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16歳の娘、生理が受け入れられません

間もなく16歳になる娘は、生理が受け入れられません。症状が重いとか、痛みがあるとかではなく、嫌なのだそうです。出血することが気持ちが悪いそうです。「一度乗り越えても、またすぐ次が来る。苦しい。」と言って、無気力な日々を過ごして居ます。睡眠や食事は摂れていますし、規則正しい生活も出来ていますが、勉強等をする気になれないそうです。中学校には通えず、教育支援センターに通所していました。4月から通信制の高校に進学は決まっていますが、行きたくないそうです。(本人の希望というより何とか行けそうな学校を親が探したという感じです。)このままニートになって、引きこもりになったり、無気力なまま人生が過ぎていくのではないかと、心配です。13才の頃、子どもの心診療内科に通ったりはしましたが、改善せず他の病院を紹介され、そちらは本人が拒否していて通院はしていません。処方された薬も一切飲みませんでした。

まずは重荷を下ろせるように

この状態をかなり心配しておられることと思います。特に親が、自身の生理をこんなもんだと受け止めて生きてきている場合は、娘の反応が理解できず、心配を募らせるのは当然のことです。お子さんのように極端に拒否するというのではなくても、受け入れられない人は結構いるのではないかと思います。
以前相談を受けたこともあります。その方は、子どももいるのですが、生理や自分が女性であることにも負担を感じていました。子どもとの関係がよくないという相談で始まったのですが、その悩みの根っこには女性性に関すること、生理に関することがあったように記憶しています。
何故この話をするかというと、お子さんの状態は特別なことではなく、ひょっとすると誰にも起こりうる出来事であることをご理解いただきたいと思うからです。お子さんが感じていることが人とは異なる問題で、何とか治さなければないないものととらえることで、かえってことを大きくする可能性があるからです。

少女たちはちょうど思春期の入り口で初潮を迎えます。そのころ彼女たちは身体的に大きな変化の時にあります。昨日まで自分の身体であったものが、突然自分の意思とは関係なく変化していくのは怖れさえ感じるでしょう。その怖れが、自分に対するいたわりに変化し、女性として生まれたことが次の命を宿すことのできる神秘的で、豊かな営みへとつながっていることに気づいたとき、少女たちは少しずつ、自分の身体を“敵”ではなく“味方”として感じ始めます。そして、「痛み」や「不快さ」さえも、身体が自分を守ろうとしているサインだと理解できたとき、彼女たちの中に、静かで確かな自己尊重の芽が育ち始めます。そのためには、少女たちは周りからのサポートを必要としています。
女性であることや生理を恵みのしるしとして受け止め、労わってくれる環境があれば、彼女たちは自分を労わることを学びます。
そこで、今後お子さんに対してできることは、いやだと思っていることを受け止める。つまりお子さんの感じている拒否感を否定しないことです。「いやなんだね」と受け止めて、彼女の思いにひたすら耳を傾けることです。これは親にとってはつらいプロセスになるかもしれませんが、どんなドクターより母親の聞く力が一番の薬になるのではないかと思います。初潮からもう何年も彼女は自分の身体と戦ってきたのです。お母さんとその重荷をシェアできれば、彼女の意識はきっと外へ向かうのではないでしょうか。
何とか治そうではなく、まずは重荷を下ろせるように、何とか学校に行けるようにではなく、楽に自分と一緒にいられるように、を目指しましょう。お子さんに幸せになってほしいというお気持ちで、相談を寄せられたと思います。お子さんの笑顔を目標にやってみましょう。応援しています。

ハートフル子育てコーチング講座
子育ての中で出会う様々な出来事とどう向き合い、どう子どもを導くかを学びます。物事をどう捉えるかと、どう傾聴するかが学びの中心になります。 一生モノの知識と技術が学べます。