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夫との子育て観の違い

幼稚園の子の母です。 私は子どものペースに合わせて見守りたいのですが、夫は小さいうちから厳しくしつけることが大事という考えで、子どもが自分からする のを待てません。 夫と子ども、どっちの味方になればよいのかわからず、板挟みになっています。

夫婦で役割分担

このような時、私は子どもをかばっていました。 我が家は娘が二人なので、男一人(父親)に対して女三人(母親+娘)ががっちりタッグを組んでいました。 主人に「俺を悪者にしているだろう」と言われたこともあります。それでも娘二人は、今もお父さんが大好きです。 好きと言うより、気があっている感じかな。娘もお父さんとの方が共通の話題があると言っています。

昔を思い出してみると、主人は子どものすることに興味を持ち、一緒に楽しんでいたように思います。

怒ると怖い人ですが、楽しむ時と怒る時のメリハリがあったように思います。 怒っているときは私がかばっていたので、結果的に夫婦で役割分担をしていたことになるのかもしれません。

ケースバイケースで

夫婦で考えが違って、「いったいどうしたらいいのよ」と悩んだこと、私もありました。 「夫の考え方を変えてもらいたい!」思ったこともあります。 あなたの考え方もご主人の考え方も、どちらも間違っていないと思うので、その時々で柔軟に考えてみてもよいのかもしれませんよ。 どちらの味方になるか、ケースバイケースで使い分けるのです。

私の場合は、子どもが本当に自分でやりたくて、「ここは任せて見守る方がいい」と思えば子どもの味方になって、 「パパはそう言うけど、自分でやりたいんだもんね~待っててほしいよね~」と夫の前で伝えますし、逆に、どう見ても子どもがグズグズしていて、 私から見ても「ここはけじめをつけなくちゃいけない」と思う時は断然、夫の味方です!

「パパの言うとおりだよ!これをしてくれないと、ママは困るんだよ。今すぐやりましょう!」と、父親の威厳に大活躍してもらっています。 そうしたなかで子どもが、いろんな考え方があること、いろんなやり方があることを学んでくれたらいいなと思っています。

子どもなりにうまく対処していきます

お答えするためにパソコンの前に坐っていたら、娘が割り込んできました。「お母さんは子どもの味方してよ!」 ですって。

我が家の場合は、私が厳しくて、夫は甘いのです。父親が「やっても良いよ」と言うことに、母親である私がダメと言うことがよくありました。 娘が幼かった頃は、父母の意見の違いに戸惑ったこともあったようですが、そのうち、自分にとって都合の良い方の言うことに従ったり、割り切ってそれぞれに合わせるという具合に、対処法を見つけていっていました。両親それぞれの意見を聞いたうえで、自分なりの意見も主張するようになりました。そうやって成長していったみたいです。

子どもにいちばん伝えたいこと

うちも子どもへの接し方が夫婦で違いますが、夫の気持ちも理解できるので、どちらの味方になるとは決めていません。 「パパがああ言ってるから、一緒にササッとやっちゃおう!」と言って、おもちゃの片づけなどを一緒にすることもあります。 「父も母もあなたのことを大切に思っている」ということが伝われば、それがいちばんと思っています。

ご主人がお子さんに厳しく接するのは、どんな思いがあってのことでしょうか? まず、それを聞いてみませんか?

理想の子育てにとらわれていませんか?

子育てをするうえで夫と意見が合わないと、とても辛いですよね。 ゆったり子供を見守ることを大切に考えているあなたには、ご主人のせっかちさや厳しさは、目に余る行為と映るときもあるかもしれませんね。
私が、まさしくそうでした。子供への接し方について夫婦で議論したことも多々ありました。 正直、彼の態度が許せなかったし、彼の接し方を見ていて苦しくて、いつも子どもに肩入れしていました。

でも、ある日気付いたのです。 私の中に、「子育てとはこうあるべき。父親とは、こう子どもに接するべき」という思い込みが渦巻いていて、それを無意識のうちに押しつけていたことに。 私の理想から外れた主人に、ストレスを感じていたのかもしれません。

主人も、一生懸命に子育てしてくれていたのですよね。 子供を大切に育てようと思っている根っこの気持は一緒で、ただ、やり方が違うだけ。 そう思えたら気が楽になって、主人のことも優しく見守れるようになっていきました。

