しあわせのかたち
中野さんの「子どもと作る新たな親子関係」、 読んでいて、親子の関係が少しずつ変わっていく様子がとても丁寧で、 胸の奥がそっとあたたかくなる文章だなぁ〜と感じました。
中野さんの文章の余韻を感じながら、私も我が家のひとこまをそっと。
前回が初投稿だったのに、すっかり自己紹介を忘れてしまっていました。
改めて、吉野幸女(ゆきめ)と申します。ゆきめ、もしくはゆきめちゃん、と呼んでください。
我が家の日常のひとこまを、ゆる〜く綴らせてもらいます。
今回は春先にあった、我が家のひとこまを。
この日は「ひとり時間」を勝ち取るための戦いの日だった。
次男と夫がウルトラマンイベントへ出かけ、長男も一緒に行くよう念を送ったが……あえなく撃沈。長男はお家に残ると言った…。
私の野望は早くも崩れ去った。
けれど、諦めない。
家に残った娘と長男の気配を感じつつ、「それなら!」と普段手につかない場所の掃除に没頭することにした。連休中の掃除は捗るし、何より気持ちがいい。
ようやく一段落して一服……と思った瞬間、リビングへ娘が自室から登場。
今朝見た夢の話を、楽しそうに延々と聞かせてくれた。
昼食が終わり、娘が塾へ向かい、今度こそ!と思ったら、入れ替わりで今度は長男がリビングへやってきた。
「どうしたら夢を叶えられるか」
そんな、真面目で真剣な相談が始まる。
親子で具体的な案を練り上げ、完成。
息子はやる気満々。
私はその後に来るかもしれない“ひとり時間”への期待でウキウキ。
そしてついに、長男が友達に誘われて外出!
「やっと、やっと私の時間が…!」
…と思った瞬間、玄関が開く音。
ウルトラマンイベントから、次男と夫が意気揚々と帰還した…。
私のおひとり時間は、またしても夢に終わった…。
その瞬間、私の心の中は荒れ狂う。
なぜ帰ってくる!
なぜこのタイミングで帰ってくるのだ!
もっとウルトラマンと触れ合ってきてもよかったのではないか?
あれだけ楽しみにしていたではないか!
ウルトラマンもきっともっと一緒にいてほしかったと思うよ。
ウルトラマンも、今ごろ少し寂しがっているはずだ。
母はとても残念だよ!
久々の連休、久々の自分の時間、めったに訪れることのない、家にの中に自分ひとりしかいないという貴重な時間…。
私の心の中は“残念”という文字でいっぱいだった。
いや、その文字しかなかったといっても過言ではない。
しかし、賑やかな玄関の音を聞きながら、ふと大切なことに気づかされる。
なぜなら、その音がいつもの家族の気配そのものだと感じられたからだ。
その瞬間、胸の奥で荒れていた気持ちがすっとほどけていった。
何気ない日常…。
家族が入れ替わり立ち替わり顔を出し、リビングが笑い声や話し声で満たされる時間。
この賑やかさは、当たり前のように続くものではないのだと、ふっと思った。
そうだ。子どもたちが成長すれば、こんなふうに家族が入れ替わり立ち替わり顔を出すことも、リビングが笑い声や話し声で満たされる日々も、いつかはなくなってしまう。
この日々がいつかは貴重な思い出へと変わっていくのだろうな。
思い通りにいかないことこそが、今の私にとっての「幸せの形」そのものなのかもしれない。
望んでいたおひとり時間は手に入らなかったけれど、それ以上に温かい、今ある幸せを改めて深く感じることができた。
そう感じると、すべてが違ってみえる。
リビングに登場した次男は嬉しそうに、すごい熱量で今日のウルトラマンの話をしてくれた。夫も、その勢いに乗るように補足をしてくれる。
この二人の勢いと熱量を受け止めながら、また私は幸せを感じる。
家族が帰ってきて、声を弾ませて、そのままの興奮を私に話してくれる。
そんな場所があるということ。
そしてその興奮をそのまま受け止められること。
それは、やっぱり幸せなんだろうなとまた改めて感じる。
日々の忙しさに、これが幸せだということをつい忘れてしまうけれど、本当はこんな日々こそが幸せなんだなぁと改めて思う。
気づけば、私は毎日ちゃんと幸せの中にいる。
それでは、次は伊藤さんへバトンタッチいたします。
大阪府/吉野幸女
2026年09月21日(月)
No.798
(日記)


