ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

行ってきます!


奈良の長野です。松下さんから最後のバトンを受け取りました!
「成長を信じる」という言葉、子どもの自信のないような行動を見た時、自分の気持ちが落ちかけた時、この言葉はお守りになりそうです。子どもも親も成長したい、それを信じることで安心できるのではないかと思います。

息子が高校を卒業し、娘も高校2年生。子どもたちが思春期の卒業を迎え、子育てに余裕が出てきたのか、『これしたかった、あれもしたかったんだ!』と気づくことが増えてきました。それと同時に、すぐには実行に移せなかったり、行く事を決めても『行っていいかなあ』と悩んだり、自分の中で葛藤を抱えることも比例して増えていきました。

数年前のことです。
我が家では、キャンプに行って、夏の自然を堪能してくるのが毎年恒例の旅行となっています。しかし、その年は子どもたちの予定が合わず、全員では行くことができませんでした。息子と主人は一泊でキャンプに行きましたが、娘と私は行けずに夏も終わろうとしていました。仕事は休みだけど、子どもたちは部活、というある日の朝、天気予報を見ていると、全国的に晴れでしょうとの声がテレビから流れてきたのです。お弁当を作っていた手を止めて、キッチンからは見えないテレビの画面を見に行きました。
「今日行ったらいい景色だろうな〜、行ってこようかな〜」と頭では今から行ったらどうなるか計算しながらも冗談のつもりで言いいました。すると、息子が「行ってきたら?ご飯はどうにでもするし」と言うのです。

まさか息子が背中を押してくれるような言葉を掛けてくれるとは思っていなかったので、驚きました。息子からしたら、純粋に私が楽しめたらいいと思っていたようです。
こんな嬉しいことを言ってくれているのに、迷った末、私は行かない選択をしました。
その時、後ろめたさがあることに気付いたのです。
『遊ぶ時間もなく頑張っている子どもたちを置いて、自分だけ好きなことをするには抵抗がある』と。

でも、私はその時、この気持ちと向き合うことをしませんでした。しょっちゅう家を空けるわけでもなく、時々気になるくらいだったので、放っておいてもやり過ごすことができたからです。

以前から、主人の協力もあり、今じゃないと!と思うことはやってきたつもりでした。でも、いつも協力してもらえるとは限りません。振り返ってみると、子どものこと家事のことを考え、この時間じゃ無理だな・・・遠いから無理だな・・・などと、無意識でやりたいことに蓋をしてきたように思います。
特に、夜御飯の時間は家に居ることができるように考え、その中でできることを選択していました。とはいえ、夕御飯の時間に帰宅できない時もあります。なるべくご飯を用意してから出かけるようにしていますが、それはちょっとした罪滅しの感覚でもあるような気がしていました。

作るなら『作っておいてあげよう!』と思って作りたい・・・もっとスッキリした気持ちで出掛けたい・・・
ハッキリと思っていたわけではありませんが、なんとなく、そう思っていた気がします。

そして、最近になり、やりたいことが思い浮かぶことが増え、放ったらかしにしていた気持ちとやりたいこととの葛藤が苦しくなってきたのです。

私に抵抗があるうちは無理しなくていいんじゃない?
時々なら好きな事をしてもいいんじゃない?
子ども達は忙しいけど自分の道を選んで進んでいる、その生活の中で、ある程度は行きたい所にも行ってるんじゃない?

色々な思いが交錯する中、息子の言葉がスーッと頭をよぎりました。家族は私が我慢することを望んでいない。家にいた方がいいって思い込んでるのは自分だと気付いたのです。
思い込みに気付くと、ふっと気持ちが楽になりました。
足取り軽く、晴れ晴れした気持ちで出掛けたい! 今回はこの気持ちがあったから、そこから逃げることなく、気付くことができたのではと思います。

このことに気付いてからは、悪いなと思いながら出かけるのではなく、心の底から出かけるのを楽しめるようになりそうとワクワクしています。

どこに行きたいか考えた時、自分の行きたい所の共通点を考えました。
私は、技術的なことには詳しく知らなくても、気持ちが伝わってくるものに惹かれるようです。目には見えないけど、良いものを見せたい創りたい・絶対勝つ・本番を含めてその日までのモチベーション・周りへの感謝、また、その気持ちの強さによって乗り越える壁も高いものになりドラマ性も感じます。そういったものが垣間見えた時に、周りの人間は感動し応援したくなるのだと思います。私もそのひとりであり、その気持ちに魅力を感じている気がします。

そのなかでも久しぶりに行きたいのが、スポーツ観戦。最近は、子どもたちとテレビを観ながらスポーツの試合の話をすることも増えてきました。テレビでは見えない部分をお土産話にできそうです。そして、登山。景色の美しさや空気に、心が凛とする気がします。登山用品が、家で眠っているので起こしてあげたいと思います。

これからは、子どもたちも自分の楽しみを見つけて出かけるでしょう。私も、堂々と「行ってきまーす!」と言って出掛けられそうです。
今回が最後の襷です。田中さんの話、楽しみにしています。では、渡しますね!

奈良県/長野 環 







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