ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

「誰」の「一度きりの人生」なの?


群馬の山本です。
「おこだでませんように」と書いた子どものけなげさは、どの子にも当てはまることを思い出しました。私も七夕の頃にはこの絵本を思い出すことになりそうです。

人生100年時代と言われるようになりました。100歳まではいかなくても、仮に90歳まで生きられたらすごいな。90歳としても… 私はもう半分を過ぎてる!
一度きりの人生を悔いのないものにするには?
「誰のものでもない私の人生」なのは当然、わかっているつもりでしたが、そうしきれていない事実に気付かされるきっかけがありました。

私は、毎年は人間ドックを受けていませんでした。今から3年ほど前に受けた人間ドックも、夫がうるさく言うので2年ぶりに受けることにしました。
結果が返ってくるといくつか再検査が必要な項目がありました。病院嫌いな私は、「最悪」と思いましたが、まぁ、大丈夫だろうとすぐには再検査へ動きませんでした。
数か月後、ニュースで耳にした「二人に一人はがんになる」という言葉に、二人に一人なら、私がなってもおかしくないと思い、やっと重い腰を上げました。
そして、実際にがんが見つかりました。
お医者様に言われてもどこか他人事で、実感もなく「ステージ」という言葉を思い出せず、がんの進行具合を質問できずに帰ってきたのを覚えています。
夫に話す時もお皿を洗いながら、「私、がん?があるみたい」という感じで話したと思います。
でも、夫はそれを聞いてからすぐに動き出しました。病院へ一緒に行き、先生から詳しく話を聞いたり、病院を探したり…とにかくすごい勢いでした。
私は、仕事へ普通に行き、夜もぐっすり眠っていました。死ぬなんてあり得ないと思いましたし、どこかうそっぽい現実で自分のこととは思えずにいました。
逆に夫は一日会社を休んで情報を集めてもくれました。いつしか食欲がなくなり、夜も眠れなくなってしまいました。だから、がんの見つかった私が、痩せていく夫を一生懸命励ましていました。

そんなある日、初めて「死ぬかも知れない」と自分と「死」が直接的につながり、重なった瞬間がありました。
何気ないやりとりをしていたあとだったと思いますが、突然、現実的に死が目の前に置かれ、自分事となりました。でもその瞬間、私は「死にたくない」とは、思いませんでした。
「まだ、なんにも やりたいことをやってない!!!」
一つもやってないなんてあり得ないのですが、「なんにもやっていない」という感情が噴き出し、自分でも驚きました。

子育てで悩み、ハートフルコミュニケーションを学び、子どもの人生と親の人生は別物だとわかりました。無意識で子どもの人生を奪い、乗っ取っていることに気付かされ、少しずつ返してきました。
すっかり返して、切り離せたと思っていましたが、まだ子どもの生活が最優先で、朝はお弁当作りから始まる忙しい毎日…母親として過ごしている時間がほとんどで、「子育てが落ち着いたら」と自分のことは後回しになっていました。子どもの幸せと自分の幸せをそれぞれ同時に叶えることは難しいと思っていたからです。

誰かのために何かをすることは、相手の反応や表情などから役に立ったのか、喜んでもらえたのかなどがわかり、満足感や充実感を得やすいと感じます。だからついついやり過ぎてしまうこともあります。
子どもと親の人生を切り離すと、子どものためにではない人生、私が私を思って、私自身を生きることになります。とてもシンプルですが、私にとっては責任重大で、何からしたらいいのかすぐにはわかりません。自分のことを知ることは難しいとひしひしと感じます。

でも、自分の人生を生きられるのは自分だけ。当然のことなのですが、私の幸せは私次第で、誰かの幸せだけで満たし続けることは難しいと思いました。十分幸せだと思っていましたし、子育ても楽しんでいました。だから、自分自身の幸せがまた別のところにもあったとは自分でもビックリです。そして、相手にかかわらず自分の幸せも叶えていかなければ「後で」では叶えられなくなることも。
子育てを言い訳にせず、自分の気持ちも大切にする。子どもとの切り離しは出来ているつもりでしたが、自分の人生にまだ責任を持ちきれていなかったようです。自分で自分を幸せにすることをしていないから、死が目の前に現れた時、やりたいことがある、あったと思い出してその気持ちが噴き出したのだと思います。

見つかったがんは早期だったため、手術をして、抗がん剤はせずに退院となりました。そしてその後の療養中にこんな言葉に出会いました。
幸せは伝染する。しかもそれは科学的に証明されたそうです!
伝染するなら遠慮せず、むしろ積極的に幸せになろうと背中を押されました。

これからは自分の人生をしっかり歩んで行くことを意識しようと思います。子どもの幸せはもちろん願っていますが、子ども自身もまた本人にしか自分を幸せにすることはできないのだから。
さぁ、私のやりたいこととは、なんだろう。
子育てが落ち着いて時間ができたらと思っていましたが、大元は自信がなかったことにあります。
そこでとにかく親子でおしゃべりのできる会を始めました。ちょっとした製作遊びも用意して親子で参加しやすくなるよう、考えました。そして次に1.2歳児向けの小さなイベントを考え、やってみました。うまくいかない所があってもやってみたことでとても充実感を味わえました。
やって後悔するのとやらずに後悔することの違いをはっきりと感じました。完璧を目指してやらずにいるのはもったいないと思うようになり、失敗もあるかもしれないけれど、精一杯やってみようと考えも変わりました。

先日、私の小さなイベント開催は3回目となりました。3回目でも完璧にはできませんでした。まだまだ余裕もなく、参加してくださった5組の親子がどのくらい楽しんでくれたのかもよくわかりません。それでも次はもっと違うやり方も試してみようとワクワクしてきます。
人生100年時代であろうとなかろうと、自分の気持ちに向き合うことはとても大切なことです。私の幸せが伝染することも意識して、幸せになることをどんどんやってみたいと思っています。
ではこの辺でバトンを秋岡さんへつなぎます。

群馬県/山本みのり 




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