ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

次男(6歳) のラン活


東京のやまだ ゆかです。
本藤さんのお話、ご次男と向き合う姿勢に胸を打たれました。思春期、そして子どもが自
立していく過程の中には、親子それぞれに葛藤があるかと思います。その中でも対話を大
切に子ども自身の決断を祝福し成長を応援できる、本藤さん。私も見習いたいです。

さて我が家も息子が2人、6歳差の兄弟です。長男は小6、次男は保育園の年長組で、来
年は小学校と保育園をダブル卒業、そして中学校と小学校へのダブル入学を迎えます。
9月入りそれぞれの入学通知も届きました。同時に次男にはランドセルを購入しました。
ランドセル選び・購入のことを、今はラン活というようです。長男の時にはなかった言葉。就活・婚活に始まり、妊活、保活、ラン活・・新しい言葉が増えていきますね。

そのラン活、長男の時から「ランドセルは私たちがプレゼントする!」と私の両親がスポンサー宣言をしてくれています。そこで今回も祖父母は早めに情報を集め、6月頃からいつ購入するのかと・・言い始めていました。
しかしコロナ禍の影響もあり、すっかりそのタイミングを失っていました。また、長男(小6)には、入れ替わりで入学する次男に自分のランドセルを譲りたい・・という気持ちもあり、私としては、それもありかなと思っていました。長男のランドセルを次男に・・そんな話をすると周囲からは「えっー」と驚かれますが、軽くて丈夫なことを条件に選んだ長男のランドセルは、本当に6年間使っても形崩れがないのです。しかも、我が家は学校まで徒歩5分足らず。それでも忘れ物をしたくないという長男の性格から毎日、全教科をきっちり詰めての登下校。ある意味、型崩れのしようもありませんでした(笑)。

しかし! 肝心なのは次男自身がどうしたいか、です。しばらく長男が自分のランドセルの
良さをアピールしながら説得していました。(やり取りを聞いていると、どうやら長男は
ダブル入学で色々とお金がかかることも心配してくれていたようです・・)でも本人はや
はり「僕も新しいランドセルが欲しい・・」そりゃ、そうですよね。ピカピカの1年生ですから。
しかも次男は、意外とこだわりが強く流行りにも敏感。好きなテレビ番組の合間に流れる
♪○ピカ、光るランドセル〜 の軽快な歌に心を奪われ、「僕は光るランドセルがいい!」と前から言っていました。ランドセルの縁に蛍光塗料のような加工がされていて、暗闇ではそれが光るという子どもに人気のランドセルです。
すると今度は、長男の時同様、老舗の鞄店で購入したい私の母から、「光っているのは(背負うと)自分では見えないし、お兄ちゃんと同じ丈夫なランドセルを選びに行こう、色は好きなのを選んでいいのよ」と説得される次男。それでも「そのお店には、光るランドセルはあるの?ないのなら行かない・・」と次男も頑なでした。そしてある日、ポロッとこんなことを呟いたのです。
「だってさ、光るランドセルなら僕は学校の帰りが夕方(暗く)になっても安心して、
一人で帰ってこられると思うからさ・・」

光るランドセルにこだわる理由がそこにあったのか・・と正直驚きました。
長男は、好き嫌いや好みもはっきりしていて、発する言葉も単純明快。ランドセル選びも「黒なら何でもいい・・」のみでした。しかし極度の怖がりで、特に暗い夜道は苦手。未だに「迎えにきて・・」と言ってきます。
そんな長男の学校生活を横目に見ながら、次男なりに光るランドセルなら、僕は大丈夫かな・・と感じたのかもしれません。普段から人の動きや感情に敏感で洞察力もある次男。単にテレビC Mに影響されただけではなく、私が思っている以上に多面的な考え方をしていました。そして改めて兄弟でも全く違う感覚や感性が育っていることにも気づきました。
「そうだね。だったら、光るランドセルにしよう!」
次男の気持ちを、私からも祖父母を伝えて「光るランドセル」を見にいくことにしました。

今のご時世ですから展示・販売会場も予約制。1組ずつ30分の枠が組まれています。色
々と背負いながらも、気になるのはやはり光り具合。店員さんに「フラッシュ撮影すると、どんな感じに光るのかがわかります」と言われ、早速、スマホで何回も試し撮りをすると、「ほんとだ〜光っている!」と嬉しそうな次男。
ランドセル自体の色を鮮やかなブルーにするか、モスグリーンにするかでも散々迷い・・「やっぱりグリーンの方がキレイに光るね!」と最後まで自分のこだわりで決めました。
そして、決めた時には鏡の前で腰を振っての小躍り。自分のイメージ通りのランドセルにとても喜んでいました。モスグリーンは今年の新色のようで、個性派の次男にはなかなか似合う色だなと思います。長男とも違う次男のこだわりや主張・・。親としては戸惑うこともありますが大切にしていきたいです。
その隣では「でもね、本人には光っているのは見えないのよね・・」と何度も呟く母。それでも次男の満足気な姿に購入を決めてくれました。
納品は早くても年末から年明けにかけてだそうです。自分でこだわりを持って選んだランドセル。それを背負いどんな小学校生活が始まるのか、今から楽しみです。

では、今回はこの辺で名和さんにバトンを繋ぎたいと思います。

東京都/やまだゆか 





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