ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

自分を受け入れることで見えた景色


兵庫の渡海です。
岩田さんの、自分への正直な気持ちを綴った日記に、私も純粋に正直に自分に寄り添える時間を作ろうと思いました。

先日小3の娘が、学童で手作りの手鏡を作ってプレゼントしてくれました。
小さなミラーの扉の裏に自筆のメッセージが書いてあって、表紙は娘が描いたイラストでした。

『おかあさんへ
いつもいつも えがおで ありがとう。
えがおでわらったら、こころに花がさくんだよ。しってた?
ゆうぐで はやくあそびたい! また、こうえんに いこうね。』

表紙の絵は、可愛らしい女の子と、その上に天使が飛んでいる様子が描かれています。
「この女の子がお母さんだよ! で、この天使ちゃんは私! いつも私のこと、天使ちゃんだって抱きしめてくれるでしょ。だから、この天使が私」

これを見た瞬間、胸が熱くなり、伝わっていたと思えました。私たちが、いちばん彼女に伝えたかったこと。伝わって欲しいと願っていたことが。
「あなたの存在は輝きであり、私達の喜び。あなたが存在している、それだけですでに私たちの役に立っている。生まれて来てくれてありがとう」と。愛はちゃんと娘に伝わっていた。そして自分を、自分の存在を、天使(輝き)と捉え、自分の存在がお母さんたちの喜びだと、感じてくれている。生きていて、存在することが、役に立っていると、娘は知っていると感じました。

できないこと、劣っていると思われることの多い娘。同じができず叱られること、注意されること、止められること、お友だちなんかに陰口を言われることも、私の見えない彼女の日常にたくさんあると思う。
でも、大丈夫と思えました。

ハートフルコーチ養成講座を受けていた時、私はいつも泣いていました。なんで私の子どもが? どうして、みんなと一緒ができないの? 何でこんなに癇癪を起こすの? 何で言うことが聞けないの? 何で我が子は?! と、自分を被害者だと感じ、なんの罰?! 何で私がこんな思いをしないといけないの?! ぐらいに思っていました。
だけど、養成講座を受け、気質を学び、娘についても勉強し知ることで、娘を受け入れられるようになっていき、娘にしかない良さや輝きを感じられるようになりました。それは『娘のありのままを受け入れる作業だった』と思っていました。

だけど、学び続けて今思うこと。それは『自分のありのままを受け入れる作業』だったということです。なぜなら、娘のありのままの姿が愛しいと思えた頃から、私が感じ見える世界が変わったからです。今までと同じ日常なのに、まるで違った感じ方や見え方に出会えていました。

それまでは、同じことが出来ない娘を恥ずかしく思っていました。学びを続けるなかで、娘の参観日などで私を見つけると一目散に私にかけより抱きしめてくれるという行動は、心と行動の完全な一致ですごいことだと思えました。そして、それは純粋な魂の輝きであり、尊い。その瞬間の彼女の中には、純粋な私への愛だけがあって、純粋無垢で正直な行動だと思えました。まわりの視線や、どう思われるかなんかはない、かげりのない透明な心。それが、彼女の輝きだと思えました。

何かができる・できないという目線ではなく、存在が尊いと思えた頃から、「ありがとう」と言うこと・感じることがものすごく増えていました。すべての存在は奇跡。生きているということが素晴らしい。それに気づけたのは、娘のありのままを受け入れたからではなく、それまでの、自分のことなのに自分の中にあることにすら気付いていなかった、自分の価値観(「べき」)や偏った視点、その裏にあるドロドロした嫌な自分を受け止め直視することで得られたのだと思います。
それまでの私の価値観、『努力したことや数値化できる物、見て分かる能力に価値がある』、その裏にあった私の本心=『そうで無い物は劣っていて価値が無い』という、上から目線の驕った思考。そこからの、脱却でした。

娘を鏡に、それまでの自分の固まった価値観を直視して初めて、「本当にそうなのか? 」「本質は何か?」「本当に大切な物は何か?」を深く思考し始めました。
嫌な自分を受け止め・受け入れるということは、今までの自分の価値観ではないものを知り、受け入れることであり、視野が広がるということです。自分の内面が広がり・外界世界も広がりを感じ、自分も世界も可能性に満ち、日常には輝きや存在の喜びが溢れていることに気づくことでした。
ありのままの自分を受け入れることで、存在に感謝でき、娘にしかない本質の輝きを感じ・見えるようになりました。『娘を受け入れた』のではなく、『自分を知り・受け入れているんだ』と、学びを続けるなかで気付いていきました。

やっぱり、すべての原点は自分だと思えます。どう自分が感じ、どう自分が見るか。そして、一瞬一瞬どう選択し、どう行動に移すか。そして、自分を知り、何が本質で、自分は何を望むのかが明確に見えていること。
この大きな大きな気付きは、娘が、私にくれたギフトだと思います。娘がいたから、悩み、学び、思考しはじめました。だから、この気付き・ギフトをいつも忘れずに、私が私らしく日々感謝を持って充実した暮らしをした時、まわりにも自然に幸せや楽しさが伝わっている。世界は巡っているので、きっとそれは私自身や娘に大きな喜びとなって返ってくると思っています。

では、この辺で、落合さんに繋ぎたいと思います。

兵庫県/渡海恵子 



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次回は新年1月9日(月)に掲載いたします。
今年も「ハートフルコーチの泣き笑い日記」をお読みいただき、ありがとうございました。
どうぞ良いお年をお迎えください。



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