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2歳女の子。怖がりで母親から離れない

2歳の女の子です。すっごく怖がりで、どこに行っても母親から離れません。 特に初めてのものが苦手で、時に号泣してしまいます。怖がりはいつかなおるものでしょうか。どうしたらいいか困っています。

今の状態はずっとは続かない

最初の一歩は、大人でもなかなか勇気がいりますよね。2歳児はなおさらのこと。うちの長男も初めての『もの』や『こと』が苦手でした。まず心配が先に立ち(やってみよう!)という気持ちとは無縁なタイプ。一方次男は、初めての場所でも振り向きもせず遠くに走り去っていく無鉄砲タイプ。兄弟でこうも違うものか!と驚きながら乳幼児期を過ごしました。小学校に入ると行動半径も広がり、少しずつ自分達の物差しが出来てきました。(ここまでは安全、この人は安心、ここならOK!)というように。長男の慎重さと次男の無鉄砲さは相変わらずでしたが、子どもなりに(今、自分はどうしたらいいのか?)と考えて行動するようになりました。そして成人した今、思った事をどんどん実現する長男と思慮深く前に進む次男、様子は幼い頃と真逆です。根本的な性格は変わらずとも、彼らなりに『なりたい自分』に自らを変えて来たのだと思います。あっぱれ!です。幼い頃は子どもの様子に一喜一憂しましたが、子どもには成長する力があります。『今』がずっと続くわけではありません。むしろ今は、くっついてくれるお子さんをぎゅ~っと抱きしめて、限りある時間を楽しみましょう!将来どうなるか…?お楽しみに。

好きなことから

怖がり?とはちょっと違うかもしれませんが、うちの娘も人見知り、場所見知りが激しく、初めての場所へ行くと私の後ろへ隠れて自分からは遊びの輪に入ろうとしませんでした。2歳児のプレ保育でも、母子分離の時間、私がいなくなると泣いてしまい、お迎え時には保育担当の先生のおひざでいつもだっこされていました。週1回でしたから、慣れるのに時間がかかったのだと思います。でも、8ヶ月目くらいに給食の練習でランチが出るようになると自ら進んで保育室に入るように。そう、うちの娘『くいしんぼう』なのです。美味しいものが食べられる場所→行きたいとなったようです。好きなことがあればひとりでも行動できるのだなと思いました。また、好きな肌触りのおくるみは、かなり大きくなっても娘のそばにありました。それがあるだけで、安心するそうです。相談者さんのお子さんも新しい環境に慣れるのに他の人より少し時間がかかるのかもしれませんね。無理強いせずに、お子さんの好きなことや得意なことを見守る。そして新しい場所に行くときには好きなおもちゃや絵本などを一緒に持っていくと、親子にとって安心材料になるかもしれません。くっついてくれるのも今だけですよ。その時間も大事にしてくださいね!

いつかはなおります、大丈夫です!

娘も1歳半くらいの時から、人見知り&怖がりでとても苦労しました。心配されるお気持ちとても良くわかります。男の兄弟に囲まれているのに何故か男性をとても怖がり、父親以外の男性が近づこうものなら声がかれるまで泣いていました。特に困ったのが病院に行かなければならない時です。何科にかかるにも髪の長い女医を探し受診していました。初めての場所に慣れるのにも時間がかかるタイプだったので、習い事やプレ幼稚園に通わせる時は前もって見せに連れて行ったりと色々な工夫をしてみました。それでもいざ私と離れるとなると、大泣きでズッと先生に抱かれ、最後まで泣きっっぱなしという事もしばしば・・・このままでは幼稚園の入園も難しいかなぁと半ば諦めていたのですが、いざはじまると意外と平気で「バイバーイ!」と手を振って元気にバスに乗って登園していきました。何がきっかけで平気になったのかは分かりません。ただ本人が嫌がっている間は無理矢理離したりせず、本人が安心出来るように心がけていました。これから娘さんが色々な事に興味を持ちはじめ、少しずつお母さんと離れる機会も増えていくと思います。そのなかで怖がりもなおっていくはずです。

お母さんにくっついて、観察しています

わが家の娘も用心深いというのか…いわゆる‘怖がり‘です。私は「怖がる=意気地なし、弱虫」というイメージを抱いていていたので、彼女が大学生の時に「何故そうなの?」と尋ねてみました。すると「自分でもわからない…でもよく知らない人や物事を警戒するのは当たり前の感覚じゃない?軽々しく動くお母さんのほうが私には不思議。」と言われました。その答えに、私は小さかった娘がじっと石のように動かなかった姿を思い出しました。彼女は、ただ怖がっていたのではなく、「大丈夫かどうか」を判別していたのだと理解できました。初めてのことだらけの2歳の子どもはお母さんにくっついて心置きなく泣きながら「これは何?そこは安心できる場?この人に身を任せて大丈夫?」と確かめているのではないでしょうか。離れないのは「まだ安心していません」というサインなんでしょうね。お母さんは‘困った~オーラ’ではなく‘大丈夫だよ~オーラ’を漂わせて、しばらくの間気長に見守ってみませんか?この先、くっついて離れなかったお子さんが自分から一歩を踏み出したとき、ホッとすると同時に「頑張ったね!」と胸が熱くなる出来事がたびたびあると思います。

冒険心もむくむく育っています!

次男が2歳の時のことを思い出しました。用事があって、子どもを一時預かりしてくれる保育園のサービスを利用した時のことです。よく一緒に遊んでいる近所の子ども数人も一緒でしたし、園庭には楽しそうな遊具もいっぱいありました。最初は嫌がっても何とか楽しく過ごしてくれるだろうと思っていました。用事が終わって迎えに行くと、拳にグッと力を入れて、前を向いて正座をしている次男の姿がありました。園の先生が、優しく何度も声をかけても、園庭に遊びに行かず、お昼寝をすすめられても『絶対に横にならない』と言い張ったそうです。次男は、親とまた会えるのか不安を抱きながら、ここでは油断はできないと思っていたんですね。数時間ずっと踏ん張っていた次男はすごい!本能的に自分のことを守ろうとしていたんだ!と思いました。それと同時に私や家が次男にとっての安全基地だったんだ!と改めて感じました。3歳になって、幼稚園に行く頃には、離れてもまたすぐ会えるということがすっかり理解できるようになったようです。親と離れても元気に遊べるようになりました。お母さんにべったりの時期もあと少しだと思います。安全基地を充分に味わいながら、冒険心もむくむくと育っていると思います。

まとめ

しっかり歩けるようになって、自分で動ける範囲も広がってきた2歳。でも内面はまだまだ親がいるからこそ、安心して行動できているのですね!加えて、慎重なタイプの子であれば、初めてのことは、想像もできない恐ろしいものであると感じて、自分の身を守ろうと必死になるのでしょうね。個人差もありますが、3歳頃になると、そんなに恐れることではないと、たくさんのことを想像できるようになっていきます。また、ママと離れてもまた戻ってくると理解できるようになっていきます。怖がっている時は、『こわいと思っているんだね〜』と気持ちを言葉で代弁してあげて、むぎゅーっと抱きしめてあげると、わかってくれていると感じて落ち着いてくるかもしれません。またお気に入りの人形やタオルなどを持っていく、事前に親子で一緒に同じ場所に行っておく、などの工夫が効き目があることも。お母さんにべったりは、ずっと続くことではありませんが、一日中くっつかれていては大変ですよね。パートナーや周りの人の助けも借りて、1人の時間も確保しましょう。無理せず時期を待つをモットーにかけがえのない時期を楽しんでくださいね!くっついてくれていた時期が懐かし〜と思える日がきっときます。