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髪の毛を切るのを嫌がります

6歳年長の男の子です。 もうすぐプールや水遊びが始まるので、髪を切ろうと誘っても嫌がります。「後ろは切ってもいいけれど、前髪は絶対切りたくない」と言うので困っています。

子どもに選択させてみよう

髪についてとてもこだわりがあるお子さんかもしれませんね。 親としては、管理が大変だから切って欲しいですよね。気持ちは良く分かります。 でも私個人としては、お子さんが切りたくなければ、切らない選択肢もありだと思います。 髪を伸ばしているとじゃまになるので、結んだり、ピンで留める。濡れた髪を乾かすのに時間がかかる等を説明すればそれが嫌で切りに行くかもしれません。我が家の娘も切りたくない派。管理ができないから毛先がボロボロ。そこで、『毛先を揃えるとキレイになるよ』と言って美容院に連れて行きました。美容師さんから説明を受け、初めに言っていた長さより多くカットすることを自ら選択しました。いつも家でヘアカットされているなら、床屋や美容院につれていくなど、少しお兄さん扱いしてあげたら、気持ちが変わるかもしれません。また、ヘアドネーションと言って、髪の毛を病気の子のかつらを作るために提供するボランティアもあります。小学生の男の子でも、やっている子はいますよ。どうせ伸ばすのなら、そこまでやるのはどぉ?と応援するものいいと思います。伸ばすメリットデメリット、色々な選択肢を伝えて髪を切るかどうかの選択を本人に任せてはいかがでしょう。 自分で選択できた経験、それに伴う色々なことはきっとお子さんにとって成長につながると思います。

『こだわり』は誰にでも

後ろは切るのに前髪は伸ばす、お子さんのこだわりですね。ここは少し手間と時間をかけて、お子さんを交えて様々な人たち(身近な人や眼科の先生など)と話をしてみるのはいかがでしょう?そうすると、親もお子さんも、お互いの気持ちやそれぞれの思い込みに気づいて、違った見方ができるようになるかもしれませんよね。なにより「一緒に考えてくれている」と思って、お子さんは嬉しいのではないでしょうか。もしかしたら理由なんかなくて、ただ前髪を切りたくないのかもしれません。でも、多少意見や感覚が違っても、自分のことを大切にしてくれているとわかると、お子さんは安心して自分の前髪をどうするのかを決めることができると思うのです。 ところで、誰にでも他人からすると『?』な「好き」や「こだわり」ってありますよね。わが家の息子が同じ年の頃、いくら私がダメと言っても…気がつけば着替えて、大好きな半袖を一年中着ていた時期が6~7年ありました。先日彼が帰省した時、真冬に震えながら写っている自分の写真をみて「僕、頑張ってたんやな~!」と大笑いしていました。お子さんの前髪もそんなものかもしれませんね。

色々な体験をさせてみる

後ろの髪は良いけど、前髪は絶対切りたくない!大人から見ると何とも不思議で可愛らしい価値観で、思わず微笑んでしまいました。お子さん本人に、何かイメージしているヘアスタイルがあるのかもしれないですね。暑い時期は短めの方が衛生面で安心なので、親としては短めにして欲しいところです。かと言って、無理矢理押さえつけてカットする訳にもいきません。先ずは、前髪を切りたくない理由をじっくり聞いてみるのはどうでしょうか。(私自身小学生の時、前髪を真っ直ぐに切られ、変なあだ名を付けられた嫌な経験があります。)その次に、前髪が長いと不便な事もあるという体験をさせてみる。例えば、帽子を被ると前髪が目にかぶさって見えづらい。自分でスイミングキャップを被るとき、やりづらくて不便でないか、お風呂などで体験させてみる。前髪が長いと入れにくいし、濡れると直ぐに脱げてしまったりするはずです。そして、前髪が目に入ると視力低下の原因になる事を、図鑑など使って説明してみる。今では子ども専門の美容室などもあり、慣れた美容師さんが上手に対応もしてくれます。一度そんなお店に見学に行くのも良いかもしれません。本人の目指すスタイルを尊重しながら、良い解決策が見つかると良いですね!

切りたくないなら、ルールを決めよう!

どうしても前髪を切りたくない年長さん、それほどまでの強い意志を表現できるのは、頼もしいですね。ですが、親としては、なぜそこまで?と悩ましい限り…といったところでしょうか。無理にバリカンで刈る訳にもいきませんから、ここはひとつお互い歩み寄り、一緒にルールを決めた上で前髪を伸ばすのはいかがでしょう。例えば、前が見えないと危険だから、顔が隠れないようにピンで留める。お風呂から上がったら、風邪を引かないようにしっかり自分で乾かす。水泳帽から髪を出さない。ルールを決めたら、どうやったらそれができるか?お母さんと一緒に作戦タイム。自分でコツコツ練習するのも楽しそうです。親子で話し合いながら前に進んで行けるといいですね。ルールどおりに出来なかった時はどうするか?の約束も最初から決めておくと良いでしょう。  子どものやりたい!を否定せず、どうしたら実現できるか?を親子で考えられたら、なんて素敵でしょう!そして楽しい事でしょう!私は子育て中、息子達の驚きの行動を、いつも興味津々で眺めていました。命に別状がなく、周りに迷惑を掛けない小さなチャレンジは、大いにすべし!がんばれ!です。

話し合える関係をつくっていこう

小学校の放課後に子どもと遊ぶ仕事をしています。男の子の中にも髪を伸ばしている子がちらほらいます。髪が長いことで安心していると思われる子、かっこいいと思っている子、親の好みで伸ばしている子、など理由も様々なようです。お子さんが前髪を伸ばしたいのも、何か理由があるのかもしれませんね。どんな理由であっても、どんなに些細な事であっても、否定しない!と心に決めて、そっと優しく聞いてみるのはどうでしょうか?お子さんが話すのを最後まで遮らずに、理解したいと思って耳を傾ける。その後で、私はこう思っているよ、と伝える。話してくれた思いを否定せずに、これからどうするのか一緒に考えていく。こんな風に接していくと、意外な着地点に落ち着くかもしれません。我が家も私がそのように心掛けるようになってから、子どもたちは、安心して自分の意見を言ってくれるようになりました。そして、私の意見も落ち着いて聴いてくれるようになりました。これから大きくなるにつれて、その子どもなりの意見はたくさん出てくると思います。 成長の証だと思って、じっくり耳を傾けて、話し合える関係をつくっていけたらいいですね。

まとめと番外編

子どもの髪型も個性の一つとして尊重されるようになってきました。けれども、視力の低下や衛生面の問題も関係するとなると、子どもの言い分をそのまま受け入れることは難しいですよね。 焦って親の言うことをきかせようと必死になってしまうと逆効果になってしまう可能性もあります。提案にあったように、子どもの意見をじっくり聞いてから親の意見を伝える。 実際に体験させたり、いろんな人の意見を聞きながら一緒にルールを考える。子どもに慣れている美容師さんに相談してみるなど、いろいろ試してみると解決策が見えてくるかもしれません。 少々時間がかかることになるかもしれませんが、子どもにとっては、自分の意見を伝えたり、自分で選択する練習になります。そして何より自分の意見も大切にしてくれている、と感じることができます。 是非試してくださいね! 既にご存じかもしれませんが、伸ばしかけの前髪をピンを使わずにまとめる方法「くるりんぱ」も紹介しておきますね。①前髪を束ねてゴムで結びます。 ②結び目をちょっとゆるめて、真ん中に穴を作ります。③結んだ髪の毛を通せば完成です!男子はやらないかな?