ハートフルコーチの泣き笑い日記　～NPO法人　ハートフルコミュニケーション～

自分自身の整え

功刀さんの日記にあった「成長曲線は螺旋を描く」という言葉。進んでいないようでも、確実に上に向かっている様子が思い浮かび、背中を押されるような気持ちになりました。

こんにちは、広島の和木です。
2月に入って、長女にガミガミ言ってる自分にハッとした日がありました。
片付けておいて、と伝えたのに彼女の洗濯物はそのまま。
リビングの床に物を置かないで、というのにランドセルは置きっぱなし。
学校からのプリントを出して、というのに蛇腹状態でカバンの底に。
夜の9時半にはベッドに行く約束なのに、9時になってもお風呂に入っていない。

普段は「この人、一体どうするのか」とじっと見ることができているのに、この時は気になって気になって、小言が続きました。そのイライラが、長男のイヤイヤへの対処にも出てしまいます。いつもは「かわいい2歳児の反抗」と捉えられるのに、「魔の2歳児の奇行」になって、行き場のないイライラが募りました。
長女のできていないことにばかり目が行って、長男の言うことの聞かなさも情けなくて、本当にしんどかった。

でも、ずっと続けている日記やスケジュールへの書き込みをしていたことが、救いの１つになりました。
2月から3月にかけて、年度末・新年度に向けての仕事が集中する時期で、平日＋土曜日にスケジュールも詰まりがちです。たくさんの人と話をする期間でもあるので、ひとり一人に合わせた準備もあります。普段の仕事に併せてそれが増えるので、上手に配分して間に合わせないといけません。ですが、他にやりたいこともある…マルチタスクが苦手なくせにに欲張るので、必死に生きる2カ月間です。

あぁ、そうか。自分がうまくまわっていない。
欲張った結果が、ガミガミイライラだとハッとしました。

なぜ、日記やスケジュールが救いになったのかという話ですが、まずは①すべきこと、したいこと、したこと、できなかったことが目に見えてハッキリしました。そして、②日記でその時の感情を言語化することができました。プラスの感情、マイナスの感情を含めてです。そのたった2つのことが、大きな気付きになりました。

特にマイナスの感情の言語化、これは今まで私が全くしてこなかった(むしろ避けていた)ことなので、一番変化をもたらした要因だったと思います。
例えば、気になることがなかなか解決せず「焦りや不安が募りすぎて、気分が悪くなるほど」と書いた日がありました。

そんな時の自分の気持ちは自分が一番よく分かっているので、そこに目を向けたくないんです。それを書いて残るのもイヤなくらい。だから避けていたのですが、それを乗り越えるような気持ちで少しずつ書くようにしていたら、「焦り」や「不安」を文字として目にすることで、マイナスな感情を客観的に捉えることができるようになっていました。

焦りや不安は、いわば「心の荷物」で、それを書き出して心の外に出すことで身軽になる気がします。
この時の私は、「仕事でお客さまに迷惑をかけたらどうしよう」「プレゼンの準備が間に合わなかったらどうしよう」「上司に何か言われたらどうしよう」といったマイナスにばかり目を向けさせる重たい荷物が心にありました。
感情とさらに奥の心の荷物まで外に出すことで、心や頭にスペースができ「それならどうしようか。解決できる方法を編み出そう」と、前に進む思考回路ができました。

感情の書き出しをしていなかった頃の私は、ガミガミイライラの時期があっても、どうにか我慢をして心が疲弊したり、怒り散らかしたりしてスッキリした気持ちで過ごせませんでした。先に書いたように、目を背け、そのままやり過ごします。
やり方を工夫をして「私も子どももwin-win」ということはありませんでしたし、「うまく対処できた」という感覚も、自分を振り返るなんてところに行きつくこともありませんでした。

自分を振り返るきっかけができた私がまず1番初めにしたことは、スモールステップの見直しです。その日やろうしていたことが欲張っていないかどうか、優先順位は適切だろうか。そしてやらないことも決めました。

見直しをして、いつもとちょっと違う流れで過ごしただけでも心が軽くなりました。「できた！」という気持ちまで起こり、私の場合はそんなところからも「心の余白」が生まれます。
心の余白ができれば、私は子どもと向き合うことができるようになります。

なぜ片付けができないのか、なぜ伝わらないのか、今お姉ちゃんの頭の中にはどんなことがあるんだろうかと考え、今起こっていることを立ち止まって見ることができます。
弟のほうもそう。お風呂上がりにすっぽんぽんで走り回って、イヤだイヤだと服を着てくれないという奇行が、「おしり可愛いね」にかわります。

ガミガミっとしたとしても、畳んだ洗濯物をタンスに突っ込んだり、ランドセルを自分の部屋の床にドサッと移動させたり、プリント(束)のしわを伸ばしてテーブルに積んだり、夜9時すぎからカラスの行水を行って9時半ちょっと過ぎに「おやすみーっ」と2階に上がったことなどを、「ありがとう」「できたね」と、その時に言えるよう、自分をしっかりと整えておきたいなと思ったできごとでした。

最後までお読みくださって、どうもありがとうございました。
それでは次の藤岡さんにバトンタッチ。

広島県／和木郁　

2025年03月10日（月） No.716 (日記)