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乳幼児期学童期思春期凸凹っ子

ちゃんと母親できているのか不安

街中で穏やかに過ごしている親子をみると、自分は上手に子育てできていないのではないかとおちこんでしまいます。 愛情は足りているのだろうかとか、自分はちゃんと母親ができているのだろうかという不安があります。

皆同じようなことに悩んでいる

自分の子育てに対する不安、とてもよくわかります。 子育てひろば等で、身ぎれいにした親と穏やかに遊ぶ子どもの姿をみて、どうしてうちの子はこんなに走り回って、言う事を聞かなくて、泣き叫んでるんだろう・・・と私も何度思ったことかわかりません。今はSNSのキラキラした子育てを見て辛い気持ちになるという話もよく耳にします。あるとき、うまく育てている親と私の違いは何なんだろうと思い、私は思い切って子育てひろばで出会ったお母さんたちに声をかけてみました。すると返ってきたのは、「うちは外では恥ずかしがり屋でおとなしくなっちゃうけど、家では怪獣みたいに暴れてますよ」や「いやいや、ついさっきまでひっくり返って泣いてたんですよ」という言葉。私はそれを聞いて、うまく育てている“ように見える”のは、その瞬間の切り抜きで捉えているからで、意外とみんな同じようなことに悩んでいるんだなと思い、少し気持ちが楽になりました。

子どもの笑顔が答え

私も、自分が子どもに愛情を充分に注げているのだろうかと、不安になる時がありました。例えば、周りの大人から「早くご飯を食べさせてあげないとかわいそう」「買ってあげないとかわいそう」など、「子どもがかわいそうだから」と言われた時のことです。それはまるで、自分が子どもに不憫な思いをさせているダメな親だと言われたようで、腹が立ったり落ち込んだりしてしまうのです。私の子どもは本当にかわいそうな子なのでしょうか。いいえ、そんなことはないはずです。私なりに子どものことを考えて、行動していたのですから。もし、今の私が、あの頃の私に声をかけるとしたら、こんなメッセージを送りたいです。「周りの人は、子どもをただ、かわいいと思ってくれているだけ。あなたが、子どものことを大切に思っていることは、子どもが一番知っているはずだよ。ほら、子どもの顔を見てごらん。」 あふれんばかりの笑顔を子どもから向けられる、それだって充分愛情が足りている証拠ではないでしょうか。

できていることを探してみよう

お気持ちとても良くわかります。私もそうでした。私の場合は、まだ幼かった子どもたちと一緒にいる時、食事の支度があるとか、洗濯や掃除をしないといけないとか、次にやる事が常に頭にあって、子ども達との時間を大切にできなかった記憶です。他の親達はやるべきことを終え、子どもたちと穏やかに公園で遊んだり、ゆっくりお菓子売り場で時間を過ごしたりしているのに、私は何もできていないと落ち込んでいました。子どもたちが思春期になった今、一緒にいる時間が減りました。幼いころに子どもとの時間を優先してもっと一緒に過ごしておけば良かったなーと、当時の話を子どもたちにしてみると、「けっこう一緒におらんかった?」との返事。自分の思う完璧な母ではなかったですが、それなりに母はできていたようです。渦中にいるといろんな不安が襲ってきます。少し目線を変えて、自分のできていることを探してみては?新しい発見があるかもしれません。

他人比ではなく、自分比で成長をみつける

愛情が足りているか?ちゃんと母親ができているのか?私は、息子が高校生になった今でも思うことがあります。そんな時に思い出すのは出産直後のことです。初めてのお産で慣れないし、身体はくたくたで、泣き続ける息子にどうしたらよいのかわかりませんでした。産院で夜中にもうろうとしながら、授乳室に息子を連れていくと、隣にいるお母さんはとっても穏やかな表情で赤ちゃんのお世話をしていました。授乳しながら話を聞くと少し年の離れた2人目のお子さんとのことで、オロオロする自分との差に落ち込んでしまいました。でもそんな泣いてばかりの子も高校生になったのです。今も日々子育ての悩みはありますが、当時の自分よりは母子ともに成長したなと思うと少し気が楽になります。授乳室の隣のお母さんだって、もしかしたら1人目の時は私と同じように混乱していたかもしれません。すると、他の人と比べるよりも過去の自分と比べて成長した部分に目を向けるほうがいいのかな、と思えるようになりました。相談者さんも新米ママだったころよりも、今のほうが上手にできることがたくさんあると思います。 不安になったら、ぜひ他人比ではなく、自分比で成長してきたことを探してみてください。

ポイント

自分はそうでもないのに、他の人たちはうまくやって幸せそう。人って良く見えるものです。 特に同じように子育てしている人と自分を比べて、なんだか自分だけがうまくできていないと思いがちになります。 それは同時に、自分や子どもに対する期待の表れでもあります。もっと楽しみたい、もっと良く子どもと良くコミュニケーションとりたい、もっと子どもにいい環境を与えたいと。 だから、他と比べてふと不安になったら、そのお母さんの真似をしてみるといいかもしれません。「あのお母さん、穏やかそう」と思ったら、でも私はダメだわと思う代わりに、自分の中に穏やかさを感じてみるのです。「あの親子楽しそう」と思ったら、子どもと一緒にその場を楽しんでみる。ご自分の中にもいっぱいできていることを見つけられるはずです。ハートフルコーチたちは様々な視点から提案しています。参考にしてください。毎日が楽しめますように。応援しています。