年長の娘の指しゃぶりがおさまりません
娘の就寝スタイルはお気に入りのタオルケットに頬ずりしながら指しゃぶりをすることです。 いつまで続くのだろうという不安です。 また、指しゃぶりは情緒不安定とも聞き、心配です。
お母さんの体温をもっと感じたい!
乳幼児期に祖父母のもとで育った私は、知らず知らずのうちに母のおっぱいの代わりに自分の指を吸い、母の肌の代わりにタオルケットに頬ずりをして眠るようになり、小学生になっても続きました。 後に、幼児期の指しゃぶりもタオルケットも母の温もり(体温)を求めてしていた行為であったことが分かりました。ですので、もし幼少期の私と同じような子どもをもつお母さんがいたら「一緒に寝てあげて」と伝えたいです。夜間一緒に寝るのが難しい状況なら、せめて1日のうちのどこかでお母さんの体温、温もりが感じられるようなスキンシップの時間をとってあげてほしいと思います。お子さんとの温かい関係づくりを応援しています。
情緒が安定する物を一緒に探しましょう
我が家の娘らは卒乳が遅く、その代償として、プニプニ感が似ていたのか、私の手首の下あたりをチューチュー吸って寝ていました。 だから娘らが眠くなると、添い寝して、はいっと腕を差し出し、私のでたらめな作り話(だいたいタイトルは食べ物系)を聞かせながらもう一方の手で頭を撫で、眠りにつく娘らの姿を見ていました。それはとても幸せな時間で、娘らも、その眠りに落ちていく至福の瞬間を、大人になった今でも覚えているようです。指しゃぶりが不安でしたら、タオルや、ぬいぐるみ、お母さんの腕、何かしらお子さんが安心できるものを探してみてください。その心の安定は、きっとお子さんの成長を支えてくれると思います。
この時期を愛でてみませんか
指しゃぶりする姿は、何ともいえず可愛らしく見えるのは、私だけでしょうか。私の友人は、小学2年生くらいまで指しゃぶりをしていました。チュパチュパと指を吸いながらお昼寝していて「可愛いな」なんて、思っていました。しかしいつの間にかその姿も見なくなりました。いつまで続くのか、心配なこともありますが、実際大人になってまで続いているのを、私の周りでは見たことはありません。学校での課題や、日々やることが増えるにつれて自然と指しゃぶりのことなど忘れてしまうのではと思います。 いつまで?と心配なさるより、指しゃぶりをする姿をいつまで見られるのか惜しむくらい娘さんのこの時期を愛でてみてはいかがでしょうか。
意識しすぎず年齢に合わせた工夫を!
乳児期の指しゃぶりは、可愛らしくもあり、成長にも必要とも言われますが、年長ともなると成長中の骨格や歯並びに影響を与えかねないとも言われます。そこで、就寝時のみのようでしたら、まず就寝時にできそうなことを考え、子どもが喜びそうなことを試してみるのはいかがでしょう?たとえば、寝る時に手を握ったり、指を使った手遊びをしたり、絵本を持ってもらったり、ページをめくってもらったりしながら読んだり、手を握りながら子どもの好きなお話しを聞かせる等々。 あまり指しゃぶりを意識し過ぎず、子どもの成長に合わせて対応を工夫することも楽しめるといいですね。
指しゃぶりは発達の一過程
あまり神経質にならずに見守ることが重要です。ただ幼児期の指しゃぶりは不安を解消するためともいわれています。私は、ある子どもの行動を見て切なくなった経験があります。指しゃぶりをやめるよう親に注意されていた子どもが、親に隠れて指しゃぶりをしているのです。なぜ隠れるか尋ねると「ママが怒るから」と言いました。やめる時は、親は一番の味方であってほしいと思います。指しゃぶりをする理由を念頭に置いて、年齢に応じて話をしてみてください。 本人もやめようと思っても、してしまうこともあるのです。そんな時、視野を広く持っておくと、親自身の安心につながります。
大人になってもふと不安になったりすることはよくあります。幼児ならなおさらのこと。
親に抱かれて、安心しきっておっぱいを飲んでいた時のことを思い出しているのかもしれません。いつか子どもも、自分の不安を指しゃぶり以外のやり方で癒すことを学びます。親にできることは、見かけたときに、親自身が不安を取り除く存在であること。ハートフルコーチがいろいろな方法を提案しています。参考にしてください。
養成講座:子どもの安定した情緒をはぐくむための基本は、親の安定した情緒です。その両方を一緒にはぐくみます。