ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

恋焦がれた自己肯定感


大阪の桜井です。
楠野家の愛あふれるサバイバル育児、うちでもとり入れたいです。

最近、「あれ、なんだか変わることができたかもしれない!」と思うことがあります。
それは、ずっと恋焦がれていた、自己肯定感が私の中で育ってきたと思えることです。自分のいいところも、ちょっと厄介だなと思うところも、全部ひっくるめてまるごと私、そんな私でいいんだ!と思えるようになってきました。

8年前に長男の子育てに悩んでハートフルコミュニケーションに出会いました。そこで子どもが幸せに自立するためには、子どもの自己肯定感を育てることがとても大切だと知りました。そして、そのために愛情をたっぷり伝えることが親の最も大切な使命だと学びました。それ以来、子どもにたっぷり愛情を伝えて、自己肯定感のある子どもに育てたいと思っていました。けれども、そもそも自分のことを大丈夫だよ、と思っていないので、子どもに対してもコントロールしようとすることが多くなってしまい、おおらかに、愛情を伝えることができていないと感じていました。

振り返ってみると、あらたまって、人前で話をする時など、他人からの評価を気にするあまり、極度に緊張して、喉の奥の門(勝手にこう呼んでいます)が閉じて、声が出なくなることがよくありました。人との会話の中でも、「ごめんなさい。」をかなり多く連発していました。周りの人と仲良くなりたいと思っても、きつい言葉をかけてしまったり、反対に気を遣いすぎたりしてうまくいかないこともよくありました。「どうして私は、みんなのように堂々と自分の意見を言えないんだろう。」「人とうまく接することができないんだろう。」と思っていました。そしてそれは私自身の自己肯定感が低いからだといつの頃からか思い始めました。

うん十年前の話になりますが、私の子供時代に、親に認めてもらったと感じたことや、笑顔で温かい言葉をかけてもらったこと、手をつないでもらったことなどの記憶がありません。そう感じていることが影響しているのではないかなと思いました。子どもの頃に得ることができなかった自己肯定感を何とかして育みたい、そして子どもに伝えたいと思いました。

そう思いつつも、そのまま月日は過ぎてしまい、1年半ほど前からようやく自己肯定感について書かれている本を何冊か読みました。その中で、「自分のいいところを見ましょうと言っても、なかなかすぐに自分の見方を変えることは難しいでしょう。まずは他人のありのままを尊いと思うところから始めましょう。」といった旨の文章に出会いました。その時受けていたハートフルコミュニケーションの講座の中で、いろいろな方の話を聴く機会がありました。相手の話にじっと耳を傾けてその人のたどってきたすべての事情を尊いと思う。みんなそれぞれいろいろな事情があって、その中でも変わろうとしている。本当に尊いなぁ、とだんだん思えるようになりました。そうやって人の話を聴けるようになってくると、周りの人に対しても優しい気持ちをもって接することができるようになってきました。

4ヶ月ほど前に、私と似た悩みを持っている方の話を偶然聞く機会がありました。その人を応援しているうちに、気が付けば自分の事情にも目を向けられるようになりました。生まれ持った私の気質や性格、育った環境など、私にもいろんな事情があって今の私になっている。そんな事情の中で休んだり、頑張ったりしながら私なりにやってきたんだ。今までの自分のことをやっといとおしく思うことができました。親に対しても、今でも子供時代にもっと認めてほしかったという思いは少しありますが、やってくれたことや、見せてくれた背中を、今更ながらありがたかったなぁと思えるようになりました。

自己肯定感がどんなものかわからなかった時には、「自分のことを好きだと思う感覚」だと言われても、どれくらい好きなことなんだろう?と思ったり、「自分の存在を肯定する感覚」ってどんな感覚なんだろう?と思っていました。今、私にとって「自己肯定感」は、嬉しい時の自分も、悲しくて落ち込んでいる自分も、どんな自分でもいいんだよ、と思うことのできる力だと感じています。自己肯定感が育つまでの間は、親や身近にいる大人が、大丈夫だよ、見守っているよと伝えてあげられたらいいな、と思います。

すでに思春期に突入している子どもたちには、手をつないだり、大好きだよ、と伝えることは難しくなってしまいました。それでも、こどもたちそれぞれ、失敗したり休憩しながら、子ども自身で未来を切り開く力があると信じて、そっと寄り添っていきたいと思います。「こうしたほうがいいんじゃない。」と思わず言いそうになることがいっぱいありますが、子育て先輩から教えてもらった、思春期の子どもへの接し方「はひふへほ」
(は…ハハハと笑う、ひ…ひゃーと驚く、ふ…ふんふんと深く相槌、へ…へぇ〜と思わず感心、ほ…ほぉ〜とこれまた感心)をこれからも実践して、笑顔で楽しい時をたくさん過ごしたいと思います。こうして接していくことで愛情を伝えていると今は感じることができます。うまくいかなくて落ち込みそうになる時もありますが、そんな日もある!また次から頑張ろう、と思えるようになりました。

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大阪府/桜井美紀



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2020年11月02日(月) No.485 (日記)

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