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高3男子の愚痴をうまく聞けません

大学受験を目前に控え、息子が私の周りでよくつぶやきます。 もう駄目だとか、無理とか、自信がないとか、母親の前でつぶやくということは何か言ってほしいのだと思いますが、私は何を言っていいのかわかりません。 一度、「そんなに心配しなくても大丈夫よ」と言ってすごく怒られてから、はれ物にさわるような気分です。なんて言ってあげればいいのでしょうか。

とにかくじっくり聴くようにしましょう

ただでさえ神経質になる受験です。2020年度の受験はコロナ禍にあり、感染予防をしながらの受験勉強は、お子さんもサポートする親もいろいろとご苦労があるかと思います。 何とかストレスを発散したいとつぶやくお子さん、そしてそれをどうすればいいかわからないお母さん、どちらの立場も苦しいですね。
お母さんの前でつぶやくというのは、聴いてほしいのではないでしょうか。ストレスがたまると人は心の中でぶつぶつとつぶやきます。 「ああ、もう嫌だ。イライラする。」などと声に出さずにつぶやくものです。ところが側に信頼できる人がいると心の中の無言のつぶやきが思わず言葉になって出てきます。 ため息から始まるかもしれません。「はぁー」と大きなため息が子どもの口から洩れたら、親は「疲れた?」などと声をかけます。 ため息は、自分の中で抱えきれなくなったストレスを聴いてほしいという合図でしょう。優しく「疲れた?」と受け止めれば、きっとお子さんは胸の内を話してくれます。その時の聴き方が難しいですね。
「そんなに心配しなくても大丈夫よ」と言った時のお母さんの気持ちを思い出してみてください。 慰めてあげたい、安心させてあげたい、そんなにストレスを感じることはないと伝えたい・・・と言う思いだったでしょうか。あるいは、聴きたくない話なので早々に話を切り上げようとしたのでしょうか。 いずれにしても、聴いてほしいからその相手として安心できるお母さんを選んだのに、求めてもいない慰めがやってきたのが嫌だったのでしょうか。 あるいは、話をお母さんから終わりにしようとしているという印象を受けたのではないでしょうか。
こんな時は、子どもの方から会話にけりを付けて終わりにするまで、とにかくじっくり聴くようにしましょう。 「アー、もう嫌だ。受かるとは思えない」「もう、大学なんて行かなくてもいいよ」などと親が驚くようなことを言うかもしれません。 何も言わずに、側にいて話を聴いてはどうでしょう。時々、「そうか」「心配なんだね」「そうだよね」と子どもの話に沿って、相槌を打つことは子どもの気持ちを楽にします。 でも、「あなたは大丈夫」という言葉は胸に秘め、ただただ、子どもがストレスを流し切るのを手伝ってはいかがでしょう。一緒にいることです。子どもは話し切ると意外とすっきりして、次の行動に移れます。 ところがそこに何とかしてあげたいという親の意図が働くと、かえって子どもの素直な前進を妨げかねません。
子どもが「お母さんどう思う?」と意見を求めてきたら、それは何かを言ってほしいと言う合図です。「やるだけのことはやってきたんだからドンと構えていれば大丈夫よ」と言ってあげてください。
子どもが幼いころは、親は子どもを抱きしめました。大きくなるとそうもいかないでしょう。で、抱きしめる気持ちで子どもに寄り添ってください。きっとそれが子どもが求めているものです。