1. トップページ
  2. 子育て・自分育てに活かす / ハートフル子育てIdea Box
  3. 乳幼児期
乳幼児期学童期思春期凸凹っ子

ママ友の子どもへの対応が気になる

サークルで一緒のママ友の言動が気になります。2歳前の自分の子どもに対して「ダメ!」ときつく連発し、その子が離れようとすると襟首をつかんで戻すこともあります。 そのママが「ダメ!」と言う度に周りもちょっと緊張してしまいます。 その子もかわいそうだし、自分の子や周りの子への影響も気になります。もう少し優しい言動をしてもらうために、何かできることはあるでしょうか。

お母さんと話す機会を作ってみる

最近、私自身も町を歩いていて、もの凄い勢いでお子さんを叱っているお母さんを見かけます。心の中で「そんな言い方をしなくても…」と、気になるものの、何も出来なくて暫くは悶々とした気持ちが続いてしまいます。頻繁にサークルで一緒になり、同世代のお子さんを目にするなら、尚更気になりますね。私の子どもの幼稚園時代にも、同じような経験をした事があります。いつも声が大きく、怒鳴り口調で子どもを叱っているお母さんがいました。何かの機会で、そのお母さんと皆でランチをする事が度々ありました。その時に私が感じた事は、『お子さんをとても愛しているんだなぁ』ということでした。いつもの対応とは裏腹にお子さんの喜ぶ事や、将来幸せになるにはどうした方が良いか等、常に考えていらっしゃいました。そのうちに皆とも親しくなり、色々悩みを話してくれるようになりました。お母さん自身もお子さんとの関わり方や伝え方に悩んでいて何が正解かわからないと。私も話しを聞きながら自分にもあるなぁ〜と共感した事をよく覚えています。少しずつ親しくなるなかで、冗談交じりに『その言い方キツっ!』『まぁまぁ落ち着いて!』等、遠回しに伝える事が出来るようになっていきました。そのお母さんとゆっくり話をする機会が出来れば良いですね。 違和感を感じとれた相談者さんなら出来ると思います。

「ダメ!」はどんな気持ちから?

子どもを育てているといろんなタイプの人と出会いますよね。娘の幼稚園で一緒だったAさんは入園当初から『直ぐに怒る怖い人』として有名でした。子ども達が年長になった頃のこと。保育後の園庭でBちゃん(Aさんの息子)がうんてい(遊具)の上で四つん這いになって遊んでいると、「コラ!B。何してる!早く降りろ!!」と凄い剣幕でAさんが怒り出しました。すると、ママ友のMさんがとっても明るい声で「Bちゃ~ん、Bちゃんが落ちないかって、お母さんものすごーく心配してるよ!」「知ってるー」Bちゃんは答えます。Mさん「大丈夫?気をつけて降りておいでって、お母さんが言ってるわ」「わかった」とBちゃんは涼しい顔で降りてきました。その様子にMさんとAさんは顔を見合わせて笑い出し、園庭は「そうだったのか~」「ナイスアシスト!Mさん」と和やかな空気が広がりました。 Aさんは気持ちが優しくとても子ども思いなのですが、心配すると『酷く怒ってしまう』(笑)(笑)せいで怖い人だと誤解されがちです。二年間一緒に過ごしてきたママ達はそれがわかっているので、「これはアカン!」と思うと、こんなふうに言葉を補ってAさんの気持をみんなに伝えていました。「何かできることはないか」という優しい気持ちを持った相談者さんなら、きっとできることは見つかっていくと思います。

サークル活動を通じてできること

キツい言動を耳にするとドキッ!と場が固まるカンジ、私も体験したことがあります。周りはあまり心地のいいものではなく、ついついその親を遠巻きに見るようになったり、避けたりして・・・。優しい言葉を使って欲しいと願っても、その為に周りができることは、あまりないかもしれません。なぜなら、その行為は当のお母さんにとって疑う余地のない当たり前のこと。スイッチを切り替えるように優しい言葉にチェンジするのは難しいでしょう。では、何ができるか?と考えると、とてもささやかな事ですが、まずはその親子を疎外することなく皆さんの輪の中にいれ続けること、関係性を切らないことが大事だと思います。一緒に楽しく活動する中で、皆さんがお互いの子ども達を自分の子と同じように世話をしたり注意し合ったりできるようになるといいですね。様々な子どもとの関わり方があることを、そのお母さんが気付く機会になることでしょう。子どもが成長するように、親もまた成長していきます。サークルの皆さんで、お互いにいいところを見つけ合い、困ったときは相談しながら子育ての同士としてお付き合いが続くことをお祈りしています。キツい言葉が子ども達に与える影響は、あまり心配ないのでは?と思います。 子どもが一番注目し、真似するのは自分のお母さんの言葉です。

