。「先輩に、なんて返事すれば良い?」
興奮してメールの文章がまとまらず、助けを求められたのでアドバイスをすると、娘は「ありがとう!」と、スッキリした様子で、夏期講習3日目を迎えました。

私の本音は、時間的にどう考えても本番の最初からの参加は難しく、本番前2日も休んで、しかも途中から入るなんて…ひとりだけ違う音を出してしまったらアウト!でした。これは、私も中高と吹奏楽部で、経験済みだからわかることなのかもしれません。でも、娘はどうしても演奏に参加したいのです。
失敗して「やっぱり休めばよかった」と落ち込むことになったら慰めよう、先輩からまたメールがきたら、一緒に謝罪文を考えよう、そんな事を心に決めて「間に合うといいね、がんばって!」と送り出しました。もちろん、何事もなく、無事に演奏できることを応援していましたが、いつか私の本音を話し、一緒に仲間のことも考えたいとも思っていました。

結果は、夏期講習が終わり、飛び乗った電車の行き先が、目的地とは違う方向へ…(さすが、天然娘!笑)
努力も虚しく、現地に着いた頃は演奏も終わり、全てが片付いた後でした。落ち込む娘に「間に合わなくて良かったんじゃない?」と私。(こんなに早く本音を話せる時が来るとは・・・(笑))
「どうして?!」
「冷静に考えてごらん?もし、今自分が先輩の立場で、1年生が本番前に2日も休んで、本番の途中から入ってきたら、どう?」
すると娘の顔に笑顔が戻り、「ムカつく!たしかに!」
それから、娘と向き合い、「本当はみんなそう思ってるかもしれない、言いにくい事を、この先輩ははっきり言ってくれたのだから、感謝しなきゃね。」と話しました。娘は意外にも素直に聞き入れ、今日まで休ませてもらったことを含め、感謝のメールを打っていました。

この日から、部屋に篭ることが少なくなった娘と、最近こんな会話をしました。
「私、成長したよ!」
「どんなところが成長したと思うの?」
「自分に自信がついた!」
ちょうど一年前、このブログに「中3の葛藤」と題して、進学する高校や部活のこと、将来何をしたいのか、自分の夢がわからない、と葛藤している娘のことを書きました。
「そう言えば、一年前は、夢がわからなくなったって、悩んでたね」
「そうだったね、そうか! 目指す大学が決まって、目標ができたから、自信がついたんだ!」
様々な経験を通してたくさんのことを学んだ3日間で、娘には大きな自信がついたようです。
久し振りに、娘の晴れやかな笑顔を見ることができ、嬉しさと同時に(私も一緒に成長したよ!)と、実感する事が出来ました。
〕招廚文出しを堪えたこと。
⊆最圓盡越して、娘の心の味方になれたこと。
思春期の娘と楽しい会話ができたこと。
娘の思春期は私の成長期!まだまだ成長できそうです。

次回は、名和さんにタスキを渡します。
よろしくお願いします。

神奈川県/森屋弘美 








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