ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

どんな時に、“大切にされているなぁ”って感じますか?


★★★第20回「泣き笑い日記 オンライン・ホッとカフェ」★★★

【日時】2024年11月17日(日)10〜12時
【参加費】無料
【方法】オンライン(ZOOMを使用します)
【お申し込み】https://ssl.form-mailer.jp/fms/96601934835740

20回目を迎えるこの秋のカフェでおしゃべりの種となる日記は、
「余計な口出しをしないために」

この日記を読んで知りたくなったことを筆者に尋ね、気づいたことや思い出したことを参加者同士で気楽に語り合いませんか?
そして、「余計な口出しの代わりにできること」を見つけていきませんか?

※ 前回までの様子はこちらでお読みいただけます。

★★★

この夏、「愛すること」について深く考える時間が多くありました。というのも、セッションコーチになるため試験があり、そのシナリオを考えるのにずっと頭をひねっていたんです。セッションに参加する人がテーマについて考え、いかに自分なりの気付きを得られるか、質問を考えるのはとても難しいものでした。

私が一番初めに書いた質問は、「どんな時に、“大切にされているなぁ”って感じますか?」でした。
その質問を聞いた人はどんなことを思い浮かべるかな、どんなことを答えるかな、とグルグル考えていると、沼にはまってしまいます。質問を声に出して読んでみたり、言葉を入れ替えたりしてみるのですが、色んなことを深く考えすぎて、自分が何を言ってるのか分からなくなるんです笑
一呼吸置いて冷静になり、ちょっとお姉ちゃんに質問してみよう、という作戦に出ました。

「お姉ちゃん、どんな時に大切にされているなぁって感じますか?」

「んーーー...手を繋いでいるとき?手を繋いで寝てるとき!あと、今したくないことを、また今度でいいよって言ってくれたとき。あと、怖い犬がいたら、端っこに寄ってくれるとき。転んだら絆創膏を貼ってくれるときと、大丈夫?って聞いてくれるとき。これでいい?って言ったらいいよって言ってくれるとき。今、この質問をしてるとき。」

少しだけ考えた後、ぽろりぽろりと出てきた「こんな時」の数々に、「あぁ、そうだったのか」と、なんだか鼻の奥がツンとしました。「そんなことで愛って伝わるのか。そんな風に受け取ってくれていたのか」と思いました。
質問がうまい具合に伝わるかどうかを検証したつもりが、自分がしていた愛すること伝える行動について「こんなことで嬉しいんだよ」とフィードバックをもらったようでした。

でも実は、鼻の奥がツンとしたのには、別の理由もありました。それは「手を繋いでいる時」の一言。スキンシップのことが刺さったからです。
今、下の子は2歳でまだまだ赤ちゃんの匂いのする小さなおサルです。抱っこ抱っことせがんで来れば、ひょいと抱き上げるのも簡単。一度抱っこすればなかなか降りないし、座れば膝に乗って来たり、いつもひっついています。

一方9歳の姉は、体格も大きく、私と服を共有できるほど。弟のあとに握る姉の手は、ぎょっとするほどデカいです笑 もう道路に飛び出す心配も、迷子になる心配もないから、手をつないで歩くことが稀になっていました。抱っこやおんぶはもうできない重さになっているし、寝かしつけもしません。私が何かしている時、抱きついてくることがあります。可愛いのだけど、それより圧迫感が勝って「ベタベタしないの」と言ったこともあります。

お姉ちゃんが「手を繋いでいる時」と言った時に、弟との差が一番に思い浮かび、娘にとって大切なことを跳ね除けてしまっていたという気持ちになりました。胸が痛くなりましたが、でもそれに気付けて本当によかった。

あともう一つ、大きな気づきがありました。私が娘に対して愛を伝えようと思ってやっていたことは1つも出てこなかったことです。私が、娘に「大切にしているよ」と伝えようと思ってしてることは何かなと考えると
・手紙を書く
・言葉にして言う
・娘が作った作品を飾る
がぱっと思い浮かびました。

けれど娘が挙げたことは、もっともっと何気なく、もっともっと日常的なことでした。何より、私が意識せずやっていたことだらけ。日々のちょっとしたこと、例えば何気ない会話や一言、表情や態度が、子どもに「大切にされている」と感じさせるのだとハッとしました。

先に挙げた私の「大切にしているよ」の伝え方は、私がされて嬉しいことを娘にする、というものでした。
私の「大切にしているよ」は、思ったように伝わっていなかったのかもしれませんが、それでも娘は喜んでくれるし、私も満足。それはそれでよきと思っています。今、伝わってないとしても、これから思春期を迎え、もしかしたら跳ね返されることがあったとしても、色々なカタチで愛を伝え続け積み重ねていくことで、いつか伝わる愛情もたくさんあるのかなと思います。そして大切なのは、娘が愛情として受け取る行動を知り、それもすることだなと気付きました。

「どんな時に大切にされているなぁって感じますか?」

この質問をお姉ちゃんにしたことで、愛することを伝える自分の行動を見つめ直すきっかけになりました。この質問をして以来、手を繋ぐこと、一緒にお風呂に入ること、髪を結ったり、マッサージをしたり、お姉ちゃんが求めるスキンシップに「ベタベタしないの」「自分でできるでしょ」がなくなりました。これから娘と私にどんな変化があるか、よく観察しようと思っているところです。

ちなみに、「“大切にしているよ“を伝えるには、どうしたらいいと思う?」の質問もしてみたところ、「優しくする、心配する、思いやる、誕生日プレゼントをあげる、ぎゅーってする」と返ってきました。はい!全部させていただきます!

最後まで読んでくださり、どうもありがとうございました。それでは、次の藤岡さんにバトンタッチ。

広島県/和木郁 





2024年11月04日(月) No.698 (日記)

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