ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

自分で決める


★[オンライン・カフェ] 第3回 リレーブログ談話室のご案内★
「楽しかった!」「気持ちがスッキリした」「また参加したい」といったお声に後押しされて、ブログ担当コーチたちと語り合う場を、季節ごとに設けることになりました。
ブログ読後の「もうちょっと聴きたい」「もっと知りたい」を叶えにいらっしゃいませんか? 代表の菅原裕子も参加します。お気軽にお申し込みください。
【日時】 8月1日(土)14〜16時
【参加費】 無料
【方法】 オンライン(ZOOMを使用します)
【お申し込み】 
https://ssl.form-mailer.jp/fms/734c24ea672018
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東京の やまだ です。
本藤さん、沖縄への帰省でお父様との素敵な時間を過ごされたのですね。
私の父は普段は本当に無口なのですが、それでも年と共に話をする機会が増えてきま
した。「聞く」「聴く」「訊く」どれもが大切ですね。私も父との対話で意識してみたいと思います。

さて我が家と言えば、6月の学校再開から1ヶ月、長男(小6)の学校生活もだいぶ通常に戻ってきました。
そして、それまで休講が続いていた習い事のスイミングも再開しました。約3ヶ月以上の
ブランクがあったので、身体は少々鈍り気味の様子・・。
それでも再開後のテストでは自由形50mの自己ベストをみごとに更新!ランクアップに
成功した長男。まさに育ち盛り、伸び盛りです。

そんな長男ですが、保育園時代は水が大の苦手でした。顔に少しでも水がかかろうもの
なら大騒ぎ、お風呂で髪を洗うのにもかなり気を使いました。
保育園の先生や私の母からも、スイミングを習うことをかなり勧められたくらいです。
だけど・・肝心なのは本人の気持ちです。水に対しての苦手意識が強い上に、それを
克服しようという気持ちもゼロ。
このままで大丈夫だろうか・・私の葛藤だけがしばらく続きましたが、無理にスイミングを習わせることはしませんでした。

その後、小学校に入学。
夏のプールでは多少の苦手意識があっても、友だちとはしゃいだり、私と一緒に体育館
プール(公営のプール)に行きちょっとだけ潜ってみる、浮かんでみることなどを楽しむようにもなりました。

そんな長男の気持ちに大きな変化があったのは小学校2年生の夏でした。
「おかーさん、僕も泳げるようになりたい!」
と、突然言い出した長男。
仲の良いお友達がかなり泳げるようになり、嫉妬心が芽生えたらしいのです。

えっ、そこ?
私には時々、長男の思考回路がよくわからなくなります・・。
好き・嫌い、やる・やらないの興味もはっきりして、私がいくら説得しても嫌なものはイヤ。無理なことはムリとかなり頑固。
自信のないことには決して手を出さず、ハングリー精神もなし。
このまま泳げなくても平気なのかもな・・と思い始めていました。
それが、まさかの友だちへの嫉妬心?
・・すごく意外でした。

「じゃあ、スイミングスクールの夏期 講習に行ってみる?」
と、近隣にある2つのスイミングクラブの短期講習(3日間)に通ってみることを提案してみました。

近隣には2つのクラブがあり、クラブAは少し厳し目だけど上達率も高い、クラブBは上達は緩やかだけどコーチが優しいとの評判でした。
私としてはクラブAに入れたかった・・。
でもクラブBのコーチはとにかく優しい。そして励まし上手なのです。
「君は、ものすごく上手になる可能性を たくさん持っているよ!」
そんな言葉をたくさんかけてもらい、俄然、やる気を出す長男。

「練習は厳しくない方がいいな・・」
「コーチは優しい方がいいな・・」
私にしてみれば、なぜそんなに自分に甘いのかと、突っ込みたくもなりますが、
その後もBクラブでスイミングを習うことを長男は自分で選びました。

とはいえ・・嫌なことがあるとすぐに諦めるのも長男の性格。決して長くは続かないかも・・
と正直、期待はしていませんでした。

ところが、その心配をよそに、泳げるようになりたい・・というやる気のスイッチが入った長男は、自分で決めたことへの挑戦を楽しむかのようにスイミングに通い続けたのです。
やがて・・25mが泳げるようになり、絶対に無理でしょ!と言っていた50mも泳げるようになると、それは苦手意識や嫉妬心ではなく「やれば、できる!」という自信、泳ぐことの楽しさへと気持ちも変わっていきました。

そして習い続けて、4年が経ちます。
あれだけ水が苦手だった長男が、今や4泳法全てをマスターし、私が到底及ばないくらい
の距離とスピードを泳ぎます。
(本人はドヤ顔・・)

もし、もっと早くから習わせていたら、クラブAで習わせていたら、どうなっていたのかな・・とも考えます。
さらに上達、成長していたのかも知れないし、「行きたくない・・」と言われ続けて親子共々ストレスを抱えていたかも知れません。(私は後者を予想しました)

私自身の経験から言っても、子どもの頃、習っていたピアノは上手になりたいと始めたのに、先生は怖いし、練習が嫌でたまらなく、途中からは苦痛でしかありませんでした。
(今だに苦手意識しか残っていません。)

逆に高校時代、親の反対を押し切って練習の厳しかった「弓道部」へ入部した時、
自立した生活を送りたいと30歳にして猛勉強の末、「公務員試験」を受験した時、
これは、かなりの覚悟を持って自分で選び決めました。その時は努力とか頑張るとか以上に、「どうなりたいか、何ができるか・・」を常に自分で考え行動していた気がします。
そして何よりもそれが楽しかったのです。

「自分で決める」と気持ちも行動も変わる。
これは私自身が一番実感してきたことです。

だからこそ、どんなことであれ、子ども自身が「選ぶこと」「決めること」を大切にしたい・・という思いも強いのかもしれません。

これから先は、特に進路のこと、将来のことなど、自分で選択して、自分で決めることが増えてくると思います。
時には、上手くいかないことも出てくるかもしれません。
それでも、私は本人が「自分で決める」ことを見守り、尊重することを子育てのひとつの軸にしたいと思っています。

最近は友だちとのサッカーにも目覚め、GK(ゴールキーパー)になる夢を熱く語る長男。
スイミングはいつまで続けるのか、サッカーでは、どのような選択をしていくのか・・それも楽しみです。

今回はこの辺で、
次の名和さんにタスキを繋ぎたいと思います。

東京都/やまだ ゆか


2020年07月13日(月) No.468 (日記)

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