ネガティブな娘
6歳女子 幼稚園にお迎えに行くと楽しそうに遊んでいるのに、帰宅して、どんなことがあったか聞くと、「〜が嫌だった」「〜が面白くなかった」など、ネガティブなことばかり言います。本当は悲しい思いをしてるのではないかと心配になります。
ひたすら聴いてください
我が家の次女の幼少期を思い出します。彼女はネガティブというか、過去を振り返る女子で「〜の頃はよかったなぁ」「〜に戻りたいよ…」とよく私に泣きついてました。私は、ひたすら「そうだね、楽しかったね。」と一緒に過去を振り返ってました。実際、いくら振り返っても、彼女には今を生きるしかありません。でも、彼女が今と向き合うために、その後ろ向きな姿をまるまる受け止めることが必要だと感じました。お子さんもきっと、信用できる親に愚痴を聞いてもらい、小さい体と心で、今を一生懸命生きているのだと思います。「それは怒っちゃうよね。」「よく我慢したね!」と受け止めることが、今のお子さんへの一番のエールだと思います。
視点を変えた質問を
子どもには、いつも楽しく過ごしてほしい、できればつらい思いをさせたくないと思うのが親心ですよね。私も娘に「学校楽しかった?」と聞くのが習慣になっていて「楽しくなかった」と返ってくるたびに、がっかりしました。でも、子どもの気質によっては、嫌なことが強く印象に残ることもあります。そんなときは「嫌なことがあったんだね。楽しかったことはあったかな?」「何が面白くなかったの?どんなことなら面白いと思う?」と少し視点を変えてみましょう。嫌なことだけだったように見えても、案外楽しいこともあるものです。お子さんの一日を、嫌な体験だけで終わらせない関わりをしてみませんか。小さな楽しいを一緒に探してみましょう。
子どもの話を聴いている証
私も子どもには物事には両面あるけれどもなるべく良い面に着目する習慣を身につけてほしくて、夜寝る前に「今日楽しかったことや良かったことは何だった?」と聞くようにしていたことを思い出しました。またネガティブな発言に関しては聞き流したり正したりしてしまったため、次第にそういった類の話を子どもがしなくなってしまったことが反省としてあります。まずは「そうだったんだね。それは嫌だったね」と共感して丸ごと受け止めてから、反対側にあるプラス面に着目するサポートができたら良かったと思っています。お子さんが自分の正直な気持ちを伝えられているのは、子どもの話をしっかり聴いている証だと思います。
お子さんとの対話を楽しむチャンスに
嫌なことを話してくれるのは、お母さんが安心できる相手だからですね。まずは嫌な出来事を話して、すっきりしたい思いがあるのかもしれません。聴いてもらうことで、気持ちを消化できます。お子さんには、自分の気持ちを伝えられたことに、「話してくれてありがとう」と伝えてみてください。一通り嫌なことが話せた後に、少しでも楽しかったこと、嬉しかった瞬間探しを親子でしてみるのはいかがでしょう。「○○ちゃんが嬉しいとちょっとでも思ったときも知りたいな。どんなことが楽しかったか、一緒にさがしてみようか」など。嫌なことも楽しいことも丸ごと話せて、親子の対話を楽しめる時間になるといいですね。
どんな話も、子どもの大切な一言
たまたま嫌だったことを話した時に、親が心配して、いつもより丁寧に話を聞いてくれた。もしかしたら、そんな経験から、「この話をすると気にかけてもらえる」と感じて、無意識にそういう話を選んでいるのかもしれません。楽しいできごとより、つい反応が大きくなっていることもあるのではないでしょうか。でも、心配することをやめる必要はありません。どんな話にも、同じように関心を向けることが大切です。自分の話に興味を持ってもらえることでも、子どもは愛されていると感じますし、自分の思いを伝える喜びを味わえます。時間がない時もあるかもしれませんが、お子さんとの会話を通して、色鮮やかな思い出を作ってくださいね。
まずネガティブなことに焦点を当てて話すのは、生まれつきの気質の影響が大きいと思われます。親としては、辛い思いをしてるんじゃないか、と心がザワザワしてしまいますよね。覚えておいてください、これからもお子さんの第一声はネガティブです。でもそれは彼女が不幸せなのではなく、振り返ったときまずネガティブを探すという特性の影響です。そして、健やかに育った時、お子さんは日々の楽しいことにも目を向けるようになります。大切なのは、親が子どもにとって「安心して話せる存在」であること。これからも、お子さんは、いろんな経験をしていきます。その時に相談できる相手がいると、ひとりで抱え込まずに済みます。ただ、子どもも考えています。「これを話したら、親はどう思うかな」と。それでも、これまでに話して安心できた経験があれば、お子さんはきっと話してくれます。その安心感は、『子どもの気持ちを理解したい』という思いで話を聞くことから生まれるのだと思います。ハートフルコーチが具体的な聴き方をお伝えしていますので、参考にしてみてくださいね。
エニアグラム
人の性格はそれぞれ生まれつきの気質に大きく影響されます。明るくおおらかな人、神経質で心配性な人、優しく世話好きな人など、エニアグラム性格論では人の性格を9つの気質について心理的な深い洞察に基づいて解説しています。ですから、もしお子さんがネガティブな傾向が強いとしても、必要以上に心配したり、明るい性格に替えようとするのではなく、理解するところからその健やかさを育てていくのが子育てです。まずは自分と我が子を知るところから始めましょう。