子どもって、たくましい

私の夫は熱血野球コーチで、家でも厳しい父親ぶり全開でした。 子どもが2年生になるとチームに入れて、がんがん鬼のように叱りながら指導するので、「子どもが萎縮してしまうのでは…」と心配しました。 そんな私に先輩ママが、「大丈夫。○○君は上手にお父さんの言うことを聞き流していると思うよ」と。当時の私にとって目からウロコでした。

お子さんとパパの関係はいかがですか?厳しくしつけられても、普段パパと仲良く遊んでいるようだったら全く心配要らないと思います。 子どもが小さいうちはまだ受け流すことはできないかもしれませんが、そもそも親が10のパワーでしつけても、子どもには4くらいしか届いていない時の方が多かったりもしますよ。

厳しい父親でよかったこと

私も、夫婦が同じ考えで子育てできたらどれだけいいだろうと思いながら子育てをしていました。 子どもたちが成長してわかったことは、父親の厳しさから子どもたちが学んだこともあるということです。

現在20歳の長男は、父の生き方、考え方を彼なりに受止め、人間的に父を尊敬しているようです。 中3の次男は、「おれ、就職して上司にどんなに怒られても絶対大丈夫。父さんで免疫ができてるから!!」と、変な自信満々です(笑)。 あと、これは内緒の話ですが、父親が厳しいと逆に母のあたたかさが際立ち、子どもにとってこの上ない心の拠りどころとして認知されるので、お徳ですよ(笑)。

お得な立場になったとき、私が心に決めていたのは、子どもの前で父親を決して否定しないことです。 「パパは、あなたに何かあったときのために厳しく言ってくれているのよ。 パパはあなたのことが大好きで、いつもとても大切に思っているのよ」と伝えていました。 今思うことは、夫の厳しさも含め、すべてのことが我が家の子育てにとって必然だったのかな?ということです。

夫婦でバランスをとる

私も長男の子育ての時には同じような思いをしていました。 こんな小さな子になんでもっと優しくできないのなんて、内心主人を責めていた時もありました。 そんな厳しかった主人が3番目の子に対しては甘くなって、すると反対に私が「もっと厳しくしなくては」と…。

この逆転はどうして起こったのでしょうか? もしかしたら、極端にどちらかに偏らないようにバランスをとっていたのかもしれません。

あなたもご主人もお子さんのことを大切に思っているのは同じかと思います。 ご主人と子育ての考え方について話し合う、ひとつのきっかけになるかもしれませんね。 我が家では私は主人に対して不満を言えずに我慢することが多かったのですが、子どもが中学受験をする時になって初めて子育て、子どもの将来についてじっくり話し合いました。 分かったことは、二人とも子どもの幸せを願っていること、そしてその現れかたが違うだけだということです。

みんな違って、みんないい

いろいろな意見があると思いますが、私は夫婦の考え方や接し方が違ってもよいと思っています。 世の中では、意見の違いは当たり前。そうした違いを感じた時にどう対応するかを、お子さんが小さいうちから教えるチャンスだと思いました。 ご家庭の中で、お互いの意見を尊重しながら良い関係を作っていけば、お子さんは両親という身近なお手本から、考え方の違う人に出会ったときにどうするかを学べますし、両親の深い愛情を感じる機会にもなるのではないでしょうか。 この先お子さんが学校生活や社会生活を送るようになってからも、きっと力になると思います。 ひとりひとりがこうした力を身につけていけば、いじめをなくす力にもなるかもしれません。

そのために提案したいのは、ご主人を家族から一目置かれる立場、存在として接することです。 お子さんの前でご主人を批判せずにお父さんを大事にしておくと、お子さんが思春期で扱いにくいと感じるようになった時にも、大活躍してくれますよ。

めざすところはひとつでも、方法はいろいろ

子育てにおいて、こう育てなければ子どもがダメになるというものはありません。
大切なのは、どのように子どもに接するかではなく、どこをめざして子育てをするかです。 めざすところが同じなら、夫婦がそれぞれの方法で育てていても、子どもは順調に成長していくことができます。 「どちらの味方になるか」ではなく、めざすところに向かうにはどうすればよいかを基準に、あなたの行動を選べるようになります。

あなたはどこをめざして子育てをしていますか? ご主人はどこをめざしているのでしょうか? この機会に話し合ってみませんか。