ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

できていること探しと承認


★★★第22回「泣き笑い日記 オンライン・ホッとカフェ」★★★

いよいよ今週末開催! 日記を読んだ後の「ちょっと訊きたい」「もっと知りたい」を筆者に尋ね、参加者同士で気づきや経験をシェアするチャンスです。
話題にする日記は瀧澤かおるさんの
「自分らしい選択」。お気軽にご参加ください。

【日時】2025年5月25日(日)10〜12時
【参加費】無料
【方法】オンライン(ZOOMを使用します)
【お申し込み】https://ssl.form-mailer.jp/fms/d81b8e93806528

「仕方ない」と諦めていること、気にしないようにしていることの奥にこそ、「自分らしさ」はあるのかもしれません。
「自分で選ぶ」ことについて改めて考えて、あなたの「これから」を変えてみませんか。

※ 前回までの様子は、こちらでお読みいただけます。

★★★

こんにちは。愛知県の藤岡です。

和木さんの『私の「自分を満たすための条件」』に、過去の私の成功体験を思い返してみて、確かに行動を積み重ねたときに望む結果に繋がっていたなと気づきました。和木さんの実践を見習って、私も(まいっか)でやり過ごすことが多いので、目標を持って行動しようと思います。

さて、今回は、肯定的に伝えることが大切だと強く感じた体験を書いてみます。
コーチングの講座で「承認」について、「行動や成果、存在そのものを認めること」と教わりました。
そして、繰り返し承認(肯定)を受ける場合と、繰り返して否定を受ける場合を、ワークで体験しました。

繰り返して否定を受け続けると、だんだんと(これもダメ、あぁこれもダメだ…)と感じ、風船が萎んでいくように自分の中から気力がなくなっていき、頭も体も動かなくなる…、そんな感覚でした。
この体験で私が痛感したのは、(否定パターンは気力や行動力を失わせる、絶対に承認パターンにしよう!)ということでした。

そのとき気づいたことは、
・承認は受ける人のやる気や自発性を促し、成長のエネルギーになる
・承認とは逆に、否定パターンは、受けた人の気力・行動力・自信を失わせる
・ダメ出しや指摘、「違う」「ダメ」「そうじゃない」などの言葉は否定パターン
・気力を失い、風船が萎んだような状態になると、人は動けなくなる
・気力や行動力が湧く基になる心の部分がとても大切で、状態良く保つことで、元気に生き生きと生きていけそう
ということです。

以前私がどうしていたかと思い返してみると、子どもに正しく教えなければ…という思いから、「違うよ」「そうじゃない」と否定やダメ出しをしていたし、私の中の「こうあるべき」に合っていないと、子どもに「こうしなさい」と押しつけていた気がします。
そのときの子どもの反応は、決してうれしそうなものではなく、表情は硬かったです。そして無言だったり拒絶したり、思春期の頃は反発が強くなりました。

当時は(思春期の反抗かな…)と捉えていましたが、今になって気づくのは、親の方に否定の気持ちはなく良かれと思っていても、子どもの方はダメ出しや押しつけ、否定のように感じて、自分を守るために拒絶や反発という反応になったのでしょう。
意識せずに否定的な言葉を繰り返して子どもの心を削っていたかと思うと、とても申し訳ない気持ちです。

承認パターンにしよう!と切り替えてから、心がけていることは大きく2つ、「できていること探し」と「承認を伝えること」です。

1つめの「できていること探し」、
相手のできていることを見つける肯定的な見方を意識しています。

例えば、コップの水が半分入っているのを見て、半分しかない(否定的)と捉えるか、半分もある(肯定的)と捉えるかは、その人の見方しだい。
意識をしないと、まず欠けている部分、足りない部分ばかりが気になって指摘しがちと自覚したので、できているところ、今ある部分を肯定的に探して見つけるように心がけています。

そして、もう1つ「承認を伝えること」、
できていることを見つけたら、肯定的な表現で素直に伝えるようにしています。

例えば、子どもが手伝ってくれているとき、(こうした方がいい)と思ったら、以前ならそのままストレートに言って子どもは不快になる、という場面がありました。子どもにしてみたら、手伝っているのに否定されたように感じて、不快になりますよね。
それを(こうした方が…)は口から出す前で止めて、まず承認、「手伝ってくれて助かるな」「これできてるね」を伝えます。
そうすると子どもからは「うん」と落ち着いた反応が返ってきます。その後会話が続き、「ここはこうするといいよね」を親からの押しつけでなく会話しながら一緒に考えられます。

落ち着いている子どもの様子と会話が続くという効果に、「承認できた!これだ!」と感じました。
子どもを認めることでネガティブにさせずに済む、落ち着いた雰囲気にできる、とわかりました。

正直なところすぐにうまくできたわけではなく、その場で浮かばなくて時間が経ってから承認を伝えたり、つい言ってしまった後で子どもの態度が硬くなったことで気づいて(あ、今のは否定的だったな、次からこう承認しよう)と反省したり、も何度もあります。

効果がわかったので意識して続けていると、肯定的な視点で承認できることが少しずつ増えていき、慣れてスムーズに伝えられるようになっていきました。

・本人が自発的に行動したとき「自分から行動できているね」「がんばってるね」
・私の考えと違うことを子どもが言うとき、意見の押しつけは止めて「あなたはそう思うんだね」「自分の考えをしっかり持っているね」とまず承認、その後に「母はこう思うよ」とつけ加える
・挑戦してうまくいかなかったときは「ナイストライ!」「挑戦できたね」
・元気がないときは、話をよく聴いて、「あなたはこういうところがいいね」と承認メッセージ

こんなふうに、結果や細かい点にこだわり過ぎずに、挑戦する姿勢、努力やがんばりに目を向けて、伝えています。

また、「一緒にいられてうれしい」という存在そのものを承認する気持ちを、言葉以外にも、おはようやおかえりの声かけや表情、ハグなどでも伝えることができると知りました。これは自分がしてもらうとうれしいですよね。

承認パターンで伝えていると、イヤなことがあったりテスト結果が良くなかったなどネガティブな感情があるような場合も、子どもは隠したりせず親に見せて、思うことを話してくれるようになりました。

自分のことを認めてくれる、わかってくれると感じていると、安心して自分を出せるのかなと思います。親の「承認」で、子どもが安心して伸びることができる心の環境を作るイメージですね。

衝突が減り、コミュニケーションができると、(そんなふうに思っていたんだ)(指摘しなくても自分で気づいているな)というのがわかり、子どものことをより知ることができると感じます。親子で衝突するような感じから、子どもを尊重して応援する、そんな関係になってきました。気兼ねなくいろいろ話せるし、笑顔も増えています。
できていること探しと承認は、相手の力を伸ばすコーチの関わり方。効果は大きかったです。

承認ができるようになったことで、子どもとの関係の改善にプラスして、周りの人とのコミュニケーションにも役立っていると感じます。
また、この承認、自分に向けても使えます。無意識に出がちな自分へのダメ出しはほどほどに、自分のできているところ探し&自分への承認の言葉を心がけていると、自己肯定にも効く気がします。

やる気・行動力の湧く基になる大切な心を力づけて育てる気持ちで、楽しんで続けていこうと思います。

それでは、次の清瀬さんにバトンを繋ぎます。



2025年05月19日(月) No.727 (日記)

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