成長を信じて
楠野さんからバトンを受け取りました、神奈川の松下です。
私も、幼い頃父から聞いたベッドサイドストーリーや子育て日記のことを、
久しぶりに思い出しました。
今度、娘と一緒に当時の日記やアルバムを眺めてみようと思います。
こちらのブログ執筆を始めて2年、今回がラストランになります。
6年ほど前、ホットヨガに通い始めました。
娘が小学生となり、少し時間に余裕ができたこと、運動不足解消、体力増進がきっかけです。
ホットヨガは温度、湿度が高い環境で行い、大量の汗をかきます。
始めた頃はフラフラしたり、60分の初心者プログラムについていくのが精いっぱいでした。
ウェアも家にあったTシャツやダボッとしたボトムスで間に合わせのものを使っていました。
身体のラインが出るものは、何となく、気恥ずかしい気がしていたのです。
慣れるにつれて、インストラクターの先生の声が耳に入るようになり、
鏡に映る自分の姿を見る余裕が出てきました。
すると、ダボッとしたウェアでは、どこができていて、
どこができていないのかよく分からないことに気づきました。
思い切ってトップスをピタッとしたものに替えてみると、あら不思議。
より、自分自身に集中できるようになりました。
当然、周りが私を見ることもありません。
一体何を出し惜しみしていたのかと笑ってしまいました。
ヨガの先生がレッスン中におっしゃいます。
「他の人と比べる必要はありません。自分自身と対話してください」
「呼吸を深くして、身体の隅々まで、繊細に感覚とつながってください」
右側はひねりやすいけれど左側は固いな、とか。
いい、悪いという評価ではなくて、まず事実を認識します。
それなら、今度は左側を少し念入りに調整してみよう、など工夫してみて、
少しでも進歩に気づけば、喜びます。
一人ひとり、体型も骨格も、身体の遣い方、クセも違うので、
他の人ができているのに自分はできない、と言って嘆く必要はまったくないということも、
分かってきました。
逆にこんなこともできるのか、と身体の可能性に驚くこともしばしばです。
今では全身フィットするお気に入りウェアで90分の上級プログラムが楽しめるようになり、
ホットヨガは日常生活に欠かせない大切な時間になっています。
あるとき、私自身についても、子育てについても、まったく同じプロセスだと気づきました。
親も子も、一人ひとりまったく違う存在であり、それぞれの個性を理解し受け入れる。
周囲と比較したり、評価をせず、成長を信じ、承認する。
ハートフルコミュニケーションを通じて、「自分とどう向き合うか」をたくさん学んできました。
怒りを感じたときにどうするか、落ち込んでいる時につい出てしまうクセ、
子どもに対する勝手な期待、傷つけてしまったかもしれない過去。
それはとても勇気のいることでしたが、学びと気づきを重ね、
自分自身にフォーカスすることで、逆に子育ては肩の力が抜け、
子どもの成長をどうサポートするか、にシフトできたように思います。
何より子ども自身も成長したいと願っていることを信じられるようになりました。
子育ては、折り返しを過ぎたところかもしれませんが、
私自身の成長という、「自分育て」はこの先もずっと続きます。
それを楽しみにしている私もいます。
この2年間、拙い文章をお読みいただいた皆様に感謝を込めて。
それでは、長野さんに、最後のバトンを渡します。
神奈川県/松下いづみ
2019年12月02日(月)
No.436
(日記)