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中2女子 要領が悪くて心配です

中二の娘です。幼いころからおっとりしていて、それが今、すごく要領が悪くて心配です。私が口を出しすぎたのもよくなかったと反省しています。忘れ物が多く、それで困ればいつかは気が付くと思ったのですが、あまり困っていないようです。 学校の課題も、ぎりぎりになるまでやりません。どうやら本人は何とかなると思っているようです。 これまではそれで済んできましたが、高校受験も控え、そろそろ自覚を持ってほしいのですが、どう導けばいいのでしょうか。

あくまで自主的に計画させることです

この年頃になると、親が言えば嫌がるし、言わなきゃ何も進まない。親御さんもきっと歯がゆい思いをしておられることでしょう。おっしゃるように、そろそろ自主的にいろいろなことに取り組んでほしい年齢でもあります。 いくつかできそうなことをあげてみましょう。

・時間管理を始める
学校から帰ってからの時間をどう使っているかを振り返ってみましょう。一週間分の毎日の帰宅時間、その後、塾や習い事、食事や入浴、テレビなどを視聴した時間などを表に記入してみるといいでしょう。 このときお子さんにだけやらせるのではなく、親も一緒に自分の振り返りをしましょう。家族みんなでやるといいかもしれません。親から先に、時間の使い方で気づいたことを話し、全員で話し合います。

・計画を立てる
もっとやりたいことをやっていこうと、親自身が食後に読書や手芸、やりたいと思っててできていないことを予定します。子どもとも何がやりたいかなど話し合いながら、それぞれ計画を立ててみてください。 たとえ、15分でも30分でも、意識して何かをすることを計画します。この時、子どもの学習時間を計画することを押し付けないように気を付けてください。あくまで子どもがやりたいことを自主的に計画させることです。

・振り返り、認める
計画を立てた後は、必ず振り返りが必要です。一緒に振り返りをして、うまくできたことや、改善が必要なことなど話し合ってください。うまくいったことに関しては、必ず認めることです。 「時間内にできたね」「しっかり睡眠がとれたね」など、具体的にできたことを認めます。そして、改善点を活かした計画作りを続けましょう。この時もやはり、子どもに「やりなさい」ではなく、一緒にやっていくのが一番の近道です。

・目標を持つ
計画作りとその実行にある程度慣れてきたら、いよいよ目標設定です。親も一緒に目標設定しましょう。仕事の目標、資格試験を受ける目標、健康のための目標など。そして、子どもとはどんな目標を立てたいかを話し合うことです。 お子さんはどんな目標を立てるでしょう。ただしどんな目標も、スモールステップで設定することです。前回、70点だったテストをいきなり100点はむつかしいと感じます。スモールステップ75点でいいのです。 計画し、準備し、75点以上が取れれば、大きな自信になります。

・習慣化するまで続ける
計画と実行がある程度習慣化するまで続けましょう。この機会を子どものためというより、親であるあなたが自分のやりたいことを実現するための時ととらえてはいかがでしょうか。 お子さんが高校受験の準備を始めるまでに計画を立てて行動する面白さを体験できればいいですね。学習もそれと同じです。「やりなさい」とうるさく言うより、効果的なやり方を一緒に実行することです。

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思春期こそ、必要な時にはきちんと向き合えるといいですね。