大好きだよ
もうすぐクリスマス。
小さい頃からこの季節に流れる曲が大好きで、今でも子どもたちと歌いながらワクワクしている安部です。
3年前のクリスマス、私にはちょっと胸が締め付けられる思い出があります。
三男が生まれて一年が経ち、三兄弟の育児に奮闘していました。次男(3歳)はパワーで長男(6歳)を負かして、欲しい物を手に入れ、やりたいことは自分のやりたいようにする。三男(1歳)にも容赦なく、手が出始めており、私は次男の言動に疲れ果てていました。
クリスマスパーティーをしようと準備中、次男がどうして泣いていたか覚えていないのですが、「抱っこ〜! 抱っこして〜!」と怒り泣き叫び私のところへ来たけれど次男を抱っこすることもできず、イライラしている私に夫が「抱っこくらいしてやったら?」とひと言。
思わずその場から離れ「次男を受け入れられない自分が自分で嫌だ。抱っこしてあげられないくらい、今は彼から離れたい。次男の前でそんなこと言いたくない。それに私を責めるような言い方しないで」と今度は私が大泣きしてしまいました。
その当時、気付いていなかったというか蓋をしていたのですが、私は次男のことをかわいいと思えなくなっていたのです。子どもが好きで保育士をしていた私が、まさか我が子をかわいいと思えなくなるなんて認めたくなかった。
私にとって、次男のすぐ手が出るところ、乱暴に聞こえてしまう口調は、しつけなければいけないと思う対象でした。
「言葉で伝えてほしい」「優しく話して」「小さな声で話して」など伝えて、しつけようとすればするほど、彼は激しくなる一方でした。私たち親子はどう見られているだろう?と、人の目も気になり、なんとか彼のパワーを抑えたい。そうやって彼をずっと見ていたように思います。
そして、彼を受入れたいのにどんどん距離をおきたくなる私もいて、もうどうしていいか分からない状態でした。
そんな時、「彼が手を出さずに我慢した瞬間にフォーカスしてあげて」とアドバイスをもらい、そんな時はいつ来るのだろう・・・? と正直、不安でした。
でも、注意深く見てみると、1週間もしないうちにその時は訪れました。
公園で長男とそのお友だちと一緒に遊んでいるときのこと。うまく仲間に入れてもらえず、不満そうな次男。よく見ると彼は身体の横で小さな拳をぎゅっと握りしめ、何かを言葉で伝えていました。
そこで「今日、公園でお友だちに何か言われた時、手をぎゅっと握って我慢して言葉で伝えていたね」と伝えると、小さく頷く次男。
そこから言葉でなんとか伝えようとしている彼を何度か見かけるようになりました。
もしかしたら今までもそんな場面があったのに、私が気づけずにいたのかもしれないです。彼の成長に気づけることがとても嬉しかったのを覚えています。
その後しばらくして、再び弟を叩いてしまった彼に言葉で伝えてほしいと話していた時のこと、次男は「俺だって練習中や!!」と返してきました。そうだその通りだ・・・調子よく順調に進むようにと私が焦ってしまいました。
そこから次男と経験を積み重ねてきました。
次男が「三男、どいて!そこ邪魔!」とソファに座る三男にひと言。それでもなかなか動かない三男の横に座り身体で押しのけ「あっちいけ!!」と自分の座る場所を確保。三男は泣いてしまう。という出来事を私はキッチンに立ちながら、「次男はそうだよね。あーでもその伝え方では三男は泣いてしまうよ」
と心の中で実況中継。そうすると私は落ち着いて子どもたちを見ていられました。
ソファに座っている三男にいきなり怒っているように見えたので、「どうしてそんなに怒っているの?」と聞けば、「これは怒ってるんじゃない! ただ気持ちを伝えているだけ!」と返ってきて彼と私の表現方法の違いを知りました。
文字に起こして状況を振り返ってみると、たしかに「気持ちを伝えているだけ」なんだと分かります。
彼が伝えてくれる言葉に「次男の場合はそうだよな・・・」と彼をどんどん知ることができています。そして、彼らしさに目を向けられるようにもなってきました。
先日、学校で初めてのマラソン記録会があり、次男が友だちの記録をつけてあげていた時のことです。走り終えた友だちに大きな声で「〇〇くん、めっちゃ頑張ってたなぁ!!」と声をかけていました。愛情深く、友だちの頑張りに気付いて、それを言葉にして届けられる彼は素敵だなと見ていました。
彼を知り、私を知るを繰り返し、3年経った今は「大好き」と毎日彼を抱きしめることができるようになりました。
今でも彼の言動にはパワーがあり、私の様々な感情を引き出してくれます。私がまだまだ彼をまるっと受入れられていないなと感じる日もあります。彼は自身のパワーをどうセルフコントロールしていくか一日に何度も経験しているようです。
そこに余裕をもって対応できる時は、私が満たされている時。次男の言動、ひとつひとつをどうにかしたい時は私が満たされていない時。と私の心身の状態を知るバロメーターとしても見ています。
ここ最近、また次男のパワーを抑えたくて仕方がない。昨年生まれた末娘が夜中に何度も起きてくるため、私は寝不足続き、、私は寝不足になると分かりやすく次男へ気持ちが向いてしまう。
よく寝るようにしようと思います。
そして、そんな時ほど何も起きていないフラットな時に次男に目を向け、スキンシップを取りながら会話をしていきます。
まだまだ私と次男はいい時もそうでない時もありながら、揺れながらお互いを知り成長していくことができそうです。
今年のクリスマスは、「大好きだよ」とみんなを抱きしめて温かい時間を過ごします。
みなさまにとっても素敵なクリスマスとなりますように。
少し早いですが、メリークリスマス!
お次は小原さんへバトンを繋ぎます。
大阪府/安部恵利華
2025年12月22日(月)
No.759
(日記)


