子育ては親育て
奈良の清瀬です。
私も、藤岡さんのように、なんで?!と思う子どもの行動や考え方にエニアグラムの学びが救いでした。
長男が生まれた時から育てにくいと感じつつ、必死で育てていました。
何を考えているかわからない、思うように動いてくれない、すぐ泣く。
イライラして、怒鳴りつけることも、手を上げることもありました。
エニアグラムの学びで子どものことがわかるようにはなってきましたが、自分の気質から子どもへの口出しを止めるのが非常に難しかったです。
子どもは行き渋りから、家庭内暴力、不登校となってしまいました。
私はというと、常に問い詰めるように、「宿題はしたの?」「学校にはいくの?」「○○はどするの?」「○○はどうなった?」・・・。
不安を感じてるというより、導かなければという感じだったと思います。
長男の学校に行かないこと、ゲーム三昧、暴言などを受け入れつつ、こんなんでいいのかと認めきれないでいました。ただ、私に出来ることはないと諦めている状況でした。
息子は不登校を経て、ベッドから出られなくなる日も増え、私は彼の食事と運動、睡眠の乱れを中々受け入れられず、相変わらず口やかましくしていました。
どうにもならなくなった頃から、彼を観るのではなく、私自身が、カウンセリングや、コーチングを受けたり、子どもを置いて旅行に行ったり、自分自身のことをして、自分を観るようになりました。
自分の状態を分解して観ていくと、自分の中にあるものをかなり俯瞰できるようになりました。
自分が口やかましいのは先を見通せない不安があるから。
イライラするのは自分のニーズが満たされないから。
責任感が強く自分にも厳しく、自己否定しているから。
実は全てのことを否定している。
私自身のことがわかってきて、自分で自分のニーズを満たせるようになってきました。
いつのまにか、子どものことがあまり気にならなくなりました。
私が私を受け入れている状態だと、子どもの状態も「そうなんだ」と受け入れることができました。
朝に起きないんだ、食事は食べたい時に食べるんだ。食べたいのはジャンクフードなんだ。
「そうなんだ」とそのままを受け入れた時、見守るということがどういうことか、なんとなくわかったようでした。
それからは、私の口やかましさは減りました。
いつの頃からか、息子は起きている時間も長くなり、一人で映画を観に行ったり、欲しいものを買いに行ったりするようになりました。お金が必要だから、バイトにも行くようになりました。
信じて見守ることが、子どもの成長に不可欠なことなんだと、身を持って体験しました。
まさに、子育ては親育て。
子どものおかげで、自分自身のことを知り、成長させてもらったと感じています。
まだ、まだ、克服しないといけない事はたくさんあるけれど、私が導くのではなく、応援するというスタンスを忘れないように何度も肝に命じています。
奈良県/清瀬美帆
2024年09月16日(月)
No.691
(日記)