人の力を育む声かけや関わり方
愛知の藤岡です。
和木さんの「変化した私のストーリー」を読んで、自分の感情や行動を選ぶことは、自分の生き方を選ぶことに繋がっていくんだなと感じました。
言葉にして見て、感情や行動を選ぶというのを、私もやってみようと思います。
さて、先日、ハートフルキャラバンで進行役を担当する機会がありました。
その体験を通して、人はまわりの関わりによって力を引き出されることがあると実感しました。
今回は、そのとき感じた「人の力を育む関わり方」について書いてみます。
その企画は、参加者50人程度の規模でした。
正直なところ、人前で話すことに苦手意識があり、この人数の前に立つことを想像すると緊張してしまいます。
以前、日記でも触れたことがあるのですが、若い頃から声にコンプレックスがあり、(なんだかうまく伝わらない…)という気がして、なるべく避けて過ごしてきました。
そんな私が、なぜ進行役をしたのかというと、信頼している先輩が「やってみない?」と声をかけてくれたのが大きいです。
自信は全くありませんでしたが、私に任せると言ってくれるなら、役に立てるなら、という気持ちでした。
準備の段階では、リーダーのもと、概要やスケジュール、内容などを情報共有しながら、分担して進めました。「何かあれば聞いてね」という安心できる雰囲気がありました。
本番に向けて、自分なりに少し発声や滑舌の練習をしました。
当日、開始前の準備のとき、先輩が「事前練習するよね!」と提案してくれました。
練習とはいえ、人前で声を出すのはやはり緊張して、手や声が震えてしまいましたが、体と心の準備になり、「その感じでいいと思うよ」と言葉をもらったことで、少し落ち着きました。
そして、いよいよ本番。
練習より落ち着いて進行することができて、以前の自分と比べると、顔を上げて参加者に向けて言葉を届けられた気がします。
大きな失敗もなく終えたとき、正直な感想は「ほっと一安心」。
私の中では(まぁ及第点だったかな)という感覚でした。
終わった後に、チームの先輩や仲間が、
「おつかれさま!」「後ろの方まで届いていたよ」「声がいい感じだったね」など、できていたところをたくさん伝えてくれたのです。
その言葉に、恥ずかしいけれど素直にうれしかったし、
客観的なコメントに(周りから見ると、自分で思うよりうまくできていたのかも…)とだんだん思えてきました。
そのとき心の中には、認めてもらえた、やってみたらできた、トライして良かった…、いろいろな感情がじんわりと広がっていきました。
言葉を受け取るたびに、胸があたたかくなる、エネルギーが増えていくような感覚でした。
自分の中に眠っていたものを、先輩や仲間がうまく引き出してくれた――その結果、普段以上の力を出すことができた。
信じてくれる、サポートしてくれる人がいたからこそ、自分の中から力が出てきた。
そう思えて、感謝の気持ちが大きくなっていきました。
スポーツ選手が「サポートしてくれたみなさんのおかげです」と語るときの気持ちが、少しわかるような気がしました。
そして、以前にコーチング講座で学んだ知識が、この感覚と繋がって、腑に落ちました。
「相手のできているところを見つけて伝えること(承認)」で、その人の持つ力を引き出し伸ばすことに繋がる、と教わりました。
私が体験した感覚こそがまさに、声かけの効果で、力の源だと実感できたのです。
それから数日が経って、「力を伸ばす関わり方」という視点で改めて思い返してみると、一連のプロセスのなかで他にもいくつか引き出し伸ばす関わりがあったと気づきました。
まず最初に、先輩から「やってみない?」と声をかけてもらったことです。
(信じて任せてくれている)と感じて、(思い切ってやってみようかな)と一歩踏み出す力になりました。
次に、準備期間の伴走です。
情報や目標が共有されているわかりやすさや、「何かあれば聞いてね」というあたたかい雰囲気、サポートしてくれる人がいるという安心感もあり、私自身の課題(発声の練習など)に向き合うことができました。
そして、練習やフィードバックなどでのサポートです。
本番前に緊張で余裕がない私に、練習の機会を提案し、「その感じで良いと思うよ」と第三者視点でフィードバックをくれたこと。
結果的に気持ちも落ち着き、本番で力を出すためにとても有効だったと感じます。
全体を通して、押しつけや圧はなく、安心感と信頼感があり、やさしく応援し、後押ししてもらえたことも、良かったです。
今回の経験で、できていることを伝えること、信頼して任せること、必要なときにサポートすること、そして安心感、その一つひとつが、人の中にある可能性や力を育てるのだと実感しました。
苦手に感じていたことで一歩前進できた経験は、ささやかな一歩ですが、私の中で自信に繋がりました。
今度は私も、誰かのトライをそっとやさしく後押しできるような、そんな声かけや関わり方をしていけたらいいなと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
それでは、次の清瀬さんにバトンをお渡しします。
愛知県/藤岡伸子
2026年06月01日(月)
No.783
(日記)


