ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

自立への一歩


インドネシアの鈴木です。
お子さんの成長に合わせて導入された瀧澤家のお小遣い制度。瀧澤さんの日記を読んで、お小遣いという枠組みの中で自分で考え、選び、決めることのできる楽しさを思い出しました。

さて今回は、結婚以来、初めて夫と息子を海外に残して日本に一時帰国し、自立への一歩を踏み出しつつある私自身のことについて書きたいと思います。

結婚以来、私は家族と伴にいることが当たり前で、海外駐在、かつ仕事で家を空けることの多い夫と共にいて、家庭や子ども、私が守らなければ誰が守るという気持ちが強くありました。また、人生には様々なフェーズがあっていい、今は自分の時間を家族との時間に使う時、それが私の選択、とも考えていました。
とはいえ、自分自身を100%使いきれていないと感じるフラストレーション、働くことで社会と繋がりたい気持ち、自分の収入がなくなって不安な気持ちはいつも心の奥底にありました。

ところが、海外には私のように夫の海外駐在に帯同している妻だけではなく、自分の意思で、自分が生きたいように生きるために海外を選択している女性もいます。彼らとの出会いは私に様々ことを教えてくれました。
妻たるもの、母たるものこうある「べき」は私を安全な場所で守ってくれると同時に、私を不自由にもすること、そこから一歩踏み出すことは大それたことでもなく、でもやるかやらないかには大きな違いがあること。そんな彼らに触発されてか、私もリモートで、とある会社の経営に関わるようになり、それがリモートだけでは収まらなくなり、自分の興味を刺激する世界が広がっていきました。

そんな折、ジャカルタへの引っ越しが決まり、頼りの夫は完全不在。私はすべて自分でなんとかするというプライドを捨て、人に迷惑をかけてはいけないという呪縛を解き放ち、人生で初めて、自分のやりたいことをやるために友人を頼るという選択をしました。
結果それは、自分の好きやこだわりを一緒に楽しんでくれる仲間がいること、仕事という名の自分の楽しみのために家族以外を頼ってもいいのだということを教えてくれました。この、家族以外に頼れるところがある、という安心感は私の自立への実質的な第一歩となり、今回のひとり一時帰国にも繋がったように思います。

今になって思ってみると、家族のために必要不可欠な私、というのはもはや私の思い込み、もっといえば私の心の拠り所だったのかもしれません。
そんな思い込みを手放した時、夫が折に触れ、私を家の中にだけ置いておくのはもったいないと言ってくれていたことを思い出し、家族は私を家庭に縛るものではなく、社会に出て、もっといろいろな人と繋がり、貢献することを応援してくれる仲間であったことに気づきました。

とは言え、実際に息子をジャカルタに残しての一時帰国には不安がありました。普段ほとんど家にいることのない夫。背中を押したからには何とかするだろうと信じつつも、息子が一人で怖い思いをしないだろうか、交通事故に合わないだろうか、誰もいない食卓で寂しく過ごさないだろうかと心配でした。

そこで、お手伝いさんと不在中の作戦会議をしつつ、さらに多くの目があった方が良いと考え、頼れる友人たちにも連絡を取りました。すると、彼らは私の心配をひとつひとつ具体化し、それぞれの対応策を提案してくれました。そのおかげで、私は漠然とした不安から解放され、心穏やかに出発することができました。

この経験を通じて、私は自分の思い込みを手放すことで、やりたいことを我慢し、夫の仕事の犠牲者になる以外の選択肢があること、そして実際に行動してみると快くサポートしてくれる家族や友人がいることを知りました。結果として、息子は私の不在中、多くの時間を友達と過ごし、夕飯も友人宅で一緒に食べ、時にはパパと自宅でマイペースに過ごしていたようです。
帰国後、「ママが1週間いなくてどうだった?」と尋ねると、息子は「楽しかったよ!」と笑顔で答えてくれました。

空港で一人出国の手続きをしている時、家族や友人、サポートしてくれる様々な人への感謝の気持ちが湧き上がってくると同時に、揺るぎない家族の絆があるからこそ、私は家族以外の場所で新たな挑戦ができるのだと感じました。
折しも日本の友人から、彼らの事業拡大のために仲間に入ってほしいというお話をいただき、その視察も兼ねた新たなチャレンジへの帰国となり、夫も仕事のステータスが変化し、息子も来年は中学生。それぞれが家族という安全地帯に居を構えつつも新たなフェーズに入ろうとしています。
家族というチームの一員である夫、息子、私のそれぞれが家族以外の世界にも足場を広げ、生きることの喜びをお互いが認め合う関係は、とりもなおさずチーム「家族」としての世界も広がっていくことに他ならない、そう感じる今日この頃です。

それでは、この辺りで石垣さんにバトンをお渡しします。

インドネシア/鈴木真理恵 





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