ゲーム三昧の中1男子
家にいる時はごろごろするかゲーム三昧。中学1年の息子は、なかなかやる気を見せてくれません。中学時代は3年間しかなく、大人になって苦労するより、今やるべきことをやってほしいと思うのですが。 思春期の子どもが自分からやる気になるにはどうしたらいいのでしょうか。
これは思春期の子を持つほとんどの親のつぶやきではないでしょうか。中学生時代を有意義に過ごして、未来への準備をしてほしいと思うものの、子どもはごろごろしてゲームに夢中。いったいどうなっているの?と思います。子どもを理解するために、この時期の彼らの脳の中をのぞいてみましょう。
「未来への準備」をするのは脳の前頭前野の仕事です。未来を考え、計画し、優先順位をつけて、必要な我慢をします。今後の進路のことを考えて、学習やクラブ活動などの取り組みを優先し、計画的に時間を過ごして、ゲームとはほどほどの付き合いにする、と考えるのが前頭前野の働きです。ところが、中学一年生ぐらいではその働きはまだ出来上がってはいません。つまり自身を制御する力がまだ育っていないのです。自分で自分を制御できないうえに、親の干渉を嫌うこの時期、目の前に面白そうなことがあると、親に何と言われようとそれに夢中になってしまいます。
ゲームに夢中になるのは、ゲームがそのようにつくられているからです。小さな達成がたくさん用意されていて、すぐに報酬が得られるようになっています。レベルアップを感じることができて、すぐにやり直しがききます。ところが、学習やクラブ活動などの技術習得はそのようにはできていません。やってもすぐに結果が出るわけでもなく、すぐの報酬は難しく、つまずくとゲームのように即やり直して結果が上書きされることもありません。ですから、自己制御能力が充分でない子どもに、ゲームはほどほどにしてやるべきことをやりなさいと言うのはそもそも無理なのです。思春期のやる気のなさは怠けているのではなく、脳の仕組みであることを理解しましょう。そのうえで、以下のことを考えましょう。
・子どもは、成績はどうでもいいと思っているでしょうか。
・だらだらして、ゲームだけしてればいいと思っているのでしょうか。
そうではありません、彼らももっといい成績を取りたいし、やる気になって学習できればどんなにいいかと思っています。でもそうならないことに葛藤しているのです。親以上にイライラしています。
そこで、親には子どものコーチになることをお勧めします。
まず、ゲームをやめて勉強しなさいと、ゲームと勉強を対立構造にしないこと。ゲームも学習もという意識をもって接しましょう。そうすることで、子どもは自分の世界が否定されることなく理解されたと感じ、親を受け入れます。お互いを信頼する関係ができます。その時学習に関する話も通りやすくなるのです。
折を見て、学習に関する話をじっくりと聞きましょう(話しましょうではありません)。定期テストの後とかに成績を見ながら、本人の希望などを丁寧に聞き、受け入れます。頑張るからうるさく言わないでほしいとか、塾へ行くとかいうでしょうか。親からも希望を伝えましょう。課題提出のことや、ゲームの時間は自分で管理することや生活を整えることなどでしょうか。そして、あとは見守り、頑張っていること、できていることを見つけては声をかけることです。ゲームと同じく、小さな達成をたくさん体験させるのです。「やってるね!」「時間管理できてるね」など、 コーチとしての親の役割は、この声掛けにあります。
親がこの声掛けを続けるにしたがって、子どもは学習に向き合うことになります。放置して子どもが自らやる気を出すのを待っていてもそれは起こりません。それよりも、学習と向き合えるような流れを作ることです。根気と具体的な、「やってる」「できた」を見つける観察力とそれを言語化する親のコーチ能力が磨かれます。
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