ハートフルコーチ リレーブログ

日々の発見やつぶやきなど。

楽しい!は伝染?


広島の來山さん、 夏休みに立派に成長された娘さんが帰って来られてすてきな時間を過ごされたのですね。近い将来我が家にも来るであろうこども達の巣立ちの日を想像すると、少し胸がキュンとし、それまでの時間、今を一緒に思いっきり楽しみたいとあらためて思いました。

さて、我が家では最近、中2、小4、年長の3人のこどもたちがピアノを奪い合うように弾いています。そろそろ自分の番だ、とけんかになるほど.. 数年前の我が家にはあり得なかった光景です(笑)

というのも、彼らがピアノを習っていた数年前、ピアノの練習をしている姿どころか、ピアノが開いているのが珍しいという有り様だった我が家。
ピアノの先生の、「練習しなさいとうるさく言うと、ピアノが楽しくなくなってしまうから、5分だけ練習しようかと声かけしてみてください」とのお言葉通り声かけしてみるも、のってこないこどもの反応に、次の一手が出ませんでした。
私もこどもの頃、ピアノを習っていた期間、練習をコツコツするのが苦手でした。発表会前に普段は練習しなさいなどとは一切言わない母から、あんたが練習しないのは仕方ない、でもがんばって練習しているお姉ちゃんまでが連弾で恥ずかしい思いをするからそれまでは練習しなさいと呆れられる程でした。
今振り返っても、小さい頃にピアノを習っていて楽しいと思った記憶がありません。記憶にあるのは、ピアノの先生がかわいいお姉さんだったこと、ワークブックに貼るシールを沢山のシールの中から選ぶ時がワクワクしてうれしかったこと、くらいです(笑)。


そんな私なので、こども達にうるさく声かけしてピアノ自体をきらいになってほしくない気持ちと、ピアノの練習を続けられなかった自分がこども達に何をどう伝えられるのか全く自信がありませんでした。私の母は、祖母から毎日ピアノの練習を厳しくさせられ、ずっと続けてきたけれど、楽しいと思ったことはなく、いやいや続けてきたとも聞いていたので、どうしたら楽しく続けられるのか、が私にはわかりませんでした。
 ピアノの先生から、「もう少しお家で練習してきてくださいね」と言われる度に、(仰るとおりです‥ 私もそうしてほしいんだけど、でもしないんです‥どうしたら練習するんでしょう‥)と途方にくれる気分でした。

まわりの友達の影響もあり、長男と次男がピアノを習いたいと言った時、音楽って楽しいな! と感じてもらえたらいいなと思い始めたピアノ。
でも、ピアノ教室に通うのはそう長くは続きませんでした。辞めることになった時、私は正直スッキリした気分でした。練習もしないのにお金を払い続け、むしろ行きたがらないこども達を当時赤ん坊だった娘まで引き連れて車で送迎してる状態に腹立たしささえ覚えていたからだと思います。

この夏休みに帰省した時に、「おばあちゃんのピアノが聞きたい! 」と孫一同が言い出し、母がピアノを弾いてくれました。数年前に定年退職して自由な時間が増えてから、母はピアノをまた習いはじめ、家でもよく弾くようになっていたのです。昔と違い、今はピアノの音色が何てきれいなんだろうとじっくり味わって、楽しんでいるそうです。「おばあちゃん、すごー!」孫たちは、拍手喝采でした。

また今年の夏休み、自分の好きなことを披露するという仲間内のイベントで、私は小中と部活でやっていたフルートを他の楽器と合わせて吹くことになり、家で練習していました。ここ数年、何となく再開したいなぁと思っていたフルートのほぼ30年ぶりの再開です。昔のような音は出ませんが、練習自体がワクワクして、楽しくて仕方ありません!こども達も興味津々、長男も「いいねぇー、何か自分も楽器やってみたいなー。」と言い出しました。

そんなことがあった夏の終わりに、こども達がお小遣いでピアノの楽譜を買ってきました。2019年版で、彼らが知っている曲や馴染みのある曲も沢山です。それからというもの、ピアノの取り合い。楽譜とにらめっこしながら、それぞれお気に入りの曲を練習しています。

その光景を見ながら、あれー、これどういうこと?と、何とも不思議な気持ちになりました。そして、ふとある言葉がよみがえりました。「こどもに何かを教えようとするのではなく、親が人生を楽しんでいれば、こどもはそれが生きるということだと学ぶ。親である自分自身の毎日を充実させ楽しむ!」
ハートフルコミュニケーションの菅原の著書「子どもの心のコーチング」を読んで、私がハッとし、手帳に大きくメモしていた言葉でした。こういうことなんだ… 何かを教えようとするんじゃなく、親が人生を楽しく生きていると、こどもはそこから何かを感じとるんだなぁ…と。思えば、私がフルートを再開しようと思ったのも、母が定年後にピアノをいきいきと楽しんでいる様子で、「楽しいがいちばん!」と電話で聞いていたからかもしれません。
こどもがピアノに向かう後ろ姿を見ながら、「楽しい! は伝染するんだなぁ」と、じわじわと実感しています。

次のタスキは東京の楠野さん、お話を楽しみにしています!

兵庫県/五十君朋子 







No. PASS