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乳幼児期学童期思春期凸凹っ子

3歳男子・検診で発達の遅れを伝えられました。

検診で言葉などの発達の遅れの指摘を受け、経過観察中に市内の言葉教室への参加を提案されました。 息子が出来ることを少しでも増やしたいのですが、思うようにいかない焦りとイライラでいけないと思いつつ息子への言葉がきつくなってしまいます。どうしたら良いでしょうか


お子さんとの理想の関係を描きましょう
お気持ち痛いほどよくわかります。お子さんとの生活の中で、うっすらと不安に思っていたことが経過観察を提案され、まさかとやはりが、混ざったような複雑なお気持ちだったのではないでしょうか。 私もそうでした。しかし、まだお子さんが発達障害と確定したわけではありません。まずは保健師に相談し、診断は発達障害の専門医のいる病院を予約しましょう。
さて、ご相談の件について考えてみましょう。
少しでも彼が出来ることを増やしたいのですが、上手くいきません。 今、息子さんと取り組んでいることは何ですか。それは彼の得意なことですか。それとも不得手なことですか。上手くいく時とそうでない時、何か違いはありますか。それは今の彼に合った目標ですか。それを継続、維持するためには何が必要ですか。 いけないと思いつつ息子への言葉がきつくなっています。
本当はどうしたいですか。お子さんとの理想の関係を言葉にしてみましょう。そのために何から始めますか。笑顔で過ごす時間が多くなると、何が変わりますか。 これらのことを書き出すと、お子さんやご自身の姿、状態を客観的に見る(知る)ことが出来ます。  お子さんを思い浮かべながら取り組んでみて下さい。

◆我が家の場合
次男は(現在25歳 自閉症スペクトラム症+軽度知的障害・診断時5歳)2歳になっても言葉が遅く、長時間に渡る息子の酷い癇癪に手を焼いていました。当時はネット情報も貧しく、発達障害の本も無く、行き先が見えない濃い霧の中にいるようでした。『彼に望む未来の姿(自立)』と当時日常で起きていた『困りごと』をどう解決していけば、私が望む場所(心地よい親子関係)へ行き着くのだろうかと考え、具体的な行動にするために、先ず彼を「観察すること」と学んでいるコーチングの技術を積極的に活用しました。時間はかかりましたが、酷い癇癪・こだわり行動も観察することで、複数の原因を突き止め、癇癪を防止する環境(親の対応)を整えました。その癇癪とこだわり行動はその後、有難いことに再発せず。後にこの方法は認知行動療法に似ていたことを知りました。観察により、次男の基本的な気質、行動パターン。また、どういう時にご機嫌か、不安定な状態は何がスイッチか、表情ではどこに出るのか分かるようになりました。 『心地よい親子関係』を得るために、更に効果的だったのは、「自分を観察する」ことでした。子の状態を左右する大きな要素の一つが親です。私のイライラ、怒りなどがどのような場面で起こり易いか、それを知ることで息子たちとの良好な関係を維持する方法を考えました。例えば、自分の時間が必要な私は、夜9時半を過ぎると辛くなりイライラモード。そこで子ども達に時計を指しながら、「ここからはお母さんの時間。この時間を過ぎると怖いお母さんになっちゃうぞ」と宣言(笑)。子ども達も協力してくれるようになり、私の気持ちの安定にも繋がりました。 また、次男は幼い頃から頑固な面があり、辟易した私は怒りのスイッチが入る直前に彼をくすぐる作戦に切り替えます。可愛い笑い声にいつの間にか私も笑顔になっているのです。 いかがでしたか?まずはご自身の観察から始めてみませんか? 応援しています!

ハートフルコーチ養成講座は年2回開講。お子さんのコーチになって、幸せな自立をサポートしましょう。