1. トップページ
  2. 子育て・自分育てに活かす / ハートフル子育てIdea Box
  3. 乳幼児期
乳幼児期学童期思春期

のびのびと育ってほしいけれど・・・

子どもはのびのびと育てたい。でも、まわりから「しつけができていない」と言われるのが嫌で、あれこれ指図して行動を制限することが多い。どうすればいい?

本当に大切にしたいことを考えるチャンス

のびのびと育てたいというあなたの気持ち、よく分かります。一方で、のびのびした子どもが気になる人の気持ちも想像できます。どちらも子どものことを思ってのことで、その思い方にそれぞれの価値観が表れているような気がします。
子どもを育てていると、価値観の違う人にも出会います。それは、自分が本当はどう育てたいかをじっくり考える、いいきっかけになるのではないでしょうか? 何を大切にするかはひとりひとり違います。違った価値観や考え方が、あなたが子育てで大切にすることを見つけるヒントになるように思います。

私自身も、人の意見に戸惑ったり、自分を情けなく思ったりしながら、子育てで大切にするものを見つけていきました。私の場合それは、親である私が楽しめるか、リラックスしているか。そして、子どもが楽しそうか、生き生きしているかです。そう育てているうちに、価値観の似たお友達と出会いました。

そもそも「しつけ」って、何でしょう?

「のびのび育つ=しつけができていない」とは限りませんよね。のびのび育てながら、しつけもしていくことを考えてみませんか? それには、「しつけ」とはそもそも何か、誰のために必要なのかを考えてみるのもいいかもしれません。
そう言う私も、子どもが小さかった頃はしつけに厳しいほうでした。そしてあるとき、気付きました。子どものためにしつけているつもりが、いつの間にか、「いい親と思われたい」がためにしつけていたことに。「しっかりしたお子さんね~」というまわりの人の声を、「あなたの子育ては立派ね~」と受け取っていました。子どもに申し訳なく思いました。

そんな経験から、提案します。親として、子どもの行動を制限したり指図する必要も当然あるでしょう。そのときにちょっと立ち止まって、その"しつけ"が誰のためのものか、何のためのものか、自分に問いかけてみてください。それが子どもの自立のためではなく、親の都合のためであるときは、その"しつけ"はしなくてよいものかもしれません。

「これだけは守ってほしいこと」、ありますか?

まわりの目や声、気になりますよね。私も外食時、子どもにおりこうに食事させなくちゃというプレッシャーから、「ちゃんと坐って食べなさい! よそ見しない!」と怒ってばかりで自己嫌悪に陥ったりしました。そこで、自由にさせても問題ない時は、思いっきり好きなようにさせました。自宅ではどんなにぐちゃぐちゃな状態になっても、自分で食べさせる、などです。そして、どうしても守ってほしいことだけは、子どもにしっかりと伝えるようにしました。「食べるときは座って食べようね」「お口に入れたらもぐもぐ、ごっくんだよ」という具合に、いつでも、どこでも、何度も、丁寧に。

あなたは、お子さんのどんな行動を制限することが多いですか? そのなかで「これだけは守ってほしい」ということは何でしょうか。それをピンポイントで、根気よく伝えていくことをされてみてはいかがでしょうか。伝え続けているうちに、子どもは1つずつ身につけていきますよ。

「指図して行動を制限する」ほかに、こんなしつけの方法も

しつけが「指図して行動を制限すること」だとすると、お子さんもあなたも苦しいですよね。
しつけを「一緒に楽しんでルールやマナーを覚えていくこと」と考えると、楽しく伝えられる気がしませんか?
「こうしたほうが、気持ちがいいよ」「こうするといいね」「あれしてみようか」と、お互いが楽しく過ごせるやり方を提案したり、「いいね、いいね」と励ましたり。お互いが気持ちの良い方法でルールやマナーを伝えられるといいですね。

「ここまではOK、ここからはNG」を決めるために

あなたが思う「のびのび育てる」とはどのような子育てなのかをイメージし、それを大切にしてほしいと思います。「のびのびと育てる」とは具体的にどういうことでしょうか? そして、「のびのびと」育った結果、どんな大人になってほしいと思っていますか?
目指すところがはっきりすれば、「ここまでは見守っていて大丈夫。ここからはしてはいけないことだと教える」という、あなた自身のしつけの尺度も定まるかと思います。たとえば、危険な行為は絶対にダメ、などです。

その尺度を親が見本となって示すことも大事ですね。楽にはできませんが、しつけについての一番の近道であったと、子どもたちが成人した今、感じています。
「のびのびしている」とあなたが感じるお子さんがいたら、その子の親はどのような対応をしているかを観察すると、参考になることもあるかもしれません。

時には探偵気分で

子どもって、自分の成長に必要な時に必要なことをしているんですよね。どんな言動も、子どもにとっては意味のあることばかりなので、「何を考えているのかな?」「なんでそんなことをするんだろう…」「今度どうするんだろう…」と、思って観察していると必ず、「あーなるほど!」「あれ、やりたかったのね」「だからこれやってたのね」と思うことがあるはず。
そんな気持ちでいると、お子さんの行動もほほえましく見られるようになるかもしれませんよ。

「今すぐ100%」でなくても大丈夫

子どものことを尊重したいし、周りからも良く思われたい。親として自然な欲求ですよね。ただ、どちらも一度に100%叶えようとすると、たいへんです。

子どもも、私たち親も成長します。ですから、まずはあなたが子育てで目指すところを決めましょう。そして、そこに向かって一歩ずつ進んでいきます。うまくいくときもあればそうでないときもあります。その過程で、子どもは、自分を主張しながら周りと折り合いをつける方法を見つけていくでしょうし、私たち親も、それをサポートする方法を学んでいくことができます。その結果、子どもはのびのびと育ち、気持ちよく子育てに取り組める環境も整っていくでしょう。