1. トップページ
  2. 子育て・自分育てに活かす / ハートフル子育てIdea Box
  3. 学童期
乳幼児期学童期思春期凸凹っ子

小2男子 得意科目以外の宿題をやりません

得意な科目以外の宿題をやりません。本人に聞くと、「面白くないからやらない」と言います。今は本人の意思を尊重していますが、このままだと他の科目の勉強はどうなるのか心配です。かといって無理やりさせることもできません。 息子のわがままを通していいのか悩んでいます。

工夫して苦手意識を少しずつ克服してみては

面白くないから宿題をやらない…確かにこのままでいいのか心配になりますよね。息子さんの苦手科目はなんでしょう?小2だと算数か国語でしょうか?以前、知り合いのお子さんが、算数の問題の字が小さすぎて、もうそこでギブアップしていました。お母さんは、大きな文字で問題をノートなどに写して、やらせていました。視覚的にこのやり方だとOKだったようです。漢字は、成り立ちを知ると興味が持てるかもしれません。そして、漢字の書き取りは「今日の一等賞漢字!」を二人で話し合って決めるのも楽しいですよ。「このしんにょうはかっこいい!」「とめはねが最高!」のように。音読は、親子で読み合いっこをしてみて、お互いに評価してみてはいかがでしょう?私は子どもに「案外お母さん滑舌悪いんだね」と言われて、少し悲しかったです。 ちょっとした工夫で、お子さんの苦手意識が少しずつなくなっていくといいですね。

子どもにピッタリなやり方で

「強制はできないので」というお考え、素敵だなと思います。実際、イヤイヤすると脳は発達しないことが解明されています。一見『面白くない』と思うことでも、『やり方』を変えると、案外、楽しく取り組めることがあります。例えば、漢字練習が苦手な子にとって、百字帳を埋めるのは苦行でしかありません。ところが、パズルのように、へんとつくりを組み合わせて文字を作ることなら楽しんでできたりします。『漢字を覚える』というゴールさえ見失わなければ、やり方は幾通りもあります。最初はやり方をいくつか提案して、「どれが面白そう?」と子どもに選ばせるのもいいでしょう。そのうち、自分で楽しい方法を考えつくかもしれませんね。今、学校では『自分学習ノート』などで主体的に学ぶ力を高めようとしています。宿題も画一的な方法でなくてもいいのかもしれません。 担任の先生と連絡を取り合って、お子さんにピッタリな方法で宿題ができるといいてすね。

理由を探って、やれることを話し合う

「 面白くないからやらない」と言い切って、やらない息子さんも、ある意味何だか頼もしいと思います。しかし、やはり親としては心配ですよね。 得意な科目は何が面白いのか、面白くないのは、どういうところなのか?本当に面白くないだけの理由なのか?書字読字障害などが隠れていることもあるので、そういう可能性はないか、ということも注意深くチェックしていった方がよいのかなと思いました。その上で、面白くない教科も、1問だけチャレンジしてみる、好きな教科があるのなら、他の教科をやらない分、自主勉をやるなど、本人と話し合ってみては? また担任の先生には相談しているのでしょうか。学校で面白くないと言っている教科の授業を受ける時の様子はどうなのでしょう。得意な教科はやるということは、やる気は持っていると思うので、本人、お母さんの意向を、伝えつつ、どのようにしていくのが良いのか相談するのも良いと思います。

承認と対話を増やしてみよう

まず、得意な科目の宿題に目を向け、「もうできたんだ!一人で調べたんだ!丁寧に書けているね!」等、できているところを見つけて伝えてみてください。次に、「どんなところが面白いの?」「好きな・得意な理由は?」等、得意なことに関して尋ねます。どんな答えでも、否定せず受け止めることがポイントです。お子さんが思いを話してくれたら、次に面白くない科目についても、聴いてください。「面白くない科目の授業ってどんなこと習っているの?」等、具体的に答えがでるように聴くと、お子さん自身が面白くない理由に気づくかもしれません。「そんな風に考えているんだね」等、お子さんの思いを認めて、「どんなふうだったら面白いと思う?」と、教えてもらうスタンスで一緒に教科書を見たり考えたりしてはいかがでしょう? 対話を楽しまれますように。

ポイント

私達は、様々なことに出会う中で、面白いと思うものもあれば、そう思わないものがあります。得手不得手もあります。苦手でも、やらなければならないこともあります。その時、どんな考え方ができたら良いでしょうか。例えば、私は、掃除は得意ではありませんが、お掃除グッズは好きです。掃除が苦手でも、発明することは好きで、それを仕事にできるかもしれないなどと考えることもあります。 こんな風に物事を多面的に見ることができたら、一つの事に対しての幅が広がるので、考え方が豊かになるのではないでしょうか。情報も一面だけを取り上げて評価していることがよくあります。その時、多面的に見ることができたら、情報に振り回されずに考えていけるかもしれません。ハートフルコーチが、色々な角度から見た捉え方や面白いと思える工夫を具体的に伝えています。 日頃の様子を見て、お子さんに合ったやり方が見つかるまでやってみてください。
ハートフルキャラバンin東大阪では、講演とグループセッションで子どもの自発性を育てる具体的な関わり方も知ることができます。