「ダメ!」より「いいね!」

ママ友は決して『ダメ!』を連発したくて言っているわけではないですよね。ママ友なりの理由があっての行動だと思います。人の行動を変えることは容易ではありません。でも何とかしたい!という気持ち良く分かります。ご相談ありがとうございます。以前、3歳だった甥っ子が駐車場で走りだしたとき『危ない!走っちゃダメ!』と叱った義妹。危ない場面ではそれも大切ですが、子どもはききません。そこで、『手をつないでくれる?』『一緒にぞうさんで歩けるかな〜』と私の手を出して甥っ子に誘導してもらいました。上手にのっしのっし歩けたら、『上手!いいね!』と声かけ。行動を変える声かけやサポートを一緒にできたら『ダメ!』の回数は減るかもしれません。具体的には、ママ友のお子さんを含むサークルの子ども達の行動を見て、良いときに『いいね!』と声かけしてみる。遊んでいる様子をビデオに撮って、一緒に見てみるなど。相談者さんが行動することで、ママ友は、違う伝え方を知ったり、客観的になれるかもしれません。子ども達が分かるように伝え方を工夫してみる。 大人でも子どもでも『ダメ!』より『いいね!』をたくさんもらいたいですよね。

ママ友とお子さんのいいところを伝える

我が家の子どもたちが幼かった頃、私もママ友さんのようなところがありました。怒って子どもを正すことが、しつけだと信じていました。おまけに家の中と外で態度を変えるのは良くないと思って、外でも頑張って⁉怒っていました。その頃の自分を振り返ってみると、「私が子どもをいい子に育てなければといけない!」と思っていました。そして、心に余裕もなく、怒ることで素早く私の思い通りの行動をしてもらおう、と思っていました。子育てに自信がない日々の中、私や子どものいいところを伝えて励ましてくれるママ友がいました。子どもを正すことばかりに気をとられていた私は、そのママ友の言葉に驚いて、嬉しくて、よく泣きそうになっていました。楽しい時間を共に過ごしてくれるその人のおかげで私も子どもたちもとても救われました。相談者さんのママ友さんも注意することにばかりに気をとられて、子どものいいところが見えなくなっているのかもしれません。「大丈夫だよ。○○ちゃん(くん)はこんないいところがあるよ。」と具体的に伝えてみるのはどうでしょうか。子どもへのまなざしがほんの少しでも変わるきっかけになるかもしれません。 時にはママ友さんのいいところもプラスして。

ポイント

歩き回ったり、ちょこちょこ走れるようになった2歳前後のお子さん。危なっかしくて、ついつい先回りしてあれこれ注意してしまうことは誰にでも経験のあることだと思います。けれども、心配が行き過ぎて、何でもダメ!ばかり連発しているママ友の姿は、気になりますよね。周りの雰囲気もピリピリして、お子さんのことが心配になるのもわかります。その人の子育てのやり方は、その人の問題であることだとしても、周りの人ができることはどんなことがあるでしょうか。まずは、ダメを連発する理由を想像してみるのはどうでしょうか。心配が過ぎるあまり、何でもダメと言ってしまうのかな…子どもを常に正さないといけないと思っているのかな…など、いろいろな理由が思い浮かぶと思います。その人なりの理由があるのだろうな、と考えられたら、できることが見えてくるかもしれません。提案にあったように、一緒に楽しい時を過ごしてママの気持ちを聞いてみよう~だったり。時々ママ友の言葉を優しい言葉に言い換えてみよう~だったり。ママ友のお子さんや周りの子どものいいところを伝えてみよう~だったり。ママ友は、実は子育てに悩んでいるのかもしれません。相談者さんの行動や優しさに触れることで、何か気づくことがあるかもしれません。無理のない範囲で是非やってみてくださいね。周りのお子さんへの影響ですが、子ども自身が直接怒られているのでなければ、特に問題はないと思います。 もし怖がっている様であれば、「大丈夫だよ。」と伝えてあげてくださいね。