ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

みんなの場所で


和木さんの「自分自身の整え」に、日記などでの言語化をとおして自分自身を振り返り前向きにも転じることができる大きな効果を感じました。

こんにちは。愛知の藤岡です。
先日あったできごとについて言葉をとおして自分を振り返ってみた体験を書いてみます。

とある公共の場所でのできごとです。
室内の休憩スペースのようなところで、大人も子どもも、お年寄りの方や小さい子を連れた親子も、いろんな方が来ています。
私は人との用件があり、その場で話をしていました。

放課後の時間になり、小学生の子たちのグループがいくつかやって来て、席について話したり、お菓子を食べたり、スマホを触ったりし始めました。
隣のテーブルの子たちは、笑顔で楽しそうに過ごしていて、エネルギーにあふれた子どもっていいなぁ、楽しく過ごせる場所は子どもにとって大切な場所だなぁ、などと感じていました。

しばらく遊んでいるうちに、その子たちの話し声や笑い声がだんだん大きくなっていきました。
他のグループの声と比べると数十倍の騒がしさで、私たちの会話が遮られるレベルです。他の大人も気にしている様子です。

10分以上その状態が続いて、大きな声が上がるたびに、頭に不快な刺激を受けます。心が落ち着かなくなり、私の中で少しずつ不快な気持ちが大きくなっていきます。
元気なのはいいんだけど… 周りの人のことも考えてほしいなぁ…

かなり大きな声が出たタイミングで、一度、目を合わせて、口の前で1本指を立てて、「しーっ」と伝えてみました。グループの一部の子が気づいてわかってくれたようで、その後しばらくは少し静かになりました。
これで一安心かなと一瞬思ったのですが、時間が経つとまた盛り上がってきて、さらに声が大きくなっていきます。私はもうしばらくその場所での用事があるので、場所を移動せずにいました。管理の担当の人もいますが、少し離れた部屋にいるのと、他の仕事をしているようです。

また数回目に「わーっ!」と大きな声があがったとき、私の中で沸々していた気持ちがリミットを超えて、こう言っていました。
「もう少し静かにしてもらっていいかな?
ここはいろいろな人たちが来て過ごす場所だから、お願いします。」

グループのうち2人くらいの子がハイ、と素直に返事してくれました。
一番声の大きかった子は、ふてくされた様子でした。
その子たちはおしゃべりや遊びを続けていましたが、とても静かな声になりました。
そしてしばらく経ってから屋外の広場へ出てワイワイ遊んでいた様子でした。

私の中では、思っていることを伝えられたという感覚とともに、その後もしばらく心が落ち着かずモヤモヤとすっきりしない感じが残っていました。
大きな声や音で心を乱された影響のほかにもいろいろが混ざっているように感じて、その元を探ろうと、帰宅して夜に書き出しながら見つめ直してみました。

書き出して考えることは、考えを整理したいときなどに時々することがあります。
まずは心の中のモヤモヤしたものを思い浮かぶまま単純に言葉にして書き出してみました。

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大きな音が何度も繰り返されると、心を乱されて不快を感じる
不快が溜まるとイライラしてしまう  溜める前に対処できるといい
今回は声にして伝えたけど、その場を離れるとか、管理の人にお任せする方法もある

みんなの場所では騒がしくしないということを、あの子たちも理解して、できるようになれたらいい
私の言葉をあの子たちはどう受け取っただろう
ここで騒ぐのは良くないとおそらくわかっていて、素直に聞いてくれたのは良かった
子どもは成長の途上で、パワーあふれる子は楽しく過ごすうちに思わず声が出てしまうのかも

これからも時々用事で行く場所、いろいろな人が利用できるところなので、みんな心地よく過ごせるといい
そう、私も心地よく過ごしたいし、同じように、子どもたちも気軽に来て友だちと楽しく過ごせるといい
同じ利用する立場どうし、自分も他の人も子どもたちもみんなが気持ちよく過ごせるといい
私は子どもを責めたり叱りたいわけではなく、同じ目線で協力し合えるような関係の方がいい

もし伝えるときは、その思いを穏やかに淡々と伝えられたらいい
(あなたたちはわかっていてできると思っているよ)という気持ちが伝わるように
*****

思い浮かぶまま書き出した後で、その言葉を眺め、整理してみると、自分の中にあった思いや気持ちが言葉と文字によって認識できて、姿かたちがわかるようになっていきました。
モヤモヤとしていたものを言語化して整理したことで、(こういう思いや気持ちが自分の中にあったんだ)というのがわかり、言葉をとおしてだんだんと自分の気持ちも整理され、すっきりしていくのを感じました。

今回こうして振り返ってみて、私にとって一番の気づきは、
私も子どもも他の人たちもみんな「ここで心地よく過ごしたい」という同じ思いでこの場へ来ているので、それを共有できるといい、ということです。
「あなたも私も同じ思いだよね」と相手の人と共有すると、対立ではなく、同じ思いのために一緒に協力し合える関係に繋がります。
元気な子たちもそんな同じ立場の仲間として接することなら、それほど構えずに私もできそうに思えます。
いろいろな公共の場や、身近なところではわが家のリビングでのことも、共通の思いを見つけてみると良さそうな気がしてきます。
どうしようかを考えるときに今後選べる手段を増やせたような感覚です。
またどこかで同じような場面はあると思うので、そのときは「心地よく過ごしたいのはみんな同じ」を思い浮かべて、自分なりの対応法を選んでみようと思います。

それでは、次の清瀬さんにバトンタッチです。

愛知県/藤岡伸子 




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