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乳幼児期学童期思春期凸凹っ子

時間管理がまったく出来ません。

小学5年生の息子は、1日のスケジュール表を自分で作って、把握はしているはずなのですが、けじめがありません。 のんびりした性格も手伝って、声をかけても生返事だけで、次の行動に移るのにかなりの時間を要します。 勉強を始める時はもちろん、食事やお風呂など、すべてにおいて促さないと動こうとしません。 特に寝る時間は、いつも30分以上も遅れて睡眠不足が心配になるほどです。 こちらが言わなければそのままズルズルとだらしなくなっていくようで心配ですが、口うるさく言うことで、 余計に息子は自分で考えて行動しなくなると思うとどうしていいかわからなくなります。

まずは本人が一番優先したいことを決めてみませんか

自分でスケジュール表を作っているということは、息子さん自身にも時間管理をしようという意識はありそうですね。 ですが、そのスケジュール、やる事がいっぱい詰まったものになっていませんか。 たくさんやる事が連なっていると、どれが重要なことかわからなくなり、やる気が失せて結局どれもできなくなる。 そんなこと、大人でもありませんか。ましてや、のんびりした性格の子どもなら尚更ですよね。
息子さんが1日の中で一番優先したいことはなんでしょうか。 始めに自分で時間管理をしようとしている意識を認めてあげた上で、 「それで、何が一番やりたいこと、もしくは大事なことだと思ってるの?」と聞いてみて、まずは最優先事項を決め、 その一つをしっかり時間通りにやることから始めてみてはいかがでしょうか。 それができてきたら、次は親が一番やってほしいことを伝え、そうやってお互いに出し合いながら、 ひとつずつ時間通りにできることを増やしていく。 そうやって一日の中で一番優先させることを軸に時間を意識して行動ができていけば、いつかは元のスケジュール表の 予定にたどり着けるようになるかもしれませんね。

本気スイッチを入れられるのは、本人だけ

スケジュール表を作ったのに、なかなか時間通りに行動しようとしない我が子・・・声をかけようかどうしようか、 悩んでいるお母さんの姿は私自身を思い出します。
我が家の2人の子どもは早起きが苦手です。 私はどちらかというと朝型タイプなので、なかなか起きられない2人が気になって仕方ありませんでした。 そんな子どもたちではありますが、息子はカブトムシを捕りに行くとか、魚釣りに出かけるとなると暗いうちから 起き出し、中学受験の直前は決まった時間に自分で起きて勉強していました。
娘は娘で、ギリギリまで寝ていて大丈夫かとハラハラしていると、ものの30分で丁寧に髪をセットし、しっかり朝食を 食べ、さほど慌てることなくいつもの電車に乗って登校する朝もあれば、試験前は早起きして勉強してから登校する 朝もあります。 私自身のペースに当てはめると、準備の時間はこれ位かかるからそろそろ声かけした方が良いかなとか、 何でもっと早く用意をしないのかとヤキモキしてしまいますが、つまるところ本人の本気スイッチが入るかどうか。 本人が「やるぞ!」と思った時にスイッチが作動するようです。
これは、親がいくら頑張っても無理やり入れることはできず、本人にしか入れることができないのだなあと つくづく感じます。のんびり屋さんでも本気スイッチが入る時が必ずあるはず。普段と違う姿を見せてくれます。 その時を見逃さず、「頑張っているね」などの声かけをしてあげてはいかがでしょうか。

アラームを使ってみる

一日のスケジュール表をお子さんが作っただけでも素晴らしいと思います。 スケジュール表は絶対ではなく、その都度変更していく気持ちで、ゆったりと構えてみてはいかがでしょう。
我が家の息子の場合、中学を受験するということもあって、 1日の中で勉強する時間と睡眠時間がどれくらいなのかを 把握するために、目に見えるようにする必要がありました。 まずは息子に、学校から帰宅して勉強を始める時間と寝る時間を決めた、一日のスケジュール表を作ってもらいました。 それに合わせて、時計のアラームを使うことにしました。 アラーム機能のついた時計を2つ準備して、勉強を始める時間と、お風呂に入る時間にそれぞれアラームをセット。 息子はのんびりとした性格で、気持ちの切り替えが苦手。 次の行動に移るのに時間がかかっていましたが、アラームが鳴ると、反射的にアラームを止めに行くという動作が 切り替えのスイッチになるのか、スムーズに勉強を始め、お風呂に入るようになりました。
大事なのは、本人が時間を決めてアラームをセットすることです。 うまくいかなければ決めた時間に無理があったということ。 その都度見直し変更していくうちに、その子に合ったスケジュールで生活ができるようになると思います。

失敗した時こそ、改善策を考えるチャンス

高学年になったらなるべく親は口を出さずに、自分で時間管理ができるようになってほしいと思いますよね。 寝るのが遅くなれば体も心配になりますね。
うちの息子は中学生になりますが今でも時間管理が得意ではありません。 出かける前は直前までテレビを見たりして、いつもバタバタと慌てて出かけていきます。 そんな息子が小学生の時、寝不足からサッカーの試合の朝に寝坊してしまい、遅刻した上に忘れ物もして仲間に迷惑を かけてしまったことがありました。 息子はサッカーが大好きだったので、私は「これは時間管理の大切さを話すチャンスだ」と思い、 「遅刻や忘れ物しないためにはどうしたらよかったか?」と話し合いました。 それ以来、サッカーの試合前日は翌日の支度をして早めに寝ることが増えました。 「試合前日に準備して早く寝る」などあたり前のことですが、本人が失敗を自覚しないと改善できませんでした。 それまでは私がいくらやきもきして口を出しても、本人が自分の問題として捉えていなかったのだと思います。
相談者さんのお子さんも時間管理ができないことで、困ったことが発生したり失敗することがあると思います。 そのときお子さんが現状を「問題だ」と捉えられたら、親が言うより何倍も効果があるのではないでしょうか。 失敗した時ことチャンスだと思って、お子さんが時間管理の大切さに気が付いた時にぜひ一緒に改善策を考えて あげてみてください。

時間管理はだんだんと身につくもの

予定通りにいかない、言わないと動かない、このままで大丈夫?…そのお気持ちよくわかります。 かつても我が家もそうでした。 でも大学生になった三人息子の成長を振り返ると、成長と共に時間を管理することをだんだんと身につけていったように 思います。
小学生では、まだまだ親の声かけが必要でした。 でもしょっちゅう声をかければ、本人も嫌になるし、こちらもうんざりです。予定通りでなくても、要のところで できていればOKくらいの、ゆったりとした気持ちで見守っていました。
そうするうちに、それぞれの息子の性質も表れてきて、「お楽しみがあると頑張れる子」は、宿題を先に済ませ、 あとの時間をのんびり過ごし、「満足してから頑張る子」は、とにかく満足しないと先に進めないので、 最終リミットを決め、そこまでは全く声かけせずに自由にやらせました。 何度か宿題が間に合わず大変なこともありましたが、その後は「今日は宿題が多いから、早めに声かけて」など、 本人が工夫していました。 そして「お楽しみ作戦では動かない子」は予定も立てない、声かけしてもやらない…手を焼く息子は、本人も何度も 痛い思いをしていましたが、大学生になった今、兄弟の中で一番時間管理もできるしっかり者に育っています。
あれこれ心配していましたが、子ども自身が体験し学ぶことで、必要な時間管理を身につけていきました。

子供の気質を受け入れて、発達を待とう

子供の気質によって、時間に関する感覚や感度はまちまちです。 例えば、気がつくといつも遅刻してしまうという子は、管理できないのは時間ではなく、今目の前にあるあれこれです。 一方、時間間隔の自覚がなくボーッとしがちなタイプの子は、生まれ持った気質のためその感覚は変わることは ありませんが、大人になって毎日会社に遅刻するというケースはあまり聞いたことがありませんよね。
どの子も成長とともに学んでいきます。 何よりも、子どもがありのままの自分で生きられることこそが大切で、幸せなこと。 いま時間管理がなかなか本人の思うように出来なくても、焦らずに発達を待ち、長い目で見守ってあげたいですね。