ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

半生を支えたもの


★★ 第12回オンライン・ホッとカフェのご案内 ★★

【日時】2022年11月13日(日)10〜12時 
【参加費】無料 
【方法】オンライン(ZOOMを使用します)
【お申し込み】
https://ssl.form-mailer.jp/fms/450f83a1756721

日記を読んだ後の「もうちょっと聞きたい・知りたい・話したい」を叶えて気づきを得て帰る、季節ごとの恒例、オンライン・ホッとカフェ。秋のカフェは今週末です。
話題にする日記は「生きがいへの分岐点」

習い事。やる気。持続力。くじけない力。夢。
いろいろな要素が詰まったこの日記について、菅原裕子や執筆コーチたちと語り合いませんか?
分岐点にあった”信じること”について、考えてみませんか。

★★★★★

千葉の小林です。

ハロウィンがきっかけで、お子さんの自立を認めようと振り返られたチャウさん。今頃どんなハロウィンを過ごされているのかなとわくわくした気持ちで読みました。
子どもの自立はちょっぴり寂しさもありますが、私自身も子どもたちとどう向き合っていくのか、これから考えていきたいと思いました。

さて、私の執筆も残り数回となりました。そこで、自分の半生を振り返った時にどうしても書いておきたいことがあり、今回はファン歴28年になる福山雅治さんからの学びについて書いてみたいと思います。

皆さんの福山さんのイメージはどんな感じですか?イケメン?桜坂?波平さんと1歳違い?・・などあるかもしれません。
私が福山さんのファンになったきっかけは、看護学生時代の厳しい実習の合間にみたテレビCMでした。先輩ナースに怒られ、くじけそうになったときに、一瞬だけ実習から解放された気分になったものです。
最初は、昼食を摂りながらなんとなくみていたのですが、そのうちにテレビに近い席で見入るようになり、テンションを上げて午後の実習に向かっていた記憶があります。そのおかげで落第せずに助産師になれたのだとしたら、福山さんの存在があったからと言っても過言ではありません。現実から少し離れて、つらさを紛らわしていた部分もあったのでしょう。

ところが、あれから28年という月日を経ても、ちょっぴり現実逃避が続いているのでしょうか。最近は、ただカッコイイというだけではない魅力に気付きました。
福山さんは長崎県出身で、お父さんが被ばくをしていることもあって、楽曲の歌詞に「命」や「死生観」を感じることが多々あります。そんな感性にもまた惹かれるのです。
「生きてる生きてく」という曲があって、ドラえもんの映画主題歌にもなっています。歌詞の中に、「こんな僕の人生のいいことやダメなことが 100年先で頑張っている遺伝子に役に立てますように」とあり、「そうだ僕は僕だけでできてるわけじゃない、100年1000年前の遺伝子に褒めてもらえるように」と続きます。

なぜこの歌詞に惹かれたかというと、私は小学校で「命の授業」をすることがあり、自分の命は代々繋がれた命だと伝えているからです。
講話の一部で自分たちの先祖の話をする時間では、10代前にさかのぼると先祖は1024人だそうで、繋がれた命ってすごいねと伝えます。それを話している私は、確かにすごいなぁとは思うのですがピンときていませんでした。でもこの歌詞を聴いたとき、遺伝子に褒めてもらうとか、頑張っているという表現が、まるでいいことをしたときに誰かが見ていてくれているような感じがして、私の中にしっかり落とし込めたのです。確実に自分の中に存在する過去と未来の遺伝子を想像することで、見守られているような安心感があり、日頃の悩みも大したことではないかもとも思えたのです。

また、福山さんはいつも「自己肯定感が低い」と自分のことを話しています。本当かなあと思いますが、ラジオでは結構神経質なうえに、「もう引退したら?と思われていたらどうしよう」などと不安を吐露します。もちろん、芸能人ならではの悩みなのかもしれませんが、どんなにトップスターになっても決して驕りたかぶらず、それどころか「向上心は自己肯定感を上回っている」と歌詞にも表現しています。

自己肯定感は高いほうがいいと言われることが多いですが、私も自己肯定感が低いと自覚しています。そしてこの歌詞の意味を、不安を払拭するために準備を抜かりなく行うなど、そういう諦めない気持ちがあればそれでいいんだよ!と私は解釈していて、子どもたちにも失敗を恐れないでチャレンジしておいで!と言えるのは、そのおかげかもしれないと思っています。

コロナ禍で会場でのライブができなくなったときは、福山さんが「エンターテイメントは止めない。自分にできることはなにかを考えて行動する」と、オンラインでのライブを企画してくれました。それも私は真似をしました。オンラインでの講座などで、直接お母さんや赤ちゃんに会えなくても、画面の向こうのお母さんに授乳のアドバイスをしました。お里帰りで遠くの場所からでも、オンラインでサポートができたことが嬉しかったし、「私に今やれることはなにか」を考えられるきっかけをもらえ、福山さんの影響力の大きさを感じたものでした。

福山さんの手元でつくられた音や歌詞が、世に出て私たちの元に届き、何度も聴いているうちに私のものとなり、それに励まされ、仕事や子育てにも還元されていく。それが私にとっての幸せに繋がっています。
現実の生活では会えることはないだろう憧れの人ですが、実は現実逃避の対象ではなく、むしろ私の実生活に潤いをもたらし、支えてくれている、そんな存在です。それは、今流行りの推し活というよりも、読んだ本から感銘を受けて生活に落とし込んでいくのと似ている感覚かなと思っています。

それではこの辺で、田中さんにタスキをお繋ぎします。

千葉県/小林由美子 





2022年11月07日(月) No.593 (日記)

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