ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

あげまん


埼玉の田中です。
長野さんの「家族は私が我慢することを望んでいない。家にいた方がいいって思い込んでいたのは自分だった」という気づき、もしかしたら胸に手を当てているのは私だけではないかもしれませんね。自分の心に寄り添う大切さをあらためて感じる機会になりました。

最後の襷を手に、今回は私の名前「ようこ」と向き合います。
小学生の時、私は自分の名前が嫌いでした。1学年2クラスの小さな小学校でありながら、同学年には「ようこ」という名前の女の子が3人もいて、どの「ようこ」も“ようちゃん”と呼ばれました。そのうちの一人の“ようちゃん”は常に友達の中心にいた一方で、私は悪口を言われ、のけ者にされる事ばかり。3人目の“ようちゃん”に至っては大人しくていつも独りぼっち…と三人三様。他の友達の名前が羨ましく、『なんでこんな名前なんだろう』と恨めしく思っていました。

そんな狭くて鬱陶しい友達関係から解放されたいと願った中学校生活は、1学年7クラスのマンモス規模ゆえに新しい友達がどんどん増え、互いに苗字で呼び合うのが格好良くて、自分の名前や自分と同じ名前の子などを気にすることもなくなりました。
ある時、自習監督に訪れた初対面のおじいちゃん先生から『あなたの名前の漢字「揚子」は“あげこ”と読むのかい?』と聞かれ、赤面する私にクラス中が大笑い。当時テレビCMではローソンの【からあげクン】が流れていたこともあり、認知度が一気に上昇。“から揚げ子”と冷やかす男子に最初は本気で怒ったりしていました。
「あげこ」という読みとの出会い、私にとってそれはセンセーションな出来事でした。この話をした時、『そんな軽々しい呼ばれ方されなくても…』と母は少し困った顔をしていたのを覚えています。名付けた親の思いとは裏腹に、新しい友達は私を“あげこ”と呼び、私も『ハーイ』と返事をするのがいつの間にか慣れっ子になっていきました。あんなに嫌いだった名前は漢字の読み方だけで、お気に入りの名前に変わり、高校大学の友人達が、“あげちゃん”や“あげ”と呼んでくれたのも私の自己肯定感を高める助けとなってくれたように思います。

社会人になり自己紹介で名前の漢字を説明する際、「揚子の揚は『から揚げ』の“揚げ”と書きます。よかったら“あげこ”と呼んでください」と加えたところ、思いのほか反応がありました。初めての場でも名前を覚えてもらえるインパクト、自分から壁を取り払いすっと入り込めるエネルギーにもなって今に至ります。

名前から得たエネルギーは私を開放し、人生を歩む上での支えになり、ひいては名前を味方に“あげまん”な女性になりたいと思うようになりました。
あげまんは運気が上がっているさまを表す言葉で、主に付き合った男性の運をあげる女性のことを指して使われますが、女性自身も幸せになれる要素をたくさん持っていると知り、意識するようになりました。ハートフルコミュニケーションの活動で知り合った仲間の尊敬するお母様の残された言葉がまさにそう。

いつも笑顔でいること。
愚痴を言わないこと。
悪口を言わないこと。
日々感謝して過ごすこと。

この言葉を頂いた時、とても感動して手帳に書き留め、見返すようになりました。
女性として、母として、パートナーとして何を学びどう成長するかは私自身の心の在り方が大切なのだと感じています。そう言えば、「たなかようこ」さんとは何人もお会いしているのに、同じ漢字の「揚子」さんとは一度もなく…出会った瞬間を想像して『これってあげまんパワー倍増になる?!』と妄想中です(笑)。

私のブログ執筆も最後となりました。
2年間ともに走ってきたメンバーのラストは森屋さんです。最後の襷をよろしくお願いしますねっ!

埼玉県/田中揚子 






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