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5歳の息子 親として対応に自信が持てません

YouTubeの影響で乱暴な言葉を使ったり、鼻くそを食べたり、自分は通っ てきていない道を歩む我が子になんと声をかけたら伝わるのか言葉選びに悩みます。死ね、頭わりーななど、本人は覚えたての言葉を軽い気持ちで使ってみたい年頃なのだとは思うのですが、人を傷つける言葉なのでやめてほしいし、鼻くそを食べるのも汚いし人を不快にさせるのでやめてほしいです。大人の正論を何度か繰り返し冷静に伝えるも効果がないようで改善されません。(うんちやチンチンなど、下品でも人を傷つける言葉でないものは家の中でのみ食事中以外ならOKとしています) 自分の対応は正しいのか自信がないので、アドバイスお願いします。

どんな言葉が響くか、いろいろ探ってみる

私は保育士をしていますが、保育園でも5歳児(年長児)には、汚い行為、人を不快にさせたり傷つける言葉使いなどが見られます。園ではそれを『チクチク言葉』と表現して、お友だちが嫌な気持ちになる言葉や行為はしない、言わないということをキチンと伝えたり、クラスで話し合ったりもします。家で自分の子どもには「お母さんは嫌な気持ちになるからやめてほしい」と正直な気持ちを伝えたり、ふざけて言っているなと思うときには、あえて反応しないでいたり、「自分の言葉は自分の頭が一番聞いてるんだよ」など、いろいろな言葉をかけていました。どういう言葉が子どもに響くのか、探っていたのです。結局、何が響いたのかは分かりませんが、良くないんだな…ということは伝わっていたのだと思います。子育てでは、いろいろな場面で、こちらの伝えたいことがすぐには伝わらなくても、伝え続けることが大事なんだなと思いました。

気質に合う言葉がけ

「伝わる言葉を探そう」とされる姿勢、とても素晴らしいです。5歳のお子さんは、「試してみたい」「どんな反応が返ってくるのか知りたい」という探究心がとても旺盛な時期。YouTubeなどの影響もあり、刺激的な言葉を使ってみたくなるのも自然なことです。大切なのは、正論を繰り返すことではなく、その子の“気質”に合った伝え方を見つけること。たとえば、感受性が強いお子さんには「そんなふうに言われたら悲しい」と気持ちを共有する言葉が響きます。周りの目を気にするタイプのお子さんには「優しい言葉を使う〇〇くんの方が、ずっとカッコいいね」といった未来の姿をイメージさせるのも効果的です。 親が一生懸命に言葉を選んで向き合っている姿は、きっとお子さんにも伝わっています。自信を持ってくださいね。

気持ちを尋ねてみよう

覚えたての下品な言葉を無邪気に言う、いわゆるお年頃ですね。 私が気になったのは、「頭わりー、死ね」といった言葉です。 人を傷つける言葉には、お子さんの心に言い表せない感情がこもっている場合もあるように感じます。ですから、そういう言葉が出たときの状況や様子から、例えば「何かイヤなことあった?」などと優しく尋ねてみてください。落ち着いて話を聞くとお子さんの気持ちが少し分かるかもしれません。わが家の子ども達は、小学生になってから自分の小さかった頃の話をよく聞きたがりました。相談者さんのお家でも、そんな折には「君はうんちやちんちんと言うのが大好きだったよ、鼻くそも好物だったなぁ」と話してあげてくださいね。「またその話か」と大きくなったお子さんがニヤニヤする日が来ると思いますよ。

我が家ではこう対応しました

うちも同じような時期に、息子が鼻くそを食べているのを見たことがあります。その時に「今日のばんごはん、鼻くそやな」と言ったらそれ以来やらなくなりました。言葉使いについては、息子の場合はゲーム中の暴言が気になりました。側で聞いていたらドキッとしますが、発する言葉だけに敏感になりすぎないようにしました。そしていろんな場面で、命はひとつしかないもので、あなたはかけがえのないとても大切な息子であるということを伝えるようにしてきました。 今も品行方正にゲームをしているわけではないですが、暴言は前ほど気にならなくなりました。我が家の例が参考になれば幸いです。

ポイント

お子さんは、好奇心旺盛で覚えたての刺激的な言葉や行為で周りの反応を楽しんでいたり、時に親の気を惹きたいのかも知れません。 コーチたちは、子どもの困った言動に過剰に反応せず、穏やかに「私は嫌な気持ちになる」という親自身の気持ちを直接伝えたり、時にはスルーしていますね。大好きな親や家族を嫌な気持ちにさせることは、お子さんにとっても本意ではないはずです。以前、同じようなお悩みをお持ちのお母さんが、何度注意してもやめなかった息子さんが、小学校に上がってクラスの女子に「恥ずかしいこといってる」と笑われた途端に言わなくなったと話してくれました。コーチたちの経験を参考にしながら、少し長い目で子どもの成長を見守ってください。
エニアグラム
人にはそれぞれの特性があります。時に私たちは自分の特性や、それにより感じ方で悩んだりすることもあります。 講座では、自分の特性を受け入れ、子どもが自分の特性を受け入れることができるような接し方を学べます